毎年9月10日を過ぎる頃、葛の花の採集に出かける。
長袖シャツと作業用のズボンを着用する。
農作業用の手袋、帽子を深めに被り、ウオーキングシューズで身軽な格好だ。
スーパーでもらうレジ袋を持つ。4袋分採集して1年間使う。
葛の花は肝臓に良いと、数年前飛騨古川に旅行した時、料亭の女将さんに教えてもらった。
なんでも酒毒を消すのに効果があると、かの黄門様も愛飲されていたそうだ。
以来、葛の花が咲くと採集に出かけている。
葛という草は生育力が大変旺盛で、放っておくとたちまち伸び放題に繁殖する。
だから、田舎道の斜面などにはどこにでも生えている。それだけ生命力が強いということだろう。
30分も採ると袋はいっぱいになる。
葛の根を原料とする葛根湯は風邪や頭痛などに効用がある。
葛の根は土の中を掘るので大変だけど、葛の花は地上に出ているので簡単に採れる。
採集した葛の花を数日間、陰干しにしてから煎じる。
こうした作業はカミさんにして頂く。
できた茶葉を、麦茶を作るようにお湯で炊いて出来上がりだ。
葛の花を原料にしたサプリメントは見かけるが、茶葉の形ではあまり売られていない。
また、葛花茶として売られているものは中国産がほとんどで、国産の葛花茶は見かけない。
採取できる時期がとても短く、また、手がかかるので採算が取れないのだろう。
そのお茶を(葛花茶という)私は朝食前に盃一杯飲んでいる。
もう3年以上飲み続けているが、体に悪影響はないと思う。
ただ、飲み過ぎの肝臓の数値に直接的な効果を与えたようにも思われない。
最近、私のγ-gtp通常数値の200~400が90まで下がり、主治医もびっくりしていたが、これは明らかにこの一年酒量や飲む回数を減らしたことによるもので、残念ながら長年飲んでいる葛花茶ではないように思う。
昨今、テレビなどでは特定保健食品(トクホ)や機能性表示食品など健康食品が花盛りではあるが、身体や症例に対して、決定的な効用があるというものにはなかなかお目にかかれない。
経験上、一番効果があるのは、よく歩くこと、食べ過ぎないこと、飲み過ぎないこと、この3つに注意して生活すれば、必ず、数値は改善する。
ただ、葛の花を採集する楽しみもあり、元気な間は続けようと思っている。
ランキングに参加しています。気に入っていただけましたら、
↓をクリックして、応援してください。