今年も葛の花に挑戦

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葛の花



4年前に飛騨地方を訪ねた時、蕪水亭(ぶすいてい)という料亭の女将さんから葛の花のお茶、葛花茶(かっかちゃ)が肝臓に良いと聞いて、夏の終わりに咲く葛の花の採集を始めた。

菜園日誌を見ると昨年は8月27日に1回目の採集をしていた。
昨年は葛の花が大量に咲いてレジ袋の大に4袋採集した。
ただ、9月に入り雨が多く、天日干しが十分にできなかった。
そのため、乾燥させてビニール袋に小分けにし、乾燥剤とともに密封した葛花茶にカビが発生して、数袋処分した。
今年も雨の日が多く、昨年のことを反省して、野菜乾燥機を購入した。

今年は9月1日に採取に出かけた。
出かけたといっても数百メートル先の山を削って造成した道路沿いの山のなかに繁茂している葛。
生命力旺盛なこの葛に、今年は花が遅れていることには気がついていた。

道路から山側に入り近づいて見たが、ほとんど咲いていなかった。
去年、取りすぎたことが原因だろうかと少し不安になった。
結局この日は、レジ袋に3/4ほどしか取れなかった。

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採取した葛の花


帰宅して、一昨年の菜園日誌の記録を見ると9月9日に1回目の採集をしていた。
まだこれからだとわかり、9月6日に2回目の採集に向かった。
先日と同じ場所に行ってみた。

外からでは多くの花が咲いているようではなかったが、近づくと大きな蔓と大きな葉の間に紫の葛の花がいっぱいあった。
見るとあちらにもこちらにも、足元にも頭の上にも百花繚乱だった。

今度は1時間弱でレジ袋いっぱい採集できた。

ただ、葛の花にはマメ科の植物を好むカメムシが、大量にとりついている。
葛はマメ科の植物なのだ。葛の花はスイートピーやエンドウの花とよく似ている。

カミさんはカメムシが大嫌い。今年は今まで見かけなかった珍しいカメムシもいたらしい。
あの強烈なにおいが好きな人はいないが、私はあまり気にならない。
カメムシは危険を感じることで、撃退用の強烈なにおいを発すると書いてあったが、私が危険なものではないことを認識しているのかもしれない。

葛の花の採集が終わると、これからはカミさんの葛花茶づくりの番だ。

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野菜乾燥機


今年も雨の日、曇天が続いている。
1回目の葛の花は今年購入した野菜乾燥機で乾燥させた。
なかなかいい出来だとカミさんは満足している。
ただ、電気乾燥に時間がかかるのが難点だ。
1回6~7時間を数回繰り返す。何しろ一年持たせなければならない。

まあ、天気のいい日に天日乾燥である程度まで乾燥させ、あとは野菜乾燥機でダメ押しと、効率的に使うことになるのだろう。

これを煎じて飲む。この葛花茶の効能はダイエット効果、内臓脂肪の抑制などもうたい文句となっているようだが、私のコレステロール値や中性脂肪の数値は200オーバーが続いており、数値改善の決め手になっているとは言い難い。
ただ、悪化してはいないので、悪化を防いでいるのかもしれないといい風にもとれる。
とりあえず、飲むことでの悪影響はないように思う。

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煎じた葛花茶


最近は朝食前と夕食前に、盃に一杯飲む。
味は、ウーロン茶と変わりなく個性的なものはない。
ただ、ウーロン茶よりは味わい深いような気がする。
何より、葛の花独特のほのかで上品な甘い香りがある。
もちろんカメムシの匂いなどはついていない。

 

こんな退職老人の老後ライフの一端です。

 

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