今週に入って夏野菜の植え付け、種まきを始めた。
5坪ほどの小さな家庭菜園だが、じいさんの農作業はボチボチ、ほぼ1週間かかった。
お百姓さんからすれば、ままごとみたいなもんだろうけれど、鍬を振るい、スコップを振り回すと肩や腰が痛む。
もう20年以上家庭菜園をやっていて、植えたものや、播いたものが芽を出し、花をつけ、実をつけ、食卓に乗って食べる。
新鮮さは何処の八百屋にも負けない。
そして、おいしいと来たら、趣味と実益と言うけれどこれほどの有益性、お得なことはほとんど実社会では経験できないと言っても過言ではないと、長い間生きてきた実感である。
ただ、野菜が嫌いな人にはこの喜びを味合うことができないのは残念至極だ。
取れたての野菜はとれたての魚と一緒である。
新鮮さがうまいのだということは、自分で育て、収穫し、食べることで実感できる。
柔らかいモロヘイヤの葉っぱからでてくる驚異の粘りからは生きる力をもらう。
10センチほど育ったきゅうりの甘味に包まれたしゃきしゃき感に「うまい!」と声を上げる。
とれたての甘いトウモロコシを味わう最上の幸福感は自家栽培でないと味わえないと思う。
トウモロコシの糖度は時間の経過とともにどんどん落ちる。
野菜も、時間がたてばたつほど、嫌な臭みが増していくので、とれたてを知らない人は、本当のおいしさを知らないと思う。
さて今年植え付けた品種は今までのところ、
なす(2)、キュウリ(3)、オクラ(2)、万願寺しし唐(1)、伏見甘長しし唐(1)、ミニトマト(1)、ゴーヤ(5)、ピーマン(2)、
モロヘイヤとトウモロコシは種をまいた。
家庭菜園は自分たちの食べ量を測って植え付けるので、収量過多になることに注意を払っている。
始めたころは、多く植え付けがちになった。
取れ過ぎて近所に配って歩いたこともあったけれど、今の時代、野菜をもらって喜ぶ人は少ないということが分かってきて、珍しいもの以外はあまりお節介はしないようにしている。
夏に一番人気なのはゴーヤで、ゴーヤ好きな人には大変喜ばれる。
ので、わが家では例年5本以上植えるのだが、今年は諸般の事情で5本とした。
これで夏中、3人家族の朝のゴーヤジュースを賄え、おすそ分けもたっぷりできる。
ただ、ゴーヤは嫌う人もあるので押し付けないように、「ゴーヤは嫌いな人も多いのですが、お好きでしたら取りますよ」とゴーヤを見て、話しかけてくる人に声をかけるようにしている。
家庭菜園のわたしの留意点
①できるだけ良い苗を入手すること
双葉がしっかりしていることと、専門家はよく注意を促すが、売り場で双葉がしっかり付いている苗にお目にかかることはなかなかない。
短い期間の間に入手しなければならないので、探して歩きまわるのは困難だ。
もう一つのポイントは、一見して苗が元気いっぱい伸び伸びと輝いているような苗だ。
ただ、実のところこれもなかなか出会えることは少ない。
生産者が直接、販売しているふるさと市場などで時折見つける。
最上のものにはなかなか出会えないけれど、この二つの観点から探すことをお勧めしたい。
②適期適作で種をまく、苗を植えること
夏野菜は以前はゴールデンウイークのころに植え付けをしていたが、最近は温暖化の影響からか、4月に入るとホームセンターに並び生産者の購買意欲をかきたてている。
でも、寒暖の差が激しく、早すぎるのは危険だ。
4月後半からで十分だと思う。
特に秋播きの大根、白菜は適期適作が重要で10月初旬までには終わるように計画をする。
③土づくりをすること
数年前からバークたい肥を入れて耕し、2週間ほど寝かせるようにしている。
土が疲れてくると粘着土になって、野菜の成長を妨げる。
バークたい肥を入れると確実に土がふかふかになり、野菜は喜んで成長する。
④少量生産の家庭菜園だからこそ、農薬は使わない
虫は基本的に捕殺で十分しのげる。病気にかかったら処分してしまう。
⑤肥料は牛糞と化成肥料が基本、追肥として液肥や化成肥料を2週に一度続ける。
⑥私の畑は排水性がいいので、夏の水やりは雨の日以外は毎日続ける。
これでおいしい野菜が必ずできる。
ずぼらな私が20年以上できたのは、厳格正確でなくても根気よく続ければ、野菜は裏切らないで、おいしい野菜ができるということだ。
さあ、家庭菜園、やりましょう。
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