今日は蒜山(ひるぜん)高原の紅葉を鑑賞するつもり。
湯原インターで高速に乗る予定だったが、気が付くとナビの指示に混乱して選択した蒜山高原の東回りの地道を走っていた。
道路案内には関金温泉や倉吉方面、三朝(みささ)温泉という鳥取県の地名の表示が目についた。
走っていくと蒜山高原の中に道の駅、そばにこじんまりしたホテルが建っていた。
ここは以前も来たことがあった。蒜山インターから来るのとちょうど反対のルートで蒜山高原に入ったと知った。
道の駅でジャージー牛乳を飲む。
蒜山高原の特産品や野菜などがあるかと思ったが、どこにでもあるお菓子やおみやげ物が多かった。
それから、白樺の樹々や「愛の鐘」が立つ丘に行き、蒜山三座、遠くに大山を眺望したが、樹々の紅葉はまだ早いのか見ることができなかった。
ここには紅葉は少なく、黄葉が多いいのではないかと思ったが、黄葉にもまだ早いようだった。
お昼は蒜山インター近くのソバ屋でとることにして、蒜山を後にした。
蒜山高原を降りる途中に、奇妙な建物を見た。
カミさんが興味を示したので、少し降りたところから引き返して、遊園地などがあるジョイフルタウンに車を止めて見学した。
会場でパンフレットをもらって分かったのだが、ここは真庭市の木材を使用して晴海に建築された建築群を恒久施設として利用するために、真庭に移築されたものらしい。
グリーナブル蒜山(真庭市蒜山ミュージアム)という施設で、東京オリンピックメインスタジアム・新国立競技場を設計した建築家隈研吾の作品を展示していた。この施設の設計者でもあるようだ。
風の葉と名付けられたメインの建物は、ニュースにも登場したそうだが私は初耳。
隈さんは木材を生かした作品が特徴なのだそうだ。
真庭市長と交流があり、この鄙びた地方に作品が展示されていることに、少なからずカルチャーショックを受けた。
地方のこのような取り組みが重要なのだと思った。
因みに真庭市長は真庭市出身で京大卒後、京都府庁に入り、京都府副知事を務めた郷土の出世頭、地元に懇願されて市長になり、手腕を発揮している。
流石なものだと思った。
今日も平日なのだが、成人の老若男女が多くみられた。
コロナ禍での日本経済は一方で株高を生み、他方では持続化給付金をはじめ様々な補助金、給付金、支援金を必要とする人々がいる。
観光を楽しむ人々がいる一方で、身を切るようにして事業を継続し、働かなければならない人がいる。
それはそれで大切なことなのだけれど奇妙な光景でもあると、このような光景を見ながら気が付く。
それから、以前行ったことのあるソバ屋に向かったが、肝心のソバ屋はなくなっていた。
聞くと新しいお店を建設するのだという。
このコロナ禍の中で、積極経営ができるのは腕に自信ありなのだろう。
後から知ったけれどソバ屋の西隣に建設中の物件があったが、外資系のホテルが建つという。
宿泊に特化したホテルで、食事施設や土産物店はないという。
それもあってソバ屋さんが新しいお店を作ろうとしているのかと思った。
そして大資本のホテルができても、地元が寂れることなく、逆に潤うように図られているのは、やはり市長の考えなのだろうか、さすがだと思った。
今回は予備知識なしにいろいろ見たが、次回はしっかり予習して蒜山高原を味わい尽くしたい。新しいホテルができたらぜひ泊まりに来たいと思った
お昼はそのホテル予定地の向かいにある道の駅「風の家」で、私は山菜そば、カミさんはひるぜん焼そばを食べた。この施設もホテル開業後はさらににぎわうことだろう。
道の駅で、蒜山大根など買う。おでんにして食べたが、えも言われぬ美味しさだった。
剥いた皮や、面取りしたくずなどに軽く塩をまぶした料理とも言えないようなものも好評ですべて食べつくした。
帰りは米子道、岡山道、山陽自動車道で帰るが何度かひやりとする場面に遭遇した。
安全運転を心がけているつもりなのだが、高速道路に乗ると、老いを忘れてついスピードを出しすぎたり、追い越してしまいたくなったりわが身を忘れてしまう自分に気が付く。
いつ免許を返上するかそれが一番の問題だ。
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