(写真は後日訪れる中尊寺金色堂)
台風19号は東北旅行から戻って3日後に、東北地方を直撃した。
東北の各地を紹介したいと思ったが、大きな災害にあわれた方々に申し訳ない気持ちで遠慮していた。
でも松島遊覧船のガイドさんが、東北大震災では大変な目にあったけれどボランティアでも観光でも東北に来てもらうことが嬉しいのです。と言われた言葉を思い出して東北旅行を報告することにした。
10月5日(土)午前7時30分過ぎ、車で山陽インター高速バス乗り場に向かった。
高速バスの駐車場は出入り口に有料ゲートが整備されていた。
伊丹空港回りの大阪行8:03分発は土曜日のせいか、割合大勢の乗客だった。
伊丹空港10:17分着。
本日は日本航空で伊丹発11:20分。
飛行機はこれまで搭乗した主要路線では一番小さいものだった。
中央通路を挟んで片側に2座席ずつ、全部で100席ほどだった。
搭乗後に緊急時の防護方法など、これまでは天井から降りてくるテレビで案内があったが、今回はテレビが設置されていないため、スチュワーデスが通路に立って具体的にやって見せてくれた。とても分かりやすく親近感があった。
機体は真新しく、きれいだったが、省けるものはすべて省いて割安にするという姿勢が垣間見えた。
今回の基本的な旅費は航空券が片道9190円、高速バス代が片道2080円で仙台まで片道11,270円という超割安だ。
恐らくJRの1/3以下だと思う。旅はこうした上手い節約ができると得をした気持ちで楽しくなる。
12:30分仙台空港に到着。
空港のレストランで私は芋煮鍋と生ビール中、カミさんは冷麺を食す。
仙台も予想外に暖かく、鍋の後、汗が噴き出た。
それから仙台駅に向かった。
カミさんは本日宿泊するホテルに荷物を預けてから仙台市内の観光に向かうと言って、杜せきのした駅で下車。
私は大学の同期会出席のため仙台駅に向かった
仙台駅から仙石線で松島海岸駅に向かったが、途中で切符をなくしたことに気づいた。
仙台駅まで買っていた切符なので、仙台から松島海岸駅と言おうかと思ったが、何だかけち臭い気がした。駅員に「切符を紛失しました」というと駅員は「どこから乗りましたか」と聞いた。
「仙台空港から」というと「仙台空港から料金はいくらでしたか」と駅員が問う。
「仙台駅まで660円」と答えると駅員は「仙台から松島海岸駅までの乗り継ぎ料金330円でいいです」と言った。
そのあと「紛失の場合は、初めて乗った場所から頂くことになっていますが、今回はよろしいです」と大岡裁きだった。
多分、私が正直に申し出たことを認めてくれたのだと思う。
正直者を信じてくれた駅員に感謝したい。
今日の同期会は松島の老舗ホテル大観荘である。
大観荘は東日本大震災の時、岡山からのボランティア集団が宿泊したホテルで
私も現地に行ったとき、訪れたことがあった。
大観荘の湯は、少しぬるめで、いつまでも入っていたい心地よいお湯だった。
10月6日(日)
来るときは仙石線の松島海岸駅で降りたが、東北本線の松島駅から仙台に行く方が早いよという友人の言葉に従った。
仙台駅で友人と別れて、これから乗る観光バスのバス停など確認して、カミさんを待った。
11時過ぎカミさんがリュックを背負い、お気に入りのキャリーバッグを手にして現れた。
一緒に観光バスのバス停に行く。集合は11時10分。
少し待っていたら添乗員に連れられて静岡からの団体が到着した。
今日から2泊3日で東北の名所旧跡を訪ねる。
今日はまず仙台城(青葉城)に行き、場内を一巡りし、それから秋田県角館に向かう。
仙台城は初めから天守閣を持たないお城だったと聞いて驚いた。でも、伊達政宗らしい合理主義だと思った。
お昼は、旅行会社のお弁当を取るか、持参のお弁当か仙台城での外食かということだった。今回の旅行ではガイドから昼食についての細々とした案内があり助かった。
例えば、時間的な余裕がないのでお弁当にした方がいいとか、食べるところが少ないので事前に予約しておいた方がいいとか、時間も食べるところも十分あるので、探して気に入ったところに入ってはどうですかというように親切に教えてくれた。
ということで今日のお昼は我々は旅行会社が斡旋したお弁当にした。
私は加熱式の牛タン弁当を注文した。
角館に向かう中で、車窓を眺めながらあったかくて美味しい牛タン弁当をいただいた。
角館は初めての場所だった。
武家屋敷群が連なっているのかと思っていたが、代表的なよく管理された青柳家住宅や石黒家住宅が見学料金をとって収蔵物など展示していた。他に無料の公開武家屋敷は案内チラシを見ると5家記されていた。
ただ、武家屋敷が面している道路は、現代風に整備されており、江戸時代からこんなに広い通りを保っていたのかなあ、これは戦後にでも整備したのではないかと浅学な知識で思った。
というのは岡山県高梁市松山藩の武家屋敷通りでも、東京麹町の通りも、残っている道路は車一台がやっと通るくらいではないか、それが江戸時代の道ではないかと思った次第だ。
バスガイドは角館のお土産物屋と親しいようで、彼女が通るとお店の人が歓声を上げて迎えてくれた。
彼女はどこでも人気者だった。そして、お店の人も親切だった。
角館では、いぶりガッコや秋田もろこしなど買う。
本日の宿は雫石プリンスホテル。
名前はプリンスホテルだが、天井も低く、安いマンションの趣で少し期待外れだった。
夕食はバイキング。
ゆでカニ食べ放題が売り文句だが、うま味の乏しい出がらしのようなカニだった。
そして何より、アルコール類が高く興ざめだった。
ビール中850円、一番安い日本酒180mlが750円は高すぎる。
お蔭で飲み過ぎることはなかった。
ここの温泉はやや熱め、露天風呂しかないという変わった構造だ。
露天風呂と言っても、洗い場は建物の中にあり、お風呂が外にあるという形態になっていた。やや熱めの風呂もすっきりとして気持ちがよかった。
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