7月24日午前1時50分パリ五輪サッカー男子一次予選「日本×パラグアイ」を見た。
といっても、私はサッカーに特別に関心が高いわけではない。
ただ、オリンピックやワールドカップなど国際大会になると日本人の血が騒ぐのだ。
深夜の1時50分から起きて観戦する自信はないのだが、大体、老人は夜中に一度や二度は目覚めて、トイレに行く。
だから、最初からでなくても途中から見ればいいやと言う気持ちだった。
今夜は午前2時を過ぎてからテレビをつけた。
何とスコアは日本1-0パラグアイを示していた。
その上パラグアイは反則行為で一発退場、10人で戦っているのだ。
サッカー、ド素人の私は、南米予選覇者のパラグアイが一人退場者を出していても、本当の実力を出せば、一点差はないに等しいので、後半戦でひっくり返えるだろうと悲観的な予想が頭を巡った。
その後、前半戦は一進一退が続き1対0のまま終了した。
ハーフタイムの間に、テレビは何度もMF三戸舜介選手のゴールを映し出した。
ゴールに向かって相手キーパーの前に2人の相手選手が守りについていた。
その狭い空間を三戸選手は迷うことなく相手選手の股間を抜いて鋭いシュートを放ったのだ。
キーパーも重なる防御陣の間から飛び出してくる鋭く強いシュートを防ぐことはできなかった。
後半戦に入り日本のパスが面白いようにどんどん通るのにびっくりした。
味方からのボールが飛んでくるところに、日本人選手がいる。
お互いの心の内がピタリと一致している。
これほどの連携ができて、敵陣深く前進できるのだと思った。
練習する時間がない中で、同世代での長い間の切磋琢磨が阿吽の呼吸の連携を作り上げているのだろうと、いたく感心、感動した。
これほどスムーズにボール運びの出来るサッカーは余ほどのレベル差でないとできないはずなのだが。
退場者を出して一人少ないとはいえ、相手は南米予選の覇者なのだ。
今まででも国際試合となると一人少ないチームの方が勝ちを収めた試合を何度も見てきたが、日本は一人多い優位さをいかんなく発揮していた。
相手選手がボールを持つとすぐさま2人、3人と集まって相手選手を囲み相手のボールを奪い取る場面を何度も見せてくれた。
そして、後半戦は面白いように点が入った。
まず後半18分、再び三戸選手が左サイドからのクロスボールを頭で合わせて2点目を奪った。
24分にはMFの山本理仁選手がゴールして、3対0とした。
さらに、36分途中出場のFW藤尾翔太選手が荒木選手のFKを頭で合わせて4-0とし、大勢が決した。
そして、さらに6分後にはハーフウェイライン付近からの細谷選手のパスに藤尾選手が反応してドリブルで上がって相手GKと1対1になると、狙いすまして右足を振り、2連続ゴールをマークした。
日本は5-0として試合を終えたのだった。
3人まで認められている年齢制限のないオーバーエイジ枠を五輪出場チームの中で唯一、使っていない日本チームの戦いはまさに怒髪天を抜く強さだった。
ただ、これは、相手チームの一人退場という数的優位の恩恵だったのか、オーバーエイジ枠を使わない気心の知れたチームワークの勝利だったのか、いずれにしても底知れぬ強さを秘めたチームとして、期待感が広がった。
私は勝利の高揚感の中で、眠りにつくことができず、午前5時前に、朝のウオーキングに出かけた。
ウオーキングの途中で、いつも会うと挨拶を交わす二人の後期高齢者に出会った。
今朝の男子サッカー見たかと聞いた。
一人の老人は
「2時ごろだろう。寝てたよその時間は、えっ、勝ったか、そりゃよかった」
と言った。
もう一人は「サッカー、全然、ルールも知らんよ」と無関心だった。
人それぞれだ。
語る言葉なし。
人生楽しむべし。
気の毒なことだと思うのは私の独りよがりだろうか。
いずれにしても今回のパリ五輪日本男子サッカーに世界一の夢を託す!
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