2019年、令和元年の日本シリーズはソフトバンクの4連勝で終わった。
人気のセ、実力のパと言われて久しい。
川上哲治監督の巨人9連覇(1965年~1973年)が懐かしい。
以降の戦績は今年を含めてパリーグ28勝、セリーグ18勝である。
2005年度から始まったセパ交流戦の1位チームは何とパリーグが12チーム、セリーグが3チームである。
まさに実力のパを実証しているのだ。
さて、セリーグの優勝チームがクライマックスシリーズを圧倒して進出した今年の日本シリーズ、しかし巨人に全くいいところがなかった。
相手はパリーグの覇者ではない、公式戦2位チームのソフトバンクなのだ。
もちろん、相手はシリーズ2連覇中のソフトバンクであり、CS進出はフロックではなく、真の実力者と言っても過言ではない。
そして、結果は巨人が全く歯が立たなかったのだ。
1戦目、ソフトバンクエース、千賀の鋭さと豪快さを備えた迫力のピッチングに巨人打撃陣は気おされていた。
2戦目は、ソフトバンク先発高橋礼に手も足も出なかった。
3戦目、ホーム東京ドームに戻った巨人がどう食い下がるか注目したが、ソフトバンクとの力の差を感じるばかりだった。
ソフトバンクは出てくる選手が交代でヒットを飛ばす、どこからでも誰からでも打つ沈黙しない打線で得点を挙げた。
4戦目、巨人は最後の切り札、エース菅野を投入した。
菅野は沢村賞を受賞した最盛期の投球ではなかったけれど、よく我慢しながら投げていた。
7回途中、エラーや拙守が重なっての無念の降板となった。
そして逆転叶わず敗戦、ジ・エンドとなった。
セパのこの彼我の力の差は何なんだろうと思いながら、やはり、何といっても一番は指名打者制の採用による投打のレベルアップが進んだことだろうなと思った。
でも、セリーグファンとしては野球の正攻法である(と思っている)9人制野球を支持していきたい。
ただ、いずれにしてもパリーグの試合はセリーグとはほとんど異次元だった。
残念ながら、今後当分の間、パをしのぐチームがセリーグに出てくるような気がしない。
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