先日ウエブニュースで「8000歩以上を週1~2日」歩くと10年後の死亡リスクが大きく低下するという記事を読んだ。
何を隠そう私は20年来、1日1万歩以上を日課にしている。
休んだのは、20年のうちに2度の入院、胆のう摘出手術と前立腺肥大症手術、それぞれ1週間ほどだった。
入院中も術後、点滴などがとれると、院内を歩き回っていた。
20年前の健康診断はどうだったかと、カミさんが管理している保存ブックを取り出してみた。
カミさんは記録類や手紙や文書などを保管する傾向が強い。
最近は加齢現象も加わり、管理ができなくなって保管しているというのが正しい。
とはいえ、こういう時には役に立つ。
早速20年前の健康診断結果表を確認した。
指標は、体重の変化とともに私の血液検査で異常数値を示していた血圧、中性脂肪、肝機能のAST、ALT、γ-gptだ。
ということで、私の20年間のそうした検査数値の推移を改めて確認した。
2003年(平成15年)9月(56歳)
体重58.9kg、血圧162/95、中性脂肪429、AST22、ALT34、γ-gpt143だった。
60歳退職時は体重56.1kg、血圧141/89、中性脂肪334、AST27、ALT37、γ-gpt204、そして直近の検査結果は
(75歳)体重59.0kg、血圧145/86、中性脂肪358、AST25、ALT23、γ-gpt114だった。
体重はプラスマイナス3キロ程度で、先ずは合格だろう。
血圧は若干高め、高血圧の軽い薬を飲んでおり許容範囲だろう。
主治医からの特に注意や指導もない。
問題はアルコールや食事に起因する、中性脂肪や脂肪肝の疑いが強いγ-gtpの数値だ。
異常数値項目を調べてみた。
解説書によると中性脂肪は重要なエネルギー源となるが、とりすぎるとエネルギーとして体内に蓄えられて肥満や生活習慣病を引き起こす。
中性脂肪は人にとってなくてはならない物質である一方、増えすぎると健康に害を及ぼすと書かれていた。
中性脂肪を分類すると29以下は異常、正常範囲は30∼149、要注意は150∼499、500以上は異常。
中性脂肪の値が高くなる原因の代表的なものとして脂質や糖質の過剰摂取がある。
必要な量を超えて過剰に脂質を接種すると、体脂肪として蓄えられ、肥満や脂質異常症を引き起こす。
また遺伝や生まれつきの影響によるものや、糖尿病・骨髄腫などの病気によって、中性脂肪の値が高くなってしまうことがあると書かれていた。
私の場合、中性脂肪429→334→358、最高値からは低下しているとはいえ、要注意の後半の数値である。
確かに肉好き、アルコール好きを少し反省しなければならないのだが、痩せていた母の中性脂肪が異常に高かったのを記憶しており、私の場合は遺伝性によるところもあるのではないかと勝手に別の原因を探そうとしてしまう。
次に肝機能の数値AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-gptだ。
以前はGOT、GPTと言っていたが、最近はAST、ALTと称されている。
AST、ALTの両方が血液中で上昇すると肝臓の病気が疑われるが、ASTだけが上昇している場合には心筋梗塞や筋肉の破壊を疑うとあった。
私の主治医はこの数値が50を超えてくると、アルコールの飲み過ぎを強く注意して警鐘を鳴らすが、私の場合、無茶な飲み方をしない限り低値で安定している。
因みに
AST22、ALT34(h15年)→AST27、ALT37(h19年)→AST25、ALT23(r4年)、
これは自信をもって合格だ。
それから、γ-gptだ。
酒飲みは大抵、この数値を覚えており、飲み会の折には「γ-gptなんぼ」とあいさつ代わりにお互いの数値を出し合って、自らのアルコール度や肝臓の強弱を競い合い喜んだり悲観したりする。
γ-gptは肝臓の解毒作用に関係している酵素で、肝臓や胆管の細胞が壊れると血液中にγ-gpt流れ出てくる。
γ-gptの正常値は男性50IU/L以下、女性で32IU/L以下で、γ-gptが100以上になったら脂肪肝が進行している可能性があり、必ず病院に行くことと注意するよう書かれていた。
まあ、ほとんど毎日飲み続けてきての20年の結果は、確かに飲酒が原因と思われるγ-gptこそ異常値を示しているが、
20年間でγ-gpt143→204→114はそれなりに安定的に推移し、
肝臓の炎症や病気を疑うAST、ALT数値が正常値の推移を見て主治医は、以前はお酒の飲みすぎに苦口をたたいていたが、最近は○○さんは意思が強いからとお酒の「適正飲酒」をほめてくれるようになった。
ただ、この20年間の検査結果は、
- 病気で倒れずに何とか現役生活を終えたこと
- 4年間にわたるコロナ禍の蟄居生活により、適正飲酒生活だったことに加え、一番大きな理由は
- 20年間続けてきた一日1万歩ウオーキングだったと考えている。
京都大学などの研究グループは1日に8000歩以上歩いた日数が「0」日、「1~2日」「3~7日」であった場合の死亡リスクをそれぞれ調べた。
その結果、週に8000歩以上のウオーキングを行った日数が多い人ほど、全死亡リスクや、心筋梗塞や脳梗塞などの心血管疾患による死亡リスクは低くなったが、死亡リスクの減少は、週に1~2日だけ歩く人でも、週に3日以上歩いている人とほぼ同等であることが明らかになったとあった。
「仕事などで毎日忙しくて運動の時間をとれないという人や、体力に自信がないという人でも、あきじかんをみつけて、週に数日だけでも、しっかりとしたウオーキングの習慣を取り入れることで、健康リスクを低減できる可能性がある」と研究者は述べている。
さあ、皆さん、一日8000歩以上、毎日でなくとも歩きましょう!
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