令和2年元日,初詣を兼ねて恒例の岡山後楽園散策に出かけた。
後楽園はご存知の通り日本三名園の一つである。
元日の後楽園は無料開放となる。開園は午前8時から。今年は8時30分頃に入園した。
午前11時頃からは岡山県で長年飼育している丹頂を飛ばす。
おめでたい鶴が後楽園や岡山城を背景に飛ぶ姿を一目見ようと大勢の観客が訪れる。
その前の比較的入場者が少ない時を狙って、広い庭園を散策するのが私の楽しみだ。
とは言え今年の人出は時間が早いとはいえ、大変少ないことにすぐ気が付いた。
多分昨年と比べると1/10以下ではないかと思われた。
昨年は園内の茶屋は座るところを探すくらい混んでいたが、その茶屋は今年はお休みだった。
お茶屋も働き方改革だろうかと冗談交じりにカミさんと話しながら歩いた。
園内には茶屋は他に2店あるけれどどこも閑散としていた。
多分、今年の入込客の落ち込みようは計算づくだったのかも知れないと思った。
というのも昨年は観光バス駐車場に朝早くから数台の観光バスが停車していた。
園内は旗を持ったガイドが何組も団体を誘導していた。
中国人や韓国人の人達が大勢いた。
茶屋でも日本茶を啜りお団子など食べていた。
そう、インバウンド客が全くいないのだった。
悪化した日韓関係から織り込み済みだったのかと気が付いた。
そしてもう一つ、がっかりしたことに気が付いた。
岡山後楽園と言えば、見事に管理された様式美の庭園だと思っていたが、園内を巡っていて、ごみこそは落ちていないが、ここかしこに放置された枯葉や落ち葉が目に付いた。
一点の曇りもなくと言えば大げさになるが、これまではそういう清掃に心がけるという精神があふれていたのだが今年は何か変だ。
バイトのような造園屋の若い衆が元日の園内の落ち葉を掃いていた。
後楽園用水の水を取り入れた園内の水路にも枯れ葉がたまって浮遊していた。
管理費が削減されたのだろうけれど、これでは天下の三名園の名が廃るではないかとがっかりした。
でもこうした何でもないような異変が実は大変な不況の前触れでなければいいんだけれどどうなんだろうか。
ただ、元日の朝の静かな後楽園の散策も悪くはなかった。
人生、悪いこともあればいいこともあるかと少し納得した。
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