新型コロナウイルスの猛威は一向に収まる気配がない。
昨日(11月13日)の新規感染者数は、これまでで全国最多の1703人となり、初めて1700人を超えた。
11月13日時点において、世界の感染者数の累計は52,733,290人、死者数は1,293,183人、日本の感染者数115,508人、死者数1,882人だった。
このウイルスの発生を聞いたのが確か、昨年末だったと記憶している。
最初はほとんどクルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号によって蒙古襲来のようにやって来たと思った。
お正月の岡山後楽園の散策で、今年は妙に中国人や韓国人が少ないとは思ったが、日韓や日中関係の悪化のほうにその原因を求めていて、コロナの猛威にはまだ気が付かなかった。
今年4月7日東京都など7都道府県に緊急事態宣言が出され、4月16日に全都道府県に拡大して発出された。
この時点での新規感染者数は一日600人前後で推移していた。
そして5月に入りゴールデンウイークが明けると200人以下に低下し6月20日頃まで100人以下を示し続けた。
7月に入ると再び上昇をはじめ8月7日には過去最大規模の1605人に達する増加を示した。
その後は緩やかに減少する傾向をたどり9月以降9月10日の712人を頂点として600人~200人を推移し、10月中旬以降から再び徐々に上昇カーブを描いて11月5日には1048人と1000人を超える感染者数がほぼ定着し、昨日は1703人の発表があったのだ。
この間、経済対策としてのGOTOトラベルキャンペーンが7月22日に始まったが、皮肉にも7月に入り新規感染者数は再上昇カーブを示し始めたところだった。
当初は感染が収まらなかった東京都は除外することで始まったが、10月1日からは東京都在住者も割引対象とされた。
10月といえばコロナが三たび頭を持ち上げてきた時期ではあった。
GOTOトラベルキャンペーンに続いて、ゴーツーイートやゴーツー商店街など様々な支援策が前のめりになってきたところに今回のコロナの再々拡大である。
こうして時系列でコロナ感染者数とゴーツーキャンペーン事業などを見ていくと決して沈静化した時期に経済活動の支援事業を始めたわけではないことがわかる。
そして、あざ笑うかのようなコロナの仕打ちである。
一時期、ウイズコロナという言葉がもてはやされたが、あれは何だったのだろうか。
コロナは日和見ウイルスだ。
強い規制をかけるとおとなしくなるが、規制が緩むとすぐに頭を持ち上げてくる。
とてもウイズコロナなんて言っておれない。
大変したたかなのだ。
その武漢は徹底的なコロナ撲滅作戦を立てて、完全な都市封鎖を断行して、現時点での中国の感染者数は86,307人、死者4634人、今では中国全土で発生者は一日数人単位といわれている。
もちろん、あの国のプロパガンダを真正面から信じるわけにはいかないけれど、先日の中国「独身の日」のアリババのネット通販セール売り上げ高は何と8兆円に迫り、これは楽天の2年分の売上額と聞いた。
中国の目覚ましい経済の回復ぶりに驚かざるを得ない。
眉唾のような中国の新型コロナ対策からの回復ぶりとはいえ、この状況をしっかりと分析し、見習うところは見習う必要があるのではないかと私などは思う。
思うに日本は経済不安からGOTOキャンペーンを急ぎすぎたのではないかと思う。
ここはもう一度立ち止まって、緊急事態宣言を発令し、少なくとも一日の発生者数が一けた台になるまで、我慢しなければならないのではないかと思う。
そして、その間、感染者数が報告されたケースには徹底した感染経路の掌握と感染防止策を展開し、拡大を防止することだと思う。
その程度までに縮小させなければ、今のように経済も大事、命も大事と中途半端にやっていてはコロナに敗北してしまう。
ウイズコロナではなく、ワクチンや薬が開発されるまでは、コロナを徹底的に封じ込める作戦しかないように思うのだが。
もちろん、貧困にあえぐ人たちや、弱小の事業者の生活を維持する緊急支援は怠ってはならない。
国が国債を発行し日銀が買い取り財政資金を捻出するという借金財政の構図や日銀の株価買い支えなどにこれまで眉をひそめていたが、この国家存亡の危機にあってはそんなことは言っておられないことはわかってきた。実体経済とかけ離れたバブル株高により、金持ちばかりが豊かになっているのではあるが、この際目をつぶって地球規模のこのコロナ撲滅へ立ち向かわなければならないのだと思うに至った。
ただ、コロナが去るとともに、バブルの世界も崩壊しなければいいがとも思うが、ウイズコロナなどと同様に、都合よく二つの道を取ることはできないのだ。その覚悟もしておかなければなるまいと思う。
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