横綱白鵬が示す大相撲の働き方改革

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大相撲令和2年初場所3日目、横綱白鵬は前頭筆頭の妙義龍に敗れて、1勝2敗となりさっさと休場した。

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白鵬の休場が多くなった平成28年9月場所全休から数えると、休場は

 

29年春場所2勝3敗10休、

秋場所全休、

30年初場所2勝3敗10休、

春場所全休、

名古屋場所3勝1敗11休、

九州場所全休、

31年初場所10勝4敗1休、

令和元年夏場所全休、

秋場所0勝2敗13休、

令和2年初場所1勝2敗2休である。

 

21場所で10場所休んでいるのだ。

ほぼ2場所に1場所のペースで休んでいる。

そしてこの間6度の優勝を遂げている。

 

と言うことは出場した場所は2場所に1場所は優勝しているのだ。

こうしてこの3年間の横綱白鵬本場所出場への軌跡をたどると、戦略家白鵬の姿が見えて来るではないか。

 

ただ、こうした戦略を立てられるのは横綱だけの特権なのだ。

横綱は決して下位に転落しないから開き直ることできるのだ。

 

しかし、これまで数多の横綱が誕生しているが、これほど冷静に図々しく横綱の地位を守ろうとした横綱はいない。

何しろ休場はするが、出場すれば2場所に1場所は優勝するのだからある意味見事と言うほかはない。

 

 

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日本人の美学に合う?蠟梅の花

日本人横綱であれば、ここまであからさまに休場、出場を繰り返すことはできないだろう。

そこには日本人横綱としての意地とプライドがあり、横綱としての美学が許さないと思う。

 

しかし、横綱白鵬横綱の特権をフル活用して体調を整えながら、横綱の責任を果たしていると主張しているような気がする。

以前にもブログで書いたけれど、年6場所のガチンコ勝負では力士の身体は壊れてしまうのだ。

だから横綱白鵬の姿勢はあながち非難されることではないのではないかとここだけの話思う。

 

相撲協会はそろそろ本場所数の適正化や公傷制度の再検討、力士の処遇の改善等抜本的な改革に腰をあげないといけないのではないだろうか。

 

こんなことを思っていたら横綱鶴竜も5日目から休場した。

 

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イランのウクライナ旅客機誤爆事件から

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冬空に咲く寒桜 犠牲者の死を悼んでいるかのようだ


事件直後、イランは墜落の原因は「エンジンの技術的な問題」と説明していたようだが、相次ぐ科学的な根拠を諸外国から指摘されると早々とミサイルの誤射だったことを認めた。

 

私の記憶に残る旅客機の撃墜事件は1983年、当時のソ連軍戦闘機によるミサイル攻撃を受けた大韓航空機撃墜事件で乗員乗客269人全員が死亡した。

また1988年にはイラン航空655便がアメリカ海軍のミサイル攻撃を受けて乗員乗客290人全員が死亡した。

こうした事件は当初、関与を否定していても、様々な物証が残り、政治的な変化も加わり明らかにせざるを得なくなるようだ。

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今回のイラン事件もイランのロハニ大統領が「(原因は)人的ミスだ。

悲惨で許すことのできない間違いだった。」と哀悼の意を表明した。

これほど早期に前言を撤回して非を認めるのは異例のことのようだが、現代科学においては早晩、原因が明らかなると判断しての対応だろう。

そういう意味では賢明な判断だと思った。

 

しかし、「災い転じて福となす」の格言があるが、トランプ大統領にとって何が幸いするかわからないというのが本音ではないか。

この誤射撃墜事件はトランプ大統領が決断したイラン・ソレイマニ司令官殺害事件に起因し、戦闘の泥沼化を危ぶむ声が増大していた。

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大統領選への悪影響を懸念し始めた矢先に起こった偶然の展開だったに違いない。

このことでイランは当面、自制せざるを得なくなったというのが今のところの大方の見方なのだ。

 

こうした虚々実々、魑魅魍魎の世界がある一方、我が日本国の主は、森友・加計問題から始まり、桜を見る会、その間に自衛隊イラク日報問題や毎月勤労統計不正問題等々枚挙にいとまがない中で、「廃棄した、ないものはない」で押し通していかれるのだから国内ではまさに最強だ。

そして、こうした状況の中で海上自衛隊の中東派遣を実施し、自らは中東訪問を見合わせにするとしていたが、流石にご都合主義という批判を恐れたのか、1月11日中東3か国歴訪に出発した。

しかし、今の段階で日本に何ができるのだろうとここだけの話考え込んでしまう。

 

また手土産を持って行って自己満足して戻られるのだろうと思ってしまう。

我が国の台所も火の車の状況なのだが。

 

それにつけても、生き残っているものたちは今回の緊張の緩和を喜び、戦争のない世を祈るけれども、撃墜された乗客乗員の皆さんの無念に「哀悼」と言われてもたまらない。この不条理は残酷すぎる。

 

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この案内にピンと来たらご用心

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最近写真のような案内が時々届くようになった。

封筒に「重要」などと書かれているので、開封してみるけれど何度も重なると「ああアレか」と気にも留めなくなっていた。

 

内容は無料で加入できる保険の案内である。

俗にタダほど高いものはないというが、この案内もその種のものだ。

最初の何年かは負担なしだが、一定の期間を過ぎると保険料が発生するという仕組みだ。

 

それにしても、なぜこう頻繁に届くのだろうと考えるうちにハタと気づいた。

70歳を過ぎて、騙されやすい世代に達したということだ。

何のことはない、オレオレ詐欺の標的になっているのと同じだ。

 

タダだから、入らなければ損をするように思ってしまったり、単純に騙されたり、そのうちに解約を忘れたり。年を取る一方なのだから、十分にあり得ることだ。

 

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いただきものの金柑。カミさんの好物らしい。

ガソリンスタンドのクレジットカード、ネットショップのクレジットカード、他にどこから来ただろう。

あちらに個人情報があるのだから、案内を出すのは赤子の手をひねるより易しいのだ。

簡保の勧誘の手口と似たようなものだとも言える。

個人情報を提供するにあたり、プライバシー、ポリシーといった文言を読んだ気がするがその内容はよく覚えていない。

多分他の目的には利用しないことになっていたのではないか。あるいはその他必要よ認めた場合などと合ったのかもしれない。

 

保険の勧誘に悪用するというのは、契約違反なのではないだろうか。

案内が届いた時点で、然るべき部署、例えば消費生活センターのようなところに通報すべきではなかっただろうか。

手元に書類を残していないので、具体的な行動を起こせなくて残念。

今度来たら、行動を起こすぞと待っているが、そんな時に限ってうんともすんとも言ってこない。

 

とにかく、騙されやすい年代になったことをしっかり自覚させてくれたと、この点だけは感謝しよう。

 

 

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アメリカに敵対する昭和の日本と令和のイラン

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           沖縄海軍壕公園に立つ戦没者慰霊塔

 

昨夜、偶然スカイパーフェクトTV日本映画専門チャンネルで「激動の昭和史 軍閥」を見た。

太平洋戦争をダイジェストに映画化しているように見えた。

私は現在72歳の年寄りではあるが、「戦争が終わって僕らは生まれた……」という戦争を知らない子供たちの世代である。

 

ただ、父や伯父たちはみんな戦争に行き、物心ついたころもまだ、NHKラジオでは夕方の時間帯に外地から引き揚げてくる人たちの消息を伝える「尋ね人の時間」という番組があった。

直接の戦争の記憶はないが戦時体験などは父母を始め、親戚や近所のおじさん、おばさんなどからいろいろと聞かされていた。

 

従って、どのような経緯で戦争が始まって終わったのかは知識としては子供のころから大体は知っていた。

 

「激動の昭和史 軍閥」は太平洋戦争を指導した首相 東条英機を主人公に、政府と軍部や陸軍と海軍の認識の違いや対立とともに玉砕に向かう戦地での悲惨な状況を描いていた。

強大なアメリカに戦争を挑んで勝てる見込みは100に一つもないというくらい、当時の知識人たちもわかっていたと陸軍士官学校出身の父は言っていた。

 

真珠湾奇襲攻撃を立案し実行した山本五十六大将は、緒戦の勝利のうちに講和を進めるという作戦だったようだが、リメンバーパールハーバーと復讐を誓った米国民は、打倒日本に燃え上がってしまったのだった。

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ところで、今回、米国はイランのソレイマニ革命防衛隊司令官を奇襲攻撃で殺害した。

太平洋戦争で言えば、東条英機陸軍大将か山本五十六海軍大将を殺されたようなものだろう。

すわ、第3次世界大戦の勃発かと少し懸念したが、21世紀・令和時代の危機管理や情報収集能力は20世紀・昭和10年代とは全く違う状況だ。

 

イランは報復を叫び、ミサイルやロケット弾をアメリカ空軍基地や関連施設周辺に打ち込んだが、報道によると事前に双方が打ち込む位置や時間を連絡しあっているというのだ。

報復の声をあげて実行しなければイラン国民を納得させることができないのだそうだ。

彼我の力関係が明白なことを充分に承知した対応だと感心する。

 

やはり大陸人はしたたかだ。

日本人の島国根性ではこうは冷静にいかないのではないかと思った。

 

とはいえアメリカとイラン、及び中東地域が泥沼化にならないように願うばかりだ。

 

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元日の後楽園散策で気が付いたこと

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人影もまばらな早朝の後楽園



 

令和2年元日,初詣を兼ねて恒例の岡山後楽園散策に出かけた。

 

後楽園はご存知の通り日本三名園の一つである。

元日の後楽園は無料開放となる。開園は午前8時から。今年は8時30分頃に入園した。

 

午前11時頃からは岡山県で長年飼育している丹頂を飛ばす。

おめでたい鶴が後楽園や岡山城を背景に飛ぶ姿を一目見ようと大勢の観客が訪れる。

その前の比較的入場者が少ない時を狙って、広い庭園を散策するのが私の楽しみだ。

 

とは言え今年の人出は時間が早いとはいえ、大変少ないことにすぐ気が付いた。

多分昨年と比べると1/10以下ではないかと思われた。

 

昨年は園内の茶屋は座るところを探すくらい混んでいたが、その茶屋は今年はお休みだった。

お茶屋働き方改革だろうかと冗談交じりにカミさんと話しながら歩いた。

 

園内には茶屋は他に2店あるけれどどこも閑散としていた。

多分、今年の入込客の落ち込みようは計算づくだったのかも知れないと思った。

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駐輪場まで,,,


 

というのも昨年は観光バス駐車場に朝早くから数台の観光バスが停車していた。

園内は旗を持ったガイドが何組も団体を誘導していた。

中国人や韓国人の人達が大勢いた。

茶屋でも日本茶を啜りお団子など食べていた。

 

そう、インバウンド客が全くいないのだった。

悪化した日韓関係から織り込み済みだったのかと気が付いた。

 

そしてもう一つ、がっかりしたことに気が付いた。

岡山後楽園と言えば、見事に管理された様式美の庭園だと思っていたが、園内を巡っていて、ごみこそは落ちていないが、ここかしこに放置された枯葉や落ち葉が目に付いた。

 

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延養停は、三曲の宴の準備中

一点の曇りもなくと言えば大げさになるが、これまではそういう清掃に心がけるという精神があふれていたのだが今年は何か変だ。

バイトのような造園屋の若い衆が元日の園内の落ち葉を掃いていた。

後楽園用水の水を取り入れた園内の水路にも枯れ葉がたまって浮遊していた。

管理費が削減されたのだろうけれど、これでは天下の三名園の名が廃るではないかとがっかりした。

でもこうした何でもないような異変が実は大変な不況の前触れでなければいいんだけれどどうなんだろうか。

 

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水路(曲水)には川霧が

ただ、元日の朝の静かな後楽園の散策も悪くはなかった。

人生、悪いこともあればいいこともあるかと少し納得した。

 

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新年早々アマゾンで買ったもの。

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それは写真の工具。

腕時計のベルト交換用に購入した。(アネックス時計バンド交換工具 666円)

 

 

カミさんの普段用の時計のベルトが傷んできた。

ちょうど別の時計でベルトを交換したばかりなのに時計本体の調子が悪く、修理できないと言われたものがあった。

 

銀婚記念だったかにペアで購入したもので、修理できないと言われても捨てるに忍びず持ったままになっていた。

もう使えないのだからこのベルトを活用しようと考えたが、ピンの穴が外からみえないタイプで、素人の手に負えないと思えた。

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アマゾンで、時計ベルト交換用工具と検索してみたら、びっくりするほどたくさんヒットした。

その中から、一番シンプルそうで、且つ安価すぎない写真のものを選んで注文。

新年早々なのにすぐに到着。

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孫たちが帰ってやっと静かになったので、早速交換と相成った。

 

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丁寧な説明書もついていたが、もともと複雑なものではないので、使い方はすぐにわかった。

ちょっとしたコツは要ったが、まずまず簡単に交換できた。

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ベルトも無駄にならなかったし、これからも使うことができそうだ。

 

時計売り場でベルトを購入すれば交換してくれるが、ベルト自体がなかなか高価。

自分で交換できるのなら、もっと手頃な値段のものが利用できるかもしれない。

この工具は安い買い物だと思った。

 

ネットショピングだけが理由ではないと思うが、小売業の衰退は目を覆うばかりだ。

我々の住む団地でも、徒歩圏内には商業施設がなくなってしまった。

 

我々もいずれ買い物難民になりかねない。

できるだけ地元で買い物し、値段だけにつられて自分で自分の首を締めるようなことをしないようにしようと思う。しかし、手に入りにくいものは別だ。

 

実は同時にもう一つ買ったものがある。

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それは写真のセーター。

何の変哲もないセーターだが、こういうのは案外市販されていない。

年末から年始にかけて、何度かデパートを覗いた折にも手頃なものがなかった。

 

これもネットショッピングの原則から逸脱していないと思う次第。

 

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出生数90万人割れは日本の最大の危機だ

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令和2年が始まった。

皆様あけましておめでとうございます。本年もご愛読のほどよろしくお願いいたします。

 

さて、今年はオリンピックイヤー、それも東京オリンピックの開催で、やはり楽しみと期待が広がる。

といいながら新年早々のブログはいささか物騒な物言いで恐縮です。

 

昨年12月24日、厚生労働省は2019年に国内で生まれた日本人の子供は86万4千人となり、統計に残る1899年以降で初めて90万人を下回ると人口動態統計を公表した。

また出生数から死亡数を引いた「自然減」は51万2千人となり初めて50万人を超える見通しだとのことであり、人口の自然減は13年連続になるのだそうだ。

 

出生数が最多だったのは団塊の世代に当たる1949年の269万7千人というから実に1/3以下にまで減少したことになる。もうどうにも止まりそうにないこの現象をどう考えればいいのだろうか。

 

国立社会保障・人口問題研究所の研究部長のコメントでは「出生数の減少傾向は今後50年は続く見通しだ。」と実に冷静である。70年間で減少数が1/3となったことをみると今後50年間減少が続くということはさらに加速して、50年後には1/3つまり出生数は30万程度になってしまうのではないかと危惧する。いくら何でもこれでは日本を支える力にはなり得ないのではないか。

 

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多分、産めよ増やせよと太鼓をたたいて、あらゆる支援策を講じてもとても歯止めがかかりそうにない減少傾向の推移ではないか。私はその原因の大きな一つに女性の社会進出を求める中で一向に変わらない育児・介護・共働きなど過重な負担を求められる女性の反乱にあるように思う。

 

ただ、そういう負担を取り除けたとしてももう遅すぎるのかも知れない。

女性は目覚めてしまったのではないか。

抑圧されてきた女性の反乱はそれほどに深いもののような気がする。

子供を産み、育てるという本来の女性の姿を現代社会のなかで求めるには男性側が根本的に変わらないといけない。

ただ傍観していては破局に向かうしかない。

 

そこで大胆に発想の転換を試みた。

女性が子供を生むことは変わらないとしても、育てることに男性がもっと深くかかわることが重要なのではないか、家事についても男性がやればいい。

そして、社会運営は基本的に女性が担うほどの革命的逆転現象が必要なのではないかという新年初夢クラスの発想だった。

 

日本を取り巻く状況は極めて深刻で、引き続く政治不信、借金まみれの国家財政、超高齢化社会、深刻な人手不足、温暖化に伴う災害の多発化などなど早急に対応しなければならない問題課題は枚挙にいとまがなく、これまで男性中心でやってきた政治では大きな期待を持つことはできない。

 

今回の出生数の減少こそは日本国存立の最大危機なのだが、自分の主張しか考えない多くの男性政治家にはその危機意識は遠いことでしかないように思う。

なるべく早くその役割を女性と交代して、女性に託すことこそが日本再生の近道だという結論にたどり着いたのだった。

 

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