NHK 年末スペシャルドキュメント72hoursを見て

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朝のウォーキングで見かけた山茶花の花


昨日(29日)、残っていた柚子の柚子絞りと栗剥きの合間に番組を見た。

年の瀬の大忙しの昼日中にテレビなど見る暇があるかいなという方が大多数だろうけれど、なかなか面白かった。

 

2019年に放映された36本のドキュメンタリー番組から視聴者が「もう一度みたい1本」を投票してベストテンを付けるという趣向だった。

紹介されるドキュメンタリーはどれを見ても惹きつけられた。

解説陣は山田五郎鈴木おさむ吹石一恵の各氏。

それぞれのコメントもなかなかいい味がした。

 

第1位は10年に一度の撮影会。

10年に一度阿蘇高原で開かれているバイク車の撮影会だ。

10年に一度集まってくるという、それぞれの人生模様が心に残る。

 

2位はレンタルなんもしない人、3位は出会いを求めて“

相席ラウンジ”だった。

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私としては、2位のレンタルなんもしない人がびっくりで面白かった。

職業として成りたっているのかは別として、Webを介して一日3~4件注文が来るという。

そばにいてくれるだけでいいのだそうだ。

 

紹介されていたのは愛犬との散歩に同行してほしいとか、カラオケで自分の歌を聴いてほしいとか、海外での美容整形に行く準備をする間にそばにいて欲しいとか、私の手料理を一緒に食べて欲しいとかだった。

 

「なんもしない人」は大阪大学大学院を卒業した高学歴者だ。

就職していたが、人間関係の不安を感ずる中で、家庭を持って小さな幸せを大事にしたいという気持ちが強くなり退職したという。

結構なイケメン、他人に警戒感を与えない、人の好さそうな表情をしていた。

てっきり独身と思っていたが、子供もいた。

奥さんは無理をして会社にしがみつくことはないと理解を示していた。

 

ところで「なんもしない人」をレンタルして、依頼者は何を求めるのかと私などすぐに思ってしまう。

しかし彼は積極的には何にもしない。

雇われているのだが荷物を持ちましょうかとも言わない。

依頼者から言葉を掛けられないと自らは発言しないようだった。

 

もちろん、お世辞やお追従などどこ吹く風だ。

でも冷たくしているのではない。

カラオケ同伴をリクエストした音痴不安を持つ依頼者は、歌い終わって、感

想を聞いた。

「普通にちゃんと歌えてる」とほめるでもけなすでもなく淡々と感想を述べた。

手料理の依頼者には「あーうま」と満足感を示したが、「もう少しどうですか」と言われると「もうまんぷくです」と即座に断っていた。

感情移入をしないのが秘訣かと思ったが、そう簡単なことではない。

私などつい一言、二言以上に比較したり批評したりしてしまう。何かしゃべらないと申し訳ない気がするのだ。でも、ここでの依頼者たちにそういう言葉は余計なのだと知った。

 

私は心配事相談を時折しているが、依頼者には三通りくらいあって

一つは解決策を提案してもらいたいという人、二つ目は相談は二の次で話し

相手になってほしい人、三つ目はただただ聞いてほしい人である。

 

最初のころは、どれもこれも困っている人への問題解決の処方箋を提案することが使命のように思っていたが、街角の「心配事相談所」には話を聞いてもらいたいだけの人が大勢いるんだとようやくわかってきた。

それはそうだ。

解決への処方箋を求めている人なら、その道の専門家のところに行けばいいのだ。

 

そういうことを考えていたら「レンタルなんもしない人」のニーズがあることは時代の要請なのかと気が付いた。

 

今年5月から始めたブログですが、皆さんの応援を頂いてどうにか書き続けることができました。

有難うございました。

来年もよろしくお願いします。

 

よいお年をお迎えください。

 

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疑心暗鬼の年の瀬

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遊歩道の花壇もお正月仕様に



 

アマゾンとdocomoの提携の話は、新聞で知っていた。

その件に関して、docomoからもメールがきた。

アマゾンでの買い物の際にはじめて「d払い」を利用すると、dポイントを最大40倍還元するという内容だった。

 

キャンペーン期間は1月5日まで、事前に初期設定が必要ということだった。

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ドコモから届いたメールにはこんな風に


 

dポイントはスマホに入れている『歩いてお得』というアプリで、ウォーキングの歩数によって獲得できる。毎日1万歩以上歩いているので、夫婦二人で月に1000ポイント以上になる。

それを今までは趣味の競馬新聞の購入に使っていたが、最近は別のルートから情報を得るようになったので、あまり使うことがなくなった。

他で使ってもいいのだが、例えば、アマゾンプレミアムの料金に充当するのもいいかなと思った。

 

初期設定の手続きについての説明を読むと、スマホの料金をカード払いにしている場合は適用されないとのことだった。

カード払いの我が家は、支払い方法の変更から始めなければならないようだ。

 

乗りかかった船と、変更手続きをしようかなと思ったが、待てよ、とブレーキがかかった。

以前、似たようなことがあったのを思い出したのだ。

 

スマホを契約の際、特に必要でもないアプリを無料で入れたことがある。

これは時期が来て解約すれば料金の負担がなくて済むが、解約を忘れると料金が発生してくるので注意をというようなことだった。

 

「まあ、解約を忘れなければ大丈夫ですから」ということで、時期が来て解約しようとしたらなかなか電話がつながらなくて大変だったことがあった。

 

今回のケースはちょっと違うかもしれないが、支払い方法を変えたために何か不都合が出るかもしれないし、それを元に戻すのが大変かもしれないと、経験から考えたのだ。

 

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トレンドマイクロ社から届いたはがき

別件で、もう一つ疑心暗鬼になったことがあった。

トレンドマイクロ社から、写真のようなウイルスバスターの更新を促すはがきが届いたのだ。

ちょうど更新時期だし、シリアルナンバーも合っているし、前回も振り込みで更新したので、何の疑問もないようなものだ。

しかし、前回郵便局から振り込んだのに対し、今回はコンビニ振り込みのみというのが気になった。

郵便振込の用紙だが、コンビニからも振り込めるというのが通例ではないかと思ったたのだ。

さらに歳末キャンペーンとして、12月31日までに振り込みをと、お得な期限を切っているのも気になった。

しかし、トレンドマイクロ社については、今までおかしな対応があったことはないので、こちらは言われたとおり振り込んだ。

帰宅して確認してみたら、めでたく期限が延長されていた。

 

というわけで、二通りの対応をしたが、何かと疑念が湧いて困った年の瀬だった。

 

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全国高校駅伝で気が付いたこと

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仙台育英高校の優勝を報じる記事

全国高校駅伝は年末の風物詩として毎年見ている。

特に最近は男女とも岡山勢が活躍するので期待を込めて応援する。

今年は男子が昨年に引き続き連覇をかけて都大路を走るので力が入った。

 

3区でケニア出身の留学生キプラガットが2位に58秒差をつけて首位に立った時は、今年も優勝だと確信したのだけれど、仙台育英高校は計算されたメンバーで徐々にその差を詰め、最終7区では5秒差のタスキリレーとなった。

そして7区は競技場まで並走し、第4コーナーを回ったところでラストスパートした仙台育英高校の1年生ランナー吉居君に軍配が上がった。

吉居選手の自信に満ちた表情が忘れられない。

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地元版では倉敷高校アンカーの長塩君は「もう力が残っていなかった。申し訳ない。」と嗚咽が止まらなかった報じていた。

でも先行逃げ切りを図った倉敷高校を3秒差で差し切った仙台育英高校の戦術と実力を称えたい。

見事な勝負を見せてもらった。

 

ところで、気が付いたことというのは、競技そのものではない。

各区の中継地でのタスキリレーの際、迎える選手がやってくる選手にエールを送って腕を高く上げる時の模様だ。

ハットと気が付いた。

わきの下に毛が無いのだ。

 

よく見るとどの選手もどの選手も綺麗に剃毛していた。

見ていてこちらが恥ずかしいような気がしたのは年代の違いなのか。

そう言えば水泳選手は男子でも剃っていたような気がしたが、そのときは水の中、わずかでも抵抗力を軽減するためかなどとあまり考えず、また元々裸に近い格好をすることもあって大して違和感は覚えなかった。

 

 

 

昭和40年代だったか、中国がアジア大会に参加した。

多分、陸上競技砲丸投げ女子選手だったと思う。

わきの下が黒々としていてびっくりしたことを思い出した。

 

いまだに女性は剃るのが当然、男性は生やすのが当然と思っている年寄りは時代遅れなのだろうか。今週私が聞いた床屋の親父も忘年会の老人たちも全く意識していなかった。そんなことに注目した私が異常なのだろうか。

 

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総務事務次官の更迭に思う

 

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以前旅先で見かけたランの花

現役総務事務次官から元総務事務次官日本郵政上級副社長に情報漏洩していたことが発覚した。

 

高市早苗総務相は間髪を入れず、内部監察を自ら行い情報漏洩の事実を把握し、事務次官に停職3か月の懲戒処分を下した。

次官は即日辞表を提出し受理された。

安倍政権になってこんなにスピーディーにわかりやすく処断した事例を知らない。

先ずは高市総務大臣に拍手を送りたい。

国会質問などで日本郵政副社長が何様気取りかと思っていたが、テレビに出てくる悪代官の風貌そのままで、高圧的な態度や暴言を吹きまくるので、国会議員も圧倒されていた。

日本郵政では影の社長と呼ばれているようだ。

 

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簡保不正問題を追及したNHK対して日本郵政副社長は元情報通信政策局長などの肩書を振りかざして、自分たちのことを棚に上げて、NHKの取材手法を「まるで暴力団と一緒だ」と批判した。

 

加えて、NHK経営委員会に対して「ガバナンスの検証」を申し入れた。

経営委員会はこの申し入れに恐懼したのか、NHK会長を厳重注意とした。

そして、NHK会長も日本郵政に謝罪文書を提出してお詫びしたというのだから、開いた口が塞がらないとはこのことだ。

 

「おいおい、NHKよ、しっかりしてくれよ、こちとら高い受信料を強制的に徴取されて、こんな弱腰の対応しかできないのか」と憤りがわいてくる。

全く彼らは、どこまで行っても強いものには巻かれて、弱いものには強圧的である。

そして、嘘を平気でつく。

 

特に簡保生命契約問題では20万人の顧客が意に沿わぬ契約だったと答え、不正が疑われる契約は12836件と自ら調査結果を公表したばかりなのだ。

一方で、組織の中ではガバナンスだ、コンプライアンスだと平然と言っているが、日本郵政NHKもまったく安倍政権下の官僚と違わないではないか。

むしろ、なまじ民間を名乗る分、半官半民のような体質が続き、天下りの人事の中で後輩の官僚に虎の威を振りかざして情報収集するということがまかり通っているのだ。

ガバナンスもコンプライアンスもあったものではない。どの面下げて言っているのだと今回の件で思った。

 

確かに、高市総務大臣の果断な行動は評価に値するが、次官が辞めて済む問題ではない。

辞表は預かりにして刑事告訴すべき事案だと思うのだが。

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ついに恐れていた日が、、、、、。

と、少々オーバーに始めてしまったが、太陽光発電の買取価格が引き下げられる日がやってきた。

 

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渋柿だろうか、たくさん残っている。


 家庭用の太陽光発電の余剰電力は、1キロワット48円で買い取られていたが、この11月からは、7.1円に引き下げられてしまった。

 

検針日の関係で11月請求分はさほど影響がなかった。

しかし丸々新料金が適用になる12月請求分は、昨年の8,016円に対し、649円しか買い上げてもらえなかった。

 

色々な条件が関係してくるので単純に比較はできないが大幅な収入減となることは確かだ。

我が家の場合、ざっと計算して年間5万円くらいの収入減となりそうだ。

 

このことを見越して、家庭用蓄電池の売り込みがあちこちからあった。

折しも台風による停電騒ぎが起こり、停電対策としても一時は蓄電池導入を真剣に検討したりもした。

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我が家のと同じ型の太陽光パエル。我が家のパネルは二階の屋根に着いているので写真がうまく撮れない。

しかし、次の3つの理由から今回蓄電池導入は見送ることにした。

 

1番目の理由はとにかく経費がかかりすぎること。

いくつかの会社から見積もりを取ったが、いずれも我が家の2.52kw太陽光発電に対応する蓄電池として、補助金を利用しても100万円を上回る自己資金が必要だった。

これは年金暮らしの我が家にとっては大きすぎる負担だ。

 

2番めの理由としては、我々の寿命がもうすでに秒読みに入っていること。

今年も同世代の友人知人の何人かを送った。

蓄電池を導入したのはいいけれど、十分に恩恵を受けないうちにこちらの寿命が尽きるかもしれない。

また、太陽電池そのものも10年以上を経過して、耐用年数を迎えるかもしれない。

 

3番めに、太陽光発電の恩恵を十分に受けたので、これ以上はいいではないかということ。導入から11年で、売電量は17075KW時。単純に計算して819600円分以上の電気を売って収入を得ることができた。売らずに使った分も含めると、120万円くらいの電気代を節約できたことになる。

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これまでの発電状況を示すパネル

高価格で買い取ってもらえないとしても、好天の日は節電対策として立派に役立っているし、同時に導入したエコキュートの効果もあって、光熱費は大幅にダウンしている。

買取価格が高いに越したことはないが大慌てで対策を講じることもないのではないかと考えた。

晴れてさえいれば、停電になってもスマホの充電くらいはまかなえるらしい。

 

というようなことで、蓄電池の導入は見送った次第。

近い将来、家庭用蓄電池の価格が大幅に下がるとの予測があるらしい。

そうなったらまた、考えることとしよう。

 

 

それにしても、地球温暖化が課題となっている昨今、太陽光発電の買取価格の大幅なダウンは時代に逆行していると言わざるを得ない。

兼ねて織り込み済みだったとはいえ、予想以上の大幅ダウンだった。

それもいずれの電力会社も、似たりよったりの価格だ。

原発の稼働を急ぎたい政府の指導があったとは思いたくないが、少なくとも買取価格の大幅ダウンを抑えようという指導がなかったことは確かだろう。

 

原発の再稼働や、新規建設には国内の同意は得られにくいだろう。

また、国際的にも化石燃料に頼る我が国は批判の目にさらされている。

個人の家の屋根を、補助金を使うとは言え、個人の費用負担で発電に利用させて

くれる太陽光発電を、ますます奨励し、増やさなければならないのではないか。

そのためにも、余剰電力の購入にもっと積極的になってもらいたいものだ。

 

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介護殺人事件から見えたもの

ここのところ高齢者による介護殺人事件が続いている。

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11月17日には福井県で、70代の男性と90代の両親の遺体が見つかり男性の妻(71)が逮捕された。

妻は長年3人の介護を続けており、両親も「村一番の嫁」と感謝していたという。

 

12月に入ると公園で亡くなっている女性(88)が発見され、自宅を調べると娘(70)がベッドの上で血を流して遺体で発見された。

警察は無理心中と見ているという。

亡くなっていた女性は寝たきり状態で、母親が介護を続けていたという。

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そして少し状況は異なるが、今年6月に起きた元農林水産事務次官(76)の発達障害で引きこもりの長男殺害事件も長い間かかわり続ける中で、自身が高齢化し、長男から暴力を受ける恐怖に駆られて起きた事件だったという。

 

私自身も事件の当事者たちと近い年齢になり、他人ごとではなくなってきている。

彼らが取った行動について考えてみた。

 

まず、三つの事件とも経済的問題が直接的に起因しているのではないようだ。

最初のケースは会社役員であり、2番目はサービス付き高齢者住宅の入居者であるし、三番目は元農水次官である。

高齢化による介護者・監護者の限界、つまり物理的にも肉体的にも介護や監護の限界点に達して、加害者の中では取るべき手段が殺すことしかなくなってしまったということだろう。

 

従って、事件に対する身の処し方もはっきりしていて、逃げも隠れもしない確信犯なのだ。最初のケースでは加害者の妻は殺害後すぐに親族に殺害したことを電話で伝えたし、2番目のケースも加害者は公園で自死している。

また、3番目の元農水次官も長男を包丁で刺した後、自ら110番通報している。

加害者も覚悟の殺人であり、事件の態様を見ればみんな被害者だったともいえるのだ。

多分、早めに専門家に相談していれば違った解決策も出てきたのかも知れないし、何も解決しなかったかも知れない。

唯一確実な解決方法は殺して終わりにすることだったのだろう。

そして殺すという直接的な思考は、深く関わればかかわるほど、自らの手で終わりにすると考えてしまうことのように思う。

 

かつて、殺人事件を起こした息子を殺して自殺した父親の話を聞いたことがあった。

その父親は、「人を殺した息子の処し方は、このような息子を育ててしまった自らの責任である」と言って息子を殺害し自死したのだった。

 

このような短絡的な考えは法治国家として許されはしないとは思うけれど、こうした覚悟の決断には共感するところがある。

 

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小泉首相が懐かしい

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夜明け前




12月14日、15日に実施した共同通信世論調査によると安倍内閣の支持率は42.7%、不支持率が43.0%で、わずかではあるが不支持率が支持率を上回ったという。

 

桜を見る会」の疑惑について「安倍首相は十分に説明しているとは思わない」という回答が83.5%に上ったという。

当然と言えば当然の国民の意思表示だ。

招待者名簿の廃棄、名簿開示要求と同じ日の名簿の廃棄処分、電子データの復元拒否など誰が聞いても信ずるに値しないのだ。

今回ほど、自信なげな菅官房長官の表情は見たことがない。

安倍首相も説明にもならない説明をして、嵐の過ぎ去るのを待っているのだ。

一国の首相として情けなさばかりがよぎる。

大多数の国民の思いではないだろうか。

 

大体、参加者名簿の廃棄など,

内閣府のエリート官僚が必死になることではないだろうがと思ってしまう。

やるべき重要課題はごまんとあるだろうに、保存期間一年未満にこれほどこだわって上から下への大騒ぎになること自体が疑問や憶測を呼んでしまうのだ。

隠したい何かがあるに違いないと思われても仕方がないところまで追い込まれた結果が世論調査に出ているのだ。

 

安倍首相にはもっと堂々としてもらいたいのだ。

やった行為はおおらかで大胆であるが、森友や加計問題と同じように、ことが明るみに出てくると姑息な弁明と隠ぺい、改ざん、屁理屈に終始する首相を始め内閣、キャリア公務員などの態度を見るにつけ、この国はどうなって行くのかと不安が増大する。

 

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落葉寸前

それにつけても、小泉元首相の歯切れのよい物言い、分かりやすさが思い出されてならない。

自民党をぶっ壊す」と言って登場したときは「何を戯言をいうか」と思ったものだが実際に自らが首相の座に着いてしまった。

また郵政民営化の実現に向けて、反対する自民党議員を追い出し、選挙区に刺客を放ち、郵政選挙は自民・公明与党の圧勝に終わった。

この選挙戦は、その是非は別にして、郵政民営化という争点を明確に提示して、国民に選択を迫った。

ある意味で国民一人一人が政権や政策選択の責任を負わされたと言ってもいい。

まさしく究極の民主主義の選挙とも言えた。

 

また北朝鮮拉致問題についても、自ら先頭に立って北朝鮮を電撃訪問し、一部の家族を連れ帰った。

ハンセン病訴訟でも従来の国の方針を180度転換して、控訴を断念し日本国政府による謝罪を表明した。

国家の指導者として画期的な行動と態度だったと思う。

 

こうした小泉元首相の直接的で率先した言動、行動が国民の魂を揺さぶったのだった。

小泉政権の評価はいまだに様々に分かれているが、争点を明確にして政策を進めていくという意味では、現政権と大きな隔たりがある。

 

森友問題、加計問題、そして今回の桜を見る会など、現政権は公私混同した不透明な問題が多すぎる。

 

平成17年10月第3次改造小泉内閣で安倍官房長官が誕生した。

安倍現首相は小泉元首相から何を学び、小泉元首相は安倍現首相に何を教えたのだろうかと思ってしまうほど、二人の政治姿勢は異なるように見える。

 

小泉内閣の末期の内閣支持率は51%、不支持率は39%だった。

そして小泉元首相は安倍首相にバトンタッチした。

辞めるのも鮮やかだった。

 

小泉元首相が懐かしく思えるのは私だけだろうか。

 

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