総務事務次官の更迭に思う

 

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以前旅先で見かけたランの花

現役総務事務次官から元総務事務次官日本郵政上級副社長に情報漏洩していたことが発覚した。

 

高市早苗総務相は間髪を入れず、内部監察を自ら行い情報漏洩の事実を把握し、事務次官に停職3か月の懲戒処分を下した。

次官は即日辞表を提出し受理された。

安倍政権になってこんなにスピーディーにわかりやすく処断した事例を知らない。

先ずは高市総務大臣に拍手を送りたい。

国会質問などで日本郵政副社長が何様気取りかと思っていたが、テレビに出てくる悪代官の風貌そのままで、高圧的な態度や暴言を吹きまくるので、国会議員も圧倒されていた。

日本郵政では影の社長と呼ばれているようだ。

 

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簡保不正問題を追及したNHK対して日本郵政副社長は元情報通信政策局長などの肩書を振りかざして、自分たちのことを棚に上げて、NHKの取材手法を「まるで暴力団と一緒だ」と批判した。

 

加えて、NHK経営委員会に対して「ガバナンスの検証」を申し入れた。

経営委員会はこの申し入れに恐懼したのか、NHK会長を厳重注意とした。

そして、NHK会長も日本郵政に謝罪文書を提出してお詫びしたというのだから、開いた口が塞がらないとはこのことだ。

 

「おいおい、NHKよ、しっかりしてくれよ、こちとら高い受信料を強制的に徴取されて、こんな弱腰の対応しかできないのか」と憤りがわいてくる。

全く彼らは、どこまで行っても強いものには巻かれて、弱いものには強圧的である。

そして、嘘を平気でつく。

 

特に簡保生命契約問題では20万人の顧客が意に沿わぬ契約だったと答え、不正が疑われる契約は12836件と自ら調査結果を公表したばかりなのだ。

一方で、組織の中ではガバナンスだ、コンプライアンスだと平然と言っているが、日本郵政NHKもまったく安倍政権下の官僚と違わないではないか。

むしろ、なまじ民間を名乗る分、半官半民のような体質が続き、天下りの人事の中で後輩の官僚に虎の威を振りかざして情報収集するということがまかり通っているのだ。

ガバナンスもコンプライアンスもあったものではない。どの面下げて言っているのだと今回の件で思った。

 

確かに、高市総務大臣の果断な行動は評価に値するが、次官が辞めて済む問題ではない。

辞表は預かりにして刑事告訴すべき事案だと思うのだが。

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