と、少々オーバーに始めてしまったが、太陽光発電の買取価格が引き下げられる日がやってきた。
家庭用の太陽光発電の余剰電力は、1キロワット48円で買い取られていたが、この11月からは、7.1円に引き下げられてしまった。
検針日の関係で11月請求分はさほど影響がなかった。
しかし丸々新料金が適用になる12月請求分は、昨年の8,016円に対し、649円しか買い上げてもらえなかった。
色々な条件が関係してくるので単純に比較はできないが大幅な収入減となることは確かだ。
我が家の場合、ざっと計算して年間5万円くらいの収入減となりそうだ。
このことを見越して、家庭用蓄電池の売り込みがあちこちからあった。
折しも台風による停電騒ぎが起こり、停電対策としても一時は蓄電池導入を真剣に検討したりもした。
しかし、次の3つの理由から今回蓄電池導入は見送ることにした。
1番目の理由はとにかく経費がかかりすぎること。
いくつかの会社から見積もりを取ったが、いずれも我が家の2.52kwの太陽光発電に対応する蓄電池として、補助金を利用しても100万円を上回る自己資金が必要だった。
これは年金暮らしの我が家にとっては大きすぎる負担だ。
2番めの理由としては、我々の寿命がもうすでに秒読みに入っていること。
今年も同世代の友人知人の何人かを送った。
蓄電池を導入したのはいいけれど、十分に恩恵を受けないうちにこちらの寿命が尽きるかもしれない。
また、太陽電池そのものも10年以上を経過して、耐用年数を迎えるかもしれない。
3番めに、太陽光発電の恩恵を十分に受けたので、これ以上はいいではないかということ。導入から11年で、売電量は17075KW時。単純に計算して819600円分以上の電気を売って収入を得ることができた。売らずに使った分も含めると、120万円くらいの電気代を節約できたことになる。
高価格で買い取ってもらえないとしても、好天の日は節電対策として立派に役立っているし、同時に導入したエコキュートの効果もあって、光熱費は大幅にダウンしている。
買取価格が高いに越したことはないが大慌てで対策を講じることもないのではないかと考えた。
晴れてさえいれば、停電になってもスマホの充電くらいはまかなえるらしい。
というようなことで、蓄電池の導入は見送った次第。
近い将来、家庭用蓄電池の価格が大幅に下がるとの予測があるらしい。
そうなったらまた、考えることとしよう。
それにしても、地球温暖化が課題となっている昨今、太陽光発電の買取価格の大幅なダウンは時代に逆行していると言わざるを得ない。
兼ねて織り込み済みだったとはいえ、予想以上の大幅ダウンだった。
それもいずれの電力会社も、似たりよったりの価格だ。
原発の稼働を急ぎたい政府の指導があったとは思いたくないが、少なくとも買取価格の大幅ダウンを抑えようという指導がなかったことは確かだろう。
原発の再稼働や、新規建設には国内の同意は得られにくいだろう。
また、国際的にも化石燃料に頼る我が国は批判の目にさらされている。
個人の家の屋根を、補助金を使うとは言え、個人の費用負担で発電に利用させて
くれる太陽光発電を、ますます奨励し、増やさなければならないのではないか。
そのためにも、余剰電力の購入にもっと積極的になってもらいたいものだ。
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