先日スマホに電話がかかってきた。
未登録の電話には出ないように家人には言われているが、時々、電話に出てみると、オイシックスだったり、ワインクラブだったりで、リスクになるようなこともなかったので、今回もちょっと出てみようと受話器のボタンを押した。
電話の主は時々利用する通販の担当者と名乗り「今回特別に、お得意様に限定してトゥルースリーパー（シングル）を６０日間のお試し期間に無料で使っていただき、購入される場合は特別価格・税込22,240円で、不要の場合は送料だけを負担していただければ６０日間お使いいただけるというものですので、特にご案内の電話をしました」という説明だった。
マットレスについては同居する息子がいつも推奨しており、トゥルースリーパーが新聞、テレビ、通販などで販売を展開していることを知っていたので、６０日間お試し無料なら実際に体験してみて買うかどうか決める、なるほどこれならいい買い物ができるだろうと、即座に送ってもらうよう決めた。
数日して商品が届いた。
商品名はトゥルースリーパープレミアリッチ。
商品は二つ折りで筒状に圧縮されていたが結構な重量だった。
取り出して広げると敷布団一枚分になった。
敷布団の上にトゥルースリーパーを敷いて、その上に冬季は電気式毛布を敷いてシーツをかけて眠ることになった。
トゥルースリーパーの売りは低反発マットレス、その低反発マットレスは体圧分散性があり、睡眠時の圧力が一極集中しないため、睡眠時の腰や肩にかかる負担を和らげる可能性があると広告の医師の発言がある。
そして、独自の低反発素材でオーダーメイドのようにフィット、体の凹凸に合わせて自在に変形し寝具とカラダの隙間をトゥルースリーパーがしっかり埋めて、様々な体型にぴったりフィットと謳う。
さらに従来品よりも全身にかかる平均圧力を低減し、より質の良い睡眠環境を実現！（プレミアリッチ）とその効能が続いていた。
さて、到着してすぐに使った感想であるが、睡眠不足で困っていたわけでも、腰や身体が痛いわけでもないので、睡眠の質が向上したとか身体に良いという実感はなかったけれど、トゥルースリーパープレミアリッチを敷布団の上に敷いてその上を歩くと、そのフカフカ感はホテルのベッドのような感触が伝わってきて、貧相な寝具がワンランクもツーランクも上等になったような気持ちになったことは事実だ。
また電気毛布を敷いた寝心地の良さは格別だった。
誠に心地よい温かい空気に包まれた身体は大げさに言えば天国にいるみたいになった。ただ、息子やカミさんに使ってもらって感想を聞いてみた。
息子は、自分が今使っているものの方がいいと言った。
カミさんは、特別、睡眠の質が高まったようには思わないと冷たい言葉だった。
だから、正直、購入すべきか、返すべきか、迷っていた。
しかし、ほぼ一か月近く使ってきたら、愛着がわいてくる。
自分が使ったものとお別れをすることが何か忍びないような気持になってきた。
それと返すとなると圧縮もできないし、大荷物になる。
そんなことを考えていたら、要するにこの商法の一番の狙いはこの点にあるに違いないと思えてきた。
それでもその商法に簡単に便乗した私が悪いのだからと、結局購入することに決めた今日この頃。次回からはお試し無料には要注意と心に決めたので、その３はないと思いますが、二度あることは三度あるとも言いますからね。
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