姉弟会千葉旅行番外編 東京散歩

ウォーキングの途中で見かけた旧李王家邸 林真理子の小説に登場した

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我々は錦糸町で下車した。

これから、昨年亡くなった義兄のマンション型墓所をお参りする。

地下鉄大江戸線に乗り換え、蔵前で降りて少し歩く。

玄関を入るとホテルのフロントのように若い女性3人が微笑みながら迎えてくれた。

300円払って墓参用のカードを借り、エレベーターで上がる。

 

義兄の墓所にお参り 「想」と書かれたところに遺影が現れます。


墓参フロアーには両サイド6つくらい墓参室があり、ボタンを押すと墓石と遺影が現れる。

お線香を供えて手を合わせる。

今日は我々以外のお参りはなく、静かで、きれいで、落ち着いた環境、久しぶりに会う笑顔の義兄の写真がいい。

 

墓所を出て、バスと電車を乗り継いで市ヶ谷に向かった。

市ヶ谷からは今夜泊まる「ルポール麹町」にタクシーで行く。

ルポールは地方公務員職員共済組合の経営するホテルだ。

屋上階に大浴場があり、冬には雪を頂いた富士山が見える。

 

おば古 入口の様子


チェックインして少し休んでから、本日は山形料理の「おば古」で夕食をとる。

初めての場所だ。

2月に従兄弟会で山形を旅行した時、山形料理に魅了され、先日弟が利用しようとして、お店が分からなかったと聞いたので、私が今夜挑戦することとしたのだった。

 

地下鉄半蔵門線半蔵門駅のすぐ近く。

土地勘もありだいたいこの辺とスマホの行き先案内を利用したが、一筋間違うとわからなくなるのが東京だ。

 

ただ、スマホには本日貸し切りと出ていた。

ここまで来たのだからと、扉を押すとお客は二組。

「いらっしゃいませ」と中年の女性二人が迎えてくれた。

おば古コース 篭盛



メニューを受け取り、すぐに芋煮と声をあげたが、芋煮は冬だけなんです。ということで、おば古コース六千円也を注文した。

 

コースは

むきそば(ソバの実をむいて茹でたものにだし汁をかけたもの)、

篭盛(刺身・小鉢)、

鮭味噌漬焼、

玉こんにゃく、

揚げ出し豆腐、

食事(冷たいそば)だ。

 

山形料理を優しく味付けしたこれぞ郷土の味だったが、実は芋煮以外にはこれと言って山形料理を知らない私にとって、比較すべきものもなく、これというお料理として特徴がない、玉こんにゃくや揚げ出し豆腐の郷土料理を食べて感激してもいかがなものかと思う。

これは山形ゆかりの人たちが郷土山形を思い浮かべながらグラスを傾ける趣向だな、でもちょっと高いかなと率直に思った。

 

なみなみと



お酒は山形の酒、出羽桜を注文。

お皿の上に置いたマスの中の小さいビールグラスになみなみと注いで、あふれたお酒がマスをいっぱいにして、さらにあふれたお酒がお皿に流れ落ちてお皿をも満たすという趣向は生来の酒飲みにはたまらぬ光景で、感嘆の声をあげてしまった。

それで二杯目を追加したのだった。

今日もよく飲んだ。

今夜は部屋飲みはやめて大人しく寝た。

 

 

東京二日目は、東京駅で友達に会い、大丸でお昼ご飯を食べることにしていた。

カミさんは表参道に出て根津美術館に行くという。

そのあと合流して、歌舞伎座の幕見でもということになり、カミさんがコインランドリーの洗濯物を取りに行っている間に、歌舞伎座の立ち見の様子をスマホで確認する。

立ち見はウエブ予約が必要と分かったが、何度やってもうまくつながらず、歌舞伎座まで行くことにした。

 

12時前に歌舞伎座に着いて、立ち見の入り口に立つ職員に、「席はまだありますか」と聞くと「あります、あります」と二つ返事。

猿之助事件が影響しているのかもしれない。

「ただ、立ち見はウエブ予約になります」と言い、立ち見入り口の前で私の持つスマホを手に取り、画面を操作してくれた。

私がホテルで操作した同じ画面が出てきた。

見ていると、画面をスクロールすると入力ボタンが出てくることが分かった。

分かってみればなーんだということだが、そこに気付くかどうかが運命の分かれ道だったのだ。

 

ということで、難なく午後4時からの1幕を見ることができることになった。

幕見の予約が取れてカミさんは根津美術館へ、私は友人との待合場所に向かった。

 

東京の友人は独身主義を通した。

自由気ままなグルメ好き。

私の手土産は銚子の海産物や落花生。

今日のランチは圓堂で

ランチは大丸12階京都料理の圓堂で花籠御膳を頂く。

京風料理の上品で優しい味付けだが、田舎者には少し迫力不足のように感じる。

午後3時過ぎ友人と別れた。

そして再び、歌舞伎座に急いだ。



演目は六月大歌舞伎「義経千本桜」木の実、小金吾討ち死の場、3階の立ち見からの舞台ははるか遠く、役者の顔などジジババの目には、おぼろげにしか見えないけれど、大向こうの掛け声が響いて、1時間超の歌舞伎の世界を十分に堪能できた。

 

終わって、外に出た途端、ICOCAの入った名刺入れを落としたことに気が付いた。

出たところにいた女性職員に落としたことを伝えると「中には何が入っていましたか」と問われ「ICOCA」と答えると、すぐに窓口に連れて行ってくれた。

「色は何色、大きさは」と聞かれて答えると「これですか」と私の名刺入れだった。

歌舞伎座の皆さんの対応に感謝したのだった。

 

それからホテルに戻り、今夜は部屋飲みと決めて買い物に出かける。

すぐそばに成城石井があったことを思い出して入ってみる。

お惣菜の種類が豊富、量も多め、値段はスーパーやコンビニなどよりは高いが、ポテトサラダや四川山椒ピリ辛麻婆豆腐、国産豚のジューシーシュウマイ、エビと鶏肉のナシゴレンなど美味しそうなものがたくさんあった。

そして、ワイン、日本酒、ビールなど調達して帰り4000円ほどの部屋飲みだ。

これは安いか高いかちょっと買い過ぎたような気がした

 

金曜日 朝のウオーキング、雨が少し降っていた。

今朝もコンビニのサンドイッチで朝食。

大きなキャリーバッグ2個を宅配で送る。

11時前にチェックアウト、羽田空港に向かった。

 

フライトは羽田発14時25分岡山着15時40分だ。

時間もあるので羽田空港第3ターミナル駅で下車して、羽田空港国際線ターミナルの状況を見学することにした。

我々夫婦はリュックを背負うだけの軽装だ。

国際線ターミナルの2階~4階ショップやレストランを覗いて回った。

 

無料連絡バスで移動

ターミナル間移動は無料連絡バスに乗る。

数分おきにバスが到着していた。

第一ターミナルに行く。

空港ランチはあずみ野で



昼食はお蕎麦のあずみ野で食べる。

お店の前には行列ができていたが回転が速く、5分ほど待つと入店できた。

あずみ野は時々利用する。

飲み過ぎて弱った胃腸にはお蕎麦がいい。

繁盛する人気店の味で美味しい、黒豚かつ丼と蕎麦御膳1630円。

結構食欲があった。

 

お土産を買い午後2時前に搭乗口に入った。

搭乗案内が遅れていた。

10分前になって使用機の変更があり、出発時間が遅れるとのアナウンスがあった。

それから1時間近く待ったところで、お弁当などに利用できる商品券を配布するとのアナウンスがあった。

一人千円の商品引換券を受け取り、崎陽軒シュウマイを二つ買った。

会社都合による出発時間の遅れということで、迷惑料と言うことかと理解した。

飛行機は1時間以上遅れて出発した。

今夜は崎陽軒のシュウマイとマグロの刺身で一杯やるかと思いながら眠っていた。

 

 

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