犬吠埼灯台から銚子の町へ(ジジババが行く 4年ぶりの姉弟会・千葉旅行その3)

犬吠埼灯台の雄姿


水曜日 朝のウオーキングは犬吠埼灯台まで歩く。

ホテルから8分と書いてあったが、10分以上かかったような気がした。

弱い雨が降っていたが、灯台に着くころには止んだ。

もちろん灯台はまだ閉まっている。

 

昨日、ホテルに到着した後、80代の姉たちはこの灯台まで散歩したこと、帰り道はホテルへ直線状に昇っていく道があるが、階段を上ったところからは立ち入り禁止の札とロープが張ってあり引き返したことを聞いていた。

一応昇ってみると、緩いロープだったので手で持ち上げて、入っていくとそこはホテルの駐車場だった。

5分もかからず戻ることができた。

ホテルから降りて行ったところに、レストランがあったが廃業していて、通行禁止になったようだ。

 

朝食はかっての温泉旅館の面影を思い起こさせる数百人を一堂に集めることのできる大ホール。

よく観察すると東西のどちらの側にも大きな舞台があった。

真ん中で仕切ると一度に二つのグループがそれぞれの舞台を鑑賞できるのだ。

かつての繁栄ぶりを思い起こさせた。

 

 

朝食はバイキング。

種類も多くしっかり、ゆっくり食べて、美味しかった。

しかし、会場が大きすぎると、料理を取りに行くのも時間がかかる。

 

灯台入り口あたり



9時前に、全員で犬吠埼灯台に昇るために出かける。

すでに門が開いていて、300円の入場券を買って入る。

灯台と資料館を鑑賞した。

灯台は地上から灯火まで高さ27メートル、99段のらせん階段を登る。

 

沖縄の残波岬灯台も登ったけれど、あそこのらせん階段は網目タイプで若干不安定だった。

犬吠埼はコンクリート製だったので、安定感があった。

少し日が射してきて、灯台から見渡す水平線が素晴らしい。

水平線が丸く見えて「地球が丸い」と皆、口々に叫んだ。

 

帰り道、ホテルの案内版とは別に観光協会の道しるべがあったので、弟と登ってみるとホテルに戻る道があった。

女性陣に知らせて一緒に戻った。

10時30分ホテルの車で犬吠駅まで送っていただいた。

犬吠駅前の広場。昨日は気づかなかったがなかなか立派な駅前だ。

駅には乗り鉄・撮り鉄の高齢者が集まっていた。

切符を購入するとここの切符は今や少なくなった硬券だった。

この努力が銚子電鉄ファンを生むのだろうと思った。

撮り鉄の高齢者が改札で、無料でホームに入れてほしいと交渉したが、即座に断られていた。

それは仕方がないだろう。

この懸命の企業努力にはむしろ入場券10枚は買って入ってほしいと思った。

銚子電鉄の切符。お願いして記念にいただいてきた。



さて、これから銚子に出て、銚子の町でお醤油屋さんの見学と干物でも買おうということになった。

弟夫婦は銚子駅から特急「しおさい」で東京に出て、飛行機で一路岡山に戻る。

二人を見送って、銚子駅の観光案内所で荷物を預けた。

お寿司屋さんや干物工房(阿天坊)を教えてもらう。

醬油の醸造元の関係は時間がなくカット。

お昼ご飯を予定している寿司屋には必ず予約を取るようアドバイスがあった。

 

観光案内所を出てすぐ、お値段や口コミなどから人気のお寿司屋さんに電話したが、何度かけても電話がつながらないので、駅に近いお寿司屋さんに電話してみた。

ここはすぐにかかって予約した。

それから案内所で聞いた干物工房「阿天坊」に立ち寄ってみた。

なかなか商品がそろっていて気に入ったので帰りに寄ることにした。

お寿司屋さんもこの近くなのだが、スマホの地図案内でも見つからなかった。

ちょうど通りかかった50代位の女性に声をかけた。「○○寿司はどのへんでしょうか」と尋ねた。

彼女は即座に「○○寿司はダメ、プラザホテルのほうが美味しいから」とプラザホテルの看板が見えるビルを指さして、そのまま行ってしまった。

何とも千葉の女性はシンプルで豪快だった。

 

しかし、気弱な我々は予約した○○寿司を義理堅く探してようやくたどり着いた。

時計は12時を回っていた。

先客一組がカウンターで食べていた。

伊達巻鮨特上とビール2本注文、一人前2900円也。

この店のビールも適度な冷えがきりっと喉越しを潤した。

銚子で食べた握り。チラッと伊達巻が映っている。



お寿司はというと、あのおばさんの直球発言が当たらずとも遠からずと言えた。

もちろんまずくはないのだが、プロの繊細な包丁さばきと握りの微妙な味わいが伝わってこない。

平凡なにぎりだった。

ただ、広いお店の掘りごたつ風の座敷テーブルで、ゆったりとした時間を過ごせたのは貴重だった。

 

それから再び、干物工房「阿天坊」に寄った。

銀鮭麹焼、アジやイカ、金目鯛などをレジに持っていったら、冷凍ものは溶けるので味が落ちるから今日中に食べるのでなければだめと止められた。

銀鮭麹焼は冷蔵なので、旅行中、冷蔵庫に入れれば大丈夫と言うことだった。

冷凍ものの代わりにイワシの甘露煮などの佃煮と千葉の落花生半立種を買った。

それから案内所でキャリーバッグを受け取り、銚子発13時21分特急「しおさい」に乗車した。

姉二人は千葉駅で下車し帰途に就いた。

我々夫婦はこれから東京で2泊する。

 

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