久しぶりの東京散歩  国立博物館から神田藪へ

国立博物館 表慶館 


昨日は岡山朝一番の飛行機で上京して、二泊する麹町の東京グリーパレスに荷物を預けた。

それから近親者10人ほどで義兄の一周忌法要と納骨式に藏前のマンション型納骨堂で執り行い、仕上げを懐石料理今井総本店で食べ、その後平均年齢75歳を超す姉弟6人で神谷バーでの二次会と相成った。

 

神谷バーは太宰治などの著名人で有名なところだということだが、私は初めて聞く名前だった。

ただバーという名称ではあるが、我々が行ったのは二階のレストランだったようだ。

料理の種類も豊富で客席も広く、大勢のお客さんでにぎわっていた。

有名な太宰の写真は一階で撮影されたらしい。

それにしても今の若い人たちは礼儀正しいお酒の飲み方だ。

それに引き換え昭和時代のじいさん婆さんはよく飲む。

神谷バーでも馬刺しを肴にワイン一本空けた。

ほとんど私一人で平らげた馬刺し



さて翌日は日曜日 今朝はホテルのモーニングを食べる。

このホテルは長いこと定宿のようにして使ってきたが、品数も少なくなり、内容も貧弱になったように思った。

 

今日は上野の国立博物館に行く。

ちょうど国宝展が開かれているが、事前予約は売り切れて入場はできないようだけれど常設展は見ることができるだろう、それに西洋美術館のピカソ展に行きたいというカミさんの希望もあった。

市ヶ谷の駅から秋葉原に出て上野に行った。

上野公園の人混み



いい天気、上野公園は大勢の人であふれていた。

自分のことは棚に上げて「これではコロナは収まるまい」と思った。

国立博物館での特別展には何度か来たことがあったが、常設展を鑑賞するのは初めてのような気がする。

国宝展の窓口とは別。

 

入口で常設展は65歳以上は無料と知ったが、カミさんは証明するものがないという。私は免許証を提示したが、カミさんは免許証を返納してしまったので、用意していないという。

ただ、顔を見れば65歳以上かどうかはわかる。

係員は「今日だけは無料ですが、これからは必ず証明するものを持参してください」と厳重に言われた。

先日行った沖縄博物館美術館でも70歳以上は無料だったが、最近は高齢者が多くなり高齢者の無料サービスは少なくなっているような気がする。

常設展の観音像 詳しい名称は忘れた 一緒に写しておけばよかった



常設展は思いのほか見ごたえがあり、すっかりくたびれてしまった。

美術館でも博物館でも歴史あるものや芸術性のあるものはエネルギーを吸い取られるのか、疲れてしまう。

と言いながら国立西洋美術館「ピカソとその時代」を鑑賞した。

どうも凡人にはピカサの絵を理解することが理解できない。

美的にも芸術性にも私の感性ではとてもついていけないのだ。

ピカソ展より



ただ、気が付いたことがある。

以前、美術館や博物館ではほとんど写真撮影禁止だったが、国立博物館ではほとんどフリーだったし、西洋美術館では特定の展示物以外は許可されていた。

そういえば、今年行った京都でのポンペイ展でも撮影は許されていた。

いつごろからこのような変化が出てきていたのか、これはいい変化だと思った。

 

さて、上野を後にしたときはすでに1時を回っていた。

今日は神田に出て、お昼は神田の藪でお蕎麦を食べる計画だ。

神田の藪は以前、弟と一緒に行ったが、あいにく、火災で焼失し、再建中で食べることができなかった。

その時は、以前から時々利用していた九段一茶庵に変更したが、私の好きだった一茶庵も今では閉店してしまった。

神田藪 外観 待ちながら選べるようにメニューが掲示してある



1時30分過ぎ到着した。

午後1時を過ぎているのに10人くらい並んでいた。

10分以上待って入店した。

 

せいろうそば


私は冷せいろうそば2枚、カミさんは1枚頼んだ。

お帳場のようなところに立つ、お女将さんみたいな方が注文が入るたびに独特の口調で、注文の品を繰り返していた。

蕎麦もそばつゆも、こびることのない、これが老舗の味だよと教えてくれる。

値段などを考えると少しお高くとまりすぎかなとも思った。

でも美味しくいただきました。

 

神田藪蕎麦を出たのはもう午後2時をだいぶ回っていた。

これからは特に予定もなく、皇居乾門の通り抜けにでも行ってみようと神田から有楽町に出て皇居方面に歩いた。

午後3時を回っていた。

坂下門に向かって皇居外苑を歩いていたら、プラカードを持った女性が今日の通り抜けは終わったと教えてくれた。

 

有楽町駅に戻っていたら、無料シャトルバスが走っていた。

現役時代、何度か利用したことがある。

10分前後でやってくる。

東京のど真ん中で無料バスとはどういう資金でやっているのだろう。

これが東京だといつも思う。

 

有楽町線で午後5時ころ麹町のホテルに戻った。

今夜はホテルで夕食だ。

7時過ぎに地下にあるレストランに降りて行った。

ドアが閉まっていた。

中で職員がいすや机を片付けていた。

「今日はレストランはないんですか」と尋ねると

「日曜日はやっていません」と素っ気なく当然のように言われた。

日曜日は休業?

都市型ホテルのレストランが日曜日休業とは利用者が少ないのだろうが、このクラスのホテル業界の経営悪化を垣間見た気がした。

 

それではと、外に出て食べるところを探したが、日曜日に夜開いている店が少ないことに気づかされた。

こうした変化は恐らく長いコロナ禍の影響なのだろうと思った。

まあ仕方ないかと今夜もコンビニで、お弁当やサラダ、つまみ、ビール、ワインなど買って部屋飲みだ。

コンビニのセルフレジ

それにしても、東京のコンビニのセルフレジには驚いた。

地方ではスーパーはセルフ化が進みつつあるが、コンビニでは私の田舎ではまだ見ない。

そして、コンビにスタッフの外国人化が進み、日本人は何処に行くのかと思った。

 

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