「子ども食堂」に公的支援が欲しい

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ウォーキングの途中で見かけた冬桜


私が子ども食堂という言葉を知ったのは数年前だった。

そして、実際の活動状況を知ったのは昨年のことだった。

 

元々は、貧困家庭の子供たちに食事を提供することを目的にしていたようだった。

調べてみると子ども食堂の活動は2012年(平成24年)頃から注目され始めたようで、朝日新聞によれば2016年5月には全国で319ヶ所だったが、2018年3月には2286ヵ所と大幅に増加している。

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今のところ国からの支援はなく、自治体でも活動を支援するところは少ないようだ。

 

従って、ほとんどの場合、ボランティアで運営し、協力者から会費や寄付をいただき、材料なども業者や個人から無償提供を受ける涙ぐましい活動を続けている。

そうした努力が報告されるのを聞く機会があった。

 

聞いていてひとつ気になることがあった。

それは元々は貧困家庭や孤食や欠食児童の状況を見るに見かねて始まったと聞いた子ども食堂のほとんどが、月1~2回程度の子供サロン(食事、教科学習や様々な体験学習、ゲームや様々な遊びなど)、に変化していたことだった。

(発表者は子供の居場所づくりとも表現していたが)

 

もちろん、子供の居場所づくり、子供の健全な成長を見守る子供食堂も大変素晴らしいことだと思った。

ただ、食事さえままならない子供たちへの支援の方は、どうなっているのだろうと気になった。

月1回や2回では気休めにもなるまいと何もしていない自分のことも顧みずに思ってしまった。

 

で、そのことについて意見を伺った。

発表者の一人の女性が、

「そこのところはずっと気になっています。でも貧困児童に限定した支援も難しいんです。限定すれば、あの子は家が貧しいから子ども食堂に行っているんだと差別やいじめの対象になることがあるんです。

もう一つはやはり回数を増やすにはお金と人手が必要ですが、今の現状では残念ながらとてもできません。」と言われた。

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現場を支えている人たちの言葉は重かった。

 

放課後児童クラブと言う制度がある。

これは手弁当から始まり、今では放課後児童健全育成事業として国の補助事業として制度化されている。

従って平日はこうした児童クラブが機能していることになる。

多くの子ども食堂は日曜日や平日夕方から実施しており、児童クラブの補完をしているようだった。

 

いずれにしても、この国を支えていく子供たちに手厚い支援策が必要なことは論を待たない。

是非、支援の途を開いてほしいものだと思った。

 

そして、地道に活動を続けるボランティアの皆さんには本当に頭が下がりました。

 

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