今日の新聞で「ゲーム依存症は疾患 正式認定」という見出しが目についた。
世界保健機関(WHO)総会で決まったとあった。
確かに電車やバスの中でも、待合室でも歩いているときも、ひどいのは自転車に乗っているときや自動車を運転しているときでもスマートフォンを握りしめて画面を見つめ、指を動かしている。
すべての人がゲームをやっているわけではないだろうが、異常な光景だ。
特にゲーム依存症が治療が必要な疾患として位置付けられたことは遅きに失していたと言わざるを得ない。
その診断基準は 〇ゲームをする時間や頻度などを自分で制御できない
〇日常の関心事や日々の活動よりゲームを優先する
〇日常生活に支障をきたしてもゲームを続ける
―こうした状態が12か月(重症ならより短期間)続くとゲーム障害と診断するという。
私の小学生低学年の孫などもゲーム依存症の予備軍に入るような気がしないでもない。
先日、お土産を持って突然に訪問した。
孫が一人でいたのだが、ドアを開けてくれない。
マンションのテレビドアホーンに我々ジジババが写っていることは間違いないのだが開けてくれないのだ。
多分、ゲームに夢中になっているか、その真っ最中で、ジジババなど迷惑でしかないのだろう。
後から聞くとママからジジババが来ることを聞いていなかったから開けなかったと弁明した。
ママのいつもの言葉に従ったまでだというのだろうが、我々の姿はテレビ画面で確認できたはずなのに、まだそのような言い訳をするのかと情けなくなった。
新聞では国の2017年度の調査で、中高生の約93万人がゲームなどのネット依存の恐れがあると推計されたという。
国は早急に治療対策を進めるとともに、学校教育においてゲーム依存症の恐ろしさとその予防と対策などについて徹底した教育を進めることが急務だ。
現在のスマホの浸透状況を見ると想像もつかない深刻な時代が到来する予感がする。