「けなりい」と「しょうやく」。これがわかれば岡山人。

f:id:inoko2019:20190525214347j:plain

サクランボ

広島生まれの岡山人生、それも岡山県に隣接した地域で育ちながら、いまだにピンと来ない、わかりにくい方言がある。
 
「けなりい」という言葉と「しょうやくする」という言葉だ。
「けなりい」は語感からだるいというような意味かと思ったが、「うらやましい」という意味だそうだ。
全くの岡山方言と思っていたが、広辞苑を引くと何とこの言葉が出ており、意味も同一だった。ということは、岡山の方言と少し侮っていた私が単に知らないだけだったのだ。

それから、「しょうやくする」という方言。
「ネギがようけい(たくさん)とれたんで、食べてくれる?しょうやくしてなくて悪いけど」のように使う。
なんでも、収穫した野菜の泥や枯れ葉などをあらかたきれいにして、後は水洗いするだけという状態にすることらしい。水洗いまではしないところがミソ。
カミさんによれば、この言葉がわかれば、ネイティブの岡山人間といえるらしいが、なかなかわかりにくい方言だった。
 
といっても「けなりい」が方言ではなかったとは自らの不明を恥なくてはならない。
 
写真は、頂き物のさくらんぼ。きれいにしょうやくしてくださいました。こんな美味しいサクランボがご自宅でできるなんて、「けなりい」かぎり。