とうとうカムカムエブリバディが終わった

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満開の桃の花


NHK朝ドラ・カムカムエブリバディが最終回を迎えた。

今日は岡山県人として岡山が主軸の舞台となったこのお話に触れないわけにはいかないだろう。

定年退職後、我が家のおやつの時間はNHK朝ドラの視聴時間となった。

今、NHKでは再放送分を含めて一日3本、「純ちゃんの応援歌」と「芋たこなんきん」と「カムカムエブリディ」を放映しており見るのが忙しい。

 

岡山を舞台にしたNHK朝ドラは1997年の「あぐり」があった。

作家吉行淳之介と女優吉行和子の母・吉行あぐりの美容師としての一代記だった。

そして今回も岡山から大阪、大阪から京都へと舞台を移しながら安子・るい・ひなたが母から娘へと戦前から戦後、令和時代までの100年をつないでいく人生ドラマが展開された。

最後はアメリカに渡った安子がアニーとなって戻ってきての大団円は、朝ドラの真骨頂かも知れないと思った。

 

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岡山人としてドラマを見ると、美人県と言われることの少ない岡山ドラマに安子を演じる上白石萌音や、ひなたを演じる川栄李奈のような一見どこにでもいるようなこの人たちを選んだ監督の眼にやっぱりなあと思ったのは、失礼ながら私だけだったか。

 

ただ、アイドルとして写った萌音ちゃんも李奈ちゃんも、それぞれ個性的で可愛いのにはびっくりした。

女は化けると言ったら顰蹙ものだけど、役作りで化けたのか、アイドルで化けたのか無骨もんの私には正しい理解ができなかった。

役者と女性のすごさを改めて見たような気がした。

付け加えればるい役の深津絵里だけは、岡山人としては美人過ぎて特別扱いだったように思った。

 

岡山人として気が付いたもう一つは岡山弁だった。

昔は岡山弁のダサさ、田舎臭さが気になったものだが、堂々と真正面から使われて、ようやく万国共通の方言になったような気がした。

「おいしゅうなれ、おいしゅうなれ、おいしゅうなれ」と小豆に語りかける安子の岡山なまりの優しい響きが印象的だった。

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咲き分けのハナモモ



物語の展開はご都合主義に満ちているように思った。

兄の算太に和菓子屋「たちばな」の再建資金を持ち逃げされ、算太を追って大阪に追いかけ、疲労のあまり倒れたところを英語で知り合ったロバートが現れて助けられるというシーンや、るいの入学式の日安子を追いかけて6歳のるいが一人、大阪行きの列車に乗る。

そして母がロバートと一緒であることを知るるいが一人岡山に帰る。

岡山に戻ってきた安子にるいは「I hate you」と拒絶する。

傷心の中で安子はロバートとアメリカに去るという展開は突っ込みどころ満載と言えた。

 

算太は物語の終盤現れて、貯めたお金を残して死んでいった。

こうしたラフな展開や意外性だらけにSNS上で話題になる(バズられ率と言うらしい)率が大変高く、盛り上がっているのだという。

 

視聴率最高は第96回放映が19.5%、ほぼ19%前後で推移し、最近では高い視聴率を取っているという。

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白いウツギの花

カムカム最終回はほとんど物語の振り返りだったけれど、ラストに錠一郎とるい夫婦の食事をする場面が出てきた。

幸せそうな愛情いっぱいの夫婦像を見せてくれた。

この物語を今日も老夫婦で見ながら、何といっても平和が大事と心底思い、日本に生きている幸せを思った。

そうした意味でもウクライナの惨状を決して忘れてはならないと思った。

日本の平和な状況も、いつ瓦解しても不思議ではない時代状況であることを忘れてはならないとも思った。

 

I hate Puchinだ。

 

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