皆さま、あけましておめでとうございます。
今年もご愛読のほどよろしくお願いします。
昨年10月の総選挙の際のNHKの事前議席予測では、自民党212~253→結果261(公示前276)、立憲民主党99~141→結果96(公示前110)だった。
NHKによれば自民党は「単独で過半数に届くかどうかはぎりぎりの情勢」との予測が結果は261議席を獲得し、過半数の233議席を大きく上回った。
立憲民主党は「選挙前の109議席から議席を増やす勢い」と予測しながら13議席減らしてしまった。
また右寄りと言われる産経新聞は「自民が過半数へ攻防、立憲140議席の勢い」と書き、同じく右寄りの読売新聞は「自民の単独過半数は微妙、立憲は議席増の公算」と書いて、安倍・菅政権の二代続いた国民無視、かってし放題の結果はむべなるかなと納得した。
ただ、左寄りと言われる朝日新聞が「自民が過半数確保の勢い、立憲ほぼ横ばい」とし、共同通信ははっきりと「自公で絶対安定多数、立憲は伸び悩み」と報じたのは気になった。
自民に批判的な朝日が現状維持を伝え、いつも自民党に旗を振る産経、読売が自民党敗北の予兆を報じたのは自民の危機感を煽っていたのではないかとゲスの勘ぐりが働いた。
そして何のかかわりのない共同通信は調査結果を素直に報じたまでのことだったのだろうと今になって納得した。
またNHK世論調査の立憲民主党の支持率は総選挙前までは2021.5月5.8%、6月6.4%、7月6.0%、8月6.4%、9月5.5%と5~6%台でしかなかったことを思い起こせば、政権交代を声高に叫ぶにはおこがましい数字だったのだと今になって思う。
ということは共同通信や朝日新聞の世論調査結果が至極当然の数字であり、人の好いというか、世間知らずの立憲民主党の枝野さんは疑うことも知らずに、政権交代を叫んで、野党共闘に本気で取り組み、あまつさえ共産党とも手を組んでしまったのだ。
これこそが、自民党の腹黒いしたたかな戦略だったに違いない。
そして、読売、産経の宣伝隊も世論調査で危機感を煽ったのだから、まんまとドツボにはまってしまったと言える。
そういえば、あの権力欲の旺盛な菅さんが政権維持を断念したのも、後継に河野、岸田、高市、野田の4氏が立候補し、河野一番手と思わせながら、結局は安倍・菅元首相の権力維持につながると見下していた岸田首相を、手の込んだ画策をした上で、後継に選んだのだった。
しかし、岸田首相も首相の座を手に入れた以上、安倍・菅ラインに簡単に取り込まれる単純な人物ではないことがだんだんと明らかになってきている。
事程左様に自民党はしたたかだ。
翻って立憲民主党はどうだ。
総選挙敗北を受けて枝野代表は去り、代表選は泉、小川、逢坂、西村の4氏が立候補した。
そして、泉氏が新代表に選出された。
47歳、4人の候補者の中で一番若い候補者を立憲民主党は代表に選んだ。
老人が支配する自民党との違いをはっきりと打ち出し、これはと大いに期待したのは私だけだったのだろうか。
泉代表の就任の言葉は「おかしな政治は許さない、国民の目線で国民中心の政治をしていく。」と落ち着いたしっかりとした口調に、期待感が膨らんだ。
しかし、2か月を過ぎた立憲民主党の影の薄さは何ということだろう。
論客の福山哲郎前幹事長、安住前国会対策委員長は役員から去り、辻元副代表は選挙区でも比例区でも落選してしまった。
張り子の虎の唯一の牙であった辻元氏を落選させてしまったことは立憲民主党の戦略性の無さを露呈したと言っても過言ではない。
代表選から2か月を過ぎたが、新たな立憲民主党の姿が見えない。
何だか、借りてきた猫、牙を抜かれた虎、あの枝野さんの絶叫が懐かしくなってきた。
かって、自民党の小泉純一郎は「自民党をぶっ壊す」と咆哮を上げて、ついには日本国の首相に上り詰めた。
今や立憲民主党は生き延びることを模索してはならない。
「おかしな政治は許さない、国民の目線で国民中心の政治をしていく。」というなら、その徹底的な姿を国民に伝えていくことだ。
コロナ禍の現状が見通せない中、大半の国民は精神的にも経済的にも肉体的にも生きることに苦しんでいる。
常にそのそばに寄り添い、支えあい、引っ張っていく姿が見えれば国民は共感し支持率はついて来る。
支持率は国民が信頼しているという数字なのだ。
そんな覚悟が今は見えない。
今こそ言葉を実行に移す時だ。
立憲民主党は何処へ行く。
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