ロシアのウクライナ侵攻から想起する嘘を平気でつく人たちのこと

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黄水仙



ロシアのウクライナ侵攻から3週間が過ぎた。

当初は圧倒的なロシアの軍事力の前に、短期間でウクライナは征服されるだろうと多くの人は思っていたに違いないが、独裁者プーチンの思惑通りに事が運んでいないのはなぜなのだろうか。

 

私など腰抜け人間は多くの犠牲者を出す前に白旗を掲げてしまえ、プーチンも永遠ではないのだ、せいぜい10年か20年の寿命だ、臥薪嘗胆、辛抱しながら頑張れなどと、侵略者から国土を守るという意気地などと言うものはとうの昔に無くしてしまった戦争を知らない子供たちとして育った平和ボケの日本人日和見主義者として、少し反省している今日この頃です。

でも現実にすでに数千人の民間人が殺され、直接戦争に参加している戦闘員は万を超える人たちが戦死しているのだろうと思うと複雑な気持ちになる。



思うようにいかないウクライナ侵攻に、ロシアは原発への攻撃や子供がいるので攻撃をしないでと言う表示を無視して爆撃を実行するとか、誰が聞いても真っ赤な嘘だとわかるようなことを平気で主張する。

例えばやっとロシア・ウクライナの外相会談が開かれた中で、ウクライナ外相が停戦を求めたのに対して、ロシアのラブロフ外相は、停戦交渉は両国代表団が続けている協議に委ねると何のためのトップ会談かという態度だったという。

同時にマリウポリの病院が爆撃され、3人が死亡したとの指摘に「病院は過激派に占拠され、その拠点になっていた」と爆撃の正当性を展開したという。

また、米国がウクライナ化学兵器開発に関与しているなどと、根拠のない主張を繰り返しているなど朝日新聞紙上で読んだ。

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河津桜が満開



事程左様にロシア側は臆面もなくフェイクニュースを垂れ流す。

そもそも、このウクライナ侵攻の根拠とした「ロシア側住民が虐殺されているためのロシア人保護」を目的としたというプーチンの言葉も全く信用するに値しない。

世界の平和と安全を守る立場にある国連の常任理事国ロシアが、そんな言いがかりをつけて、他国の侵略を始めることなどあってよかろうはずがないではないか。

それこそ、国連常任理事国のリーダーシップを持って、国連の中で論じ、証明する必要があったのだ。

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ハナニラ



停戦交渉も連日続けられている。

今日もテレビを見ていると15項目にわたる事項について、合意に向けて前向きに進んでいると、ロシア側でもウクライナ側でも合意近しのようなコメントが出ているが本当だろうか。

これまでの経過とそして今現実に包囲され破壊が続けられている「もう水も食料もないという」マリウポリの惨状を見聞きすると何が真実かわからなくなる。

というよりも、市民や個人で投稿し拡散されるSNSの写真や動画を見ているともはや隠すことのできない現代戦がライブで真実を伝えているように思う。

ロシア側の誰でもわかる真っ赤な嘘つき体質の繰り返しは、とても国家のリーダーたちが行うことではないだろう恥ずかしくないのだろうかと思ってしまう。

 

こうした中で、首都キエフの包囲が着々と進んでいるようだ。

第二次世界大戦では、ソ連(現ロシア)のレニングラード(現サンクトぺテルベルグ)がヒトラードイツ軍に900日近く包囲され、100万人以上がほとんど餓死したのだ。

プーチンは首都キエフを、第二のレニングラードにしようとしているのかもしれない。

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沈丁花も春の香りを運ぶ



それにつけても、このようなプーチンと言う男を相手に北方領土返還交渉を続けてきたのが、27回も会談を続けた安倍元首相だったのだ。

見る目がないと言えばそれまでだが、お互い「ウラジミール」「シンゾー」とファーストネームで呼び合う仲を演出していた。

そして北方領土4島返還論を2島先行返還に方針変更しての返還交渉も結局いいようにあしらわれて挫折した。

 

安倍元首相もモリカケ問題や桜を見る会、黒川検事長の定年延長をにらんだ検察庁法改正問題など政権の私物化と嘘八百政権運営でしたたかさを謳歌したけれども、最後はいつものように、「おなか痛い」と政権を投げ出したことを思い起こすと、プーチンのしたたかさは筋金入りで、安倍さんが騙され、手玉に取られたのもむべなるかなだ。

 

両者には理性も知性もない、嘘つきである、役者のような演技力があるなどの共通点はあるが、いずれも悪質さではプーチンの方が上を行く。

 

しかし嘘つきを許してはならないことは同じだ。

 

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