フロント担当者が来るまでに、県民割入力の何が問題なのかということを説明しておこう。
クーポンに張り付けてあるQRコードをスマホで読み取ると入力画面が現れる。
そしてクーポン券受け取りカードのアクセスキー欄をスクラッチすると、アクセスキー番号が現れる。
このアクセスキーを画面の入力画面に入力すると¥1,000の表示が出てくる。
そして、この画面を保存するということが分からなかった。
自宅に戻って冷静になって検索してみると画像を長押しして「画像の保存」を選択するあって理解した。
ブックマークするというのもよく出てきた。
数枚のクーポンが同じ画面に保存されていたのは偶然にブックマークされていたのだろうか。
言葉の意味が基本的にわかっていないので理解は全然深まらない。
1枚はできたけれど、2枚目に移ると1枚目がどこかに行ってしまうという現象に悩まされた。
もう一つは、10枚分をひとまとめにする合算という方法が最後まで分からずにお手上げになったのだった。
食事は午前7時30分から、バス出発時刻は8時25分で55分間だ。
実質40分、食事時間を引くと10分か15分しかないのだ。
バス停までは宿の車で送ってくれるというけれどと思いながらフロント担当を待っていたら、昨夜の支配人風の男性が7時過ぎにやってきた。
「このクーポン券の操作ができなくて」と声をかけるも「ちょっと待ってください。」と開店準備のカギを開けたり電気をつけたり、やることは多い。
やっとフロントの位置についてくれた。
差し出したクーポン受け取りカードや我々のスマホに触りながら彼は
「スマホもいろんな種類があるから、やり方が違うんですよ。
ボタン一つとっても位置や形が違うから、私と同じ機種ならできますが、分かりませんねえ」と非情な言葉だった。
私たちも腹立ちまぎれに「こんなのできない人ばかりでしょう。」と叫ぶも、
「皆さん、できていますよ。困ったということは聞いたことがありません」という。
食事も迫っており、とりあえず、画面に出ている2件だけはできるだろうと引き上げたのだった。
部屋に戻って、引き続きスマホをいじっていたら弟が
「ここで全部使うことはないよ。できた分だけ使い、後は山形駅までに入力すればいいんじゃない」と言った。
その元校長の冷静な言葉を聞いて我々スマホ部隊は一安心した。
そうかそういう方法があったのだ。
ここでやりきらないと紙切れになってしまうと焦っていたのだったが、そんなことはないのだ。
急に元気が出て、みんな笑った。
ただ、いつもは朝酒をやるのだが、そんなことは全く忘れてしまっていた。
急いで朝食をとり、再度フロントに降りた。
今度は女将さんもいた。
とりあえず、画面に残っている分について精算するために、お店に表示してある二次元コードを読み取り支払い完了した。
ただ合算できていないので、1件ずつ精算していくことになったが、私のスマホの中には、あれこれ入力を重ねたアクセスキー番号が数件残っており、次々と表示することができて、短い時間の中でBちゃんとともに6件の精算を完了したのだった。
この間、女将さんは昨日の優しい表情とは打って変わって、そばで、
「できるできる、もう一件、もう一件」と強く励ましてくれた。
バス停まで支配人風のフロント係が運転手をしてくれた。
我々もすっかりご機嫌になり、「昨日はあらきそばを食べに行ったんだよ」と言うと、彼は「あの蕎麦をねえ。私はだめです」と顔をしかめた。
そして「あれはあれで好きな人は大変好むんだけど、一度食べたらもういいという人もいて評価が分かれるんですよ」と少し丁寧に付け加えた。
その感想に私も同感だった。
銀山温泉からはほぼ満席の路線バスに乗って大石田駅に向かった。
まさに雪国、時々、地域の高齢者を乗せながら路線バスは軽快に走った。
大石田駅も雪が深く、保線区の職員がホームの屋根に上り、雪下ろしをしていた。
大石田駅発9時53分、山形駅着10時43分。
それからお土産を購入。
もちろんクーポン券の利用はもう慣れたものだった。
お別れ会は山形駅構内「澤政宗」。
偶然入ったけれど、フグ皮ポン酢、きくわた(たら白子)酢、芋煮など酒飲みにはたまらないあてだった。
H君は大好きなカキフライをここでも注文。
10回目のいとこ会男子部の五爺のみんな上機嫌で、打ち上げた。
来年は京都でどうかと幹事となる弟が提案し、全会一致で京都に決定。
山形空港行バス停まで見送られて、さよなら、さよなら、さよならと別れた。
帰宅して、このブログを書くにあたって山形旅割キャンペーンのサイトを閲覧した。
そうしたら電子クーポンのご利用方法が出てきて、動画で一部始終を丁寧に説明していた。
コールセンターでも、旅館でもこういうサイトをはじめから紹介してくれていたら、もっと有効に時間が使えたのではないかと補足しておきます。
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