五爺が行く、山形食べ歩き、飲み歩き(その1)

雪の村山駅


今年のいとこ会男子部の旅行は山形県内を巡る。

メイン観光は蔵王の樹氷と最上川舟下りと銀山温泉の三点セットだった。

 

山形駅午前10時過ぎの集合ということで、我々兄弟は大阪空港近くのホテルに前泊した。

新大阪駅から乗ったバスの中から空港近くで、行列のできているラーメン屋を見た。

バスを降りて弟にそのことを話すと、弟はすでにリサーチ済みで、行ってみようということになった。

かどや飯店の行列



店はホテルから5~6分のところにあった。

午後7時ころ行った。

「かどや飯店」という看板が出ていた。

 

まだ行列は続いていた。

6時開店というから、そろそろ客は一巡して、すぐに入れるだろうと踏んだけれど、1時間くらい並んだ。

午後8時頃ようやく入店した。

我々はテーブル席には座れず、カウンター席に並んで座った。

店内はざっと20数席くらいあった。

行列に並んでいた時に焼き餃子の注文を取りに来た。

私たちは2人分注文したが、後ろの二人連れが3人前を頼んだので、私たちも3人分に変更した。

 

入店してから麻婆豆腐、ニラ炒め、焼きそばを注文した。

焼きそばがなかなか出てこないので、聞くと今日は野菜担当の料理人が休んだので、八宝菜や焼きそばはできないと言われた。

でも、もう腹いっぱいになったので食事を終えた。

生中3杯ずつ飲んで、二人で5500円ほどだった。

まず値段でぶっちぎりの高得点、これは安い、皆さん安心して食べて飲める。

かどや飯店の看板



お味のほうも、餃子は小さめで、女性に好まれる。

こんがりと焦げた焼きあがりもおいしそう、いや実際美味しかった。

ニラ炒めもやさしい家庭の味風だったが、もちろん家庭の味を超えた腕自慢の味だった。

麻婆豆腐はいつも食べる麻婆豆腐より薄味に感じたが、これも合格点だった。

ただ、食べ終わってから、舌に化学調味料のような後味の悪さを少し感じた。

でも、これは気のせいかもしれない。

まあ町中華としては自慢の一店に入るだろうと思った。

 

さて 山形行の飛行機は8時05分出発なので、翌朝午前7時前にチェックアウト。

歩いて空港に行く。

上島珈琲店でモーニングセットを食べる。

ベーコンエッグと生野菜が食欲をそそる。

パンの焼き具合もほどよい。

コーヒーはプロの味、おいしく食べた。

 

久しぶりに空港内のバスに乗って飛行機まで行き搭乗する。

小さな飛行機だった。

ほぼ満席だった。

山形空港。岡山空港と同じくらいの規模だろうか。

山形空港から集合場所まではコミュニティバスのような小型の路線バスだった。

10時過ぎ山形駅到着。

山形空港からのシャトルバス

バス停では、いとこ会男子部の東京組が先着して迎えてくれた。

 

今回からいとこ会男子部の一同を五G(五爺・ごじい)と名付けたようで、本家の当主Mちゃんが叫ぶ。

五Gなかなかいい響きだ。

気に入ったので使うことにした。

 


予定では、これから蔵王の樹氷を見に行くことになっていたが、山へ昇るロープウエイは2時間待ちで、山は悪天候でとても樹氷は見られないだろうと断念したという。

計画段階でB案として、日本一美味しいそば「荒木そば」を食べに行くことにしていたと今回幹事の東京組は胸を張った。

東京組は今回の計画の立案会議と称して5回の飲み会を重ねた。

何を計画していたのかと我々が揶揄すると、そんな言い訳を返した。

 

奥羽線はほとんど満員状態だった。

奥羽本線とはいえ、いわゆるローカル線でこの混み具合にはびっくりした。

半分くらいの乗客は天童南駅で下車した。

天童南にはイオンモールがあるので、山形市内の人たちが買い物に来ているのではないかとの意見が出て、五爺は納得した。



荒木そば店へは奥羽線村山駅からタクシーで行く。

駅前にはタクシー2台が客待ちをしていた。

ちょうどよかった。

私は本家のMちゃんと二人で乗り込んだ。

すぐにタクシーの運転手が「鼻、鼻」と短く強く注意した。

私が鼻マスクになっていたことを注意したのだ。

「すみません、すみません」と気弱な私はすぐに直したが、実は腹を立てていた。

そのことをタクシーを降りて、Mちゃんに言うと、

「俺もよ、むっとなったよ。もう一言でも言ったら切れてたよな」と言った。

 

タクシーの運転手はその言葉以外一言も発しなかった。

少なくともサービス業に従事しているなら「恐れ入りますが、当社では車内の鼻マスクは直していただくようにご協力いただいておりますので、よろしくお願いします」程度に、丁寧に伝えるべきではないかと五爺の面々は意見が一致した。

山形市内と違って、ここ村山まで来ると雪が大量に残っていた。

雪景色の中を荒木そば店に到着した。

 

荒木そば 店構え


荒木そばに到着して店内に入る小道は凍結した雪が盛り上がって、雪面に足を取られそうになった。

正午過ぎに入店したが、一組の客が食べていただけだった。

我々の後からは次々と客が入り、ほとんど満席になった。

 

ここの蕎麦は板そばのみで、温かい蕎麦はない。

あらきそば 店内



あらきそばセットはうす毛利(もり)、鰊の味噌煮、旬の野菜(きんぴらごぼう、おから、熱々大根)などのセットで1930円。

つけものなどで一杯やりながら、ビールや日本酒をいっぱい飲んだ。

そばは今まで食べた日本そばで一番太いそばだった。

これで1930円は超安い!

麵が太い分、おなかにずっしりこたえる。

あらきそばセット



Mちゃんが若いころ、お漬け物でお酒を飲み尽くし、それから、ここの美味しいそばを食べて大感激したと日本一のうまいそばと推奨したが、それは若い頃の勢いのなせる業で、遠い良き思い出になっていたのだと思った。

というのは彼自身が、今回板そばを完食できなかったことからもわかった。

 

 

村山駅への帰りのタクシーは来た時のタクシーとは別の会社で、運転手は愛想よく会話を進めた。

「客商売はこれでなきゃあね」と我々年寄りはいたく満足した。

山力の前菜



午後4時頃にはホテルにチェックイン。

居酒屋「山力」に予約を入れ午後6時過ぎに集合することになった。

「山力」には歩いて行く。

馬刺しや刺し盛、芋煮、唐揚げなどで出羽桜など銘酒を堪能する。

馬刺し

若女将の明るい快活な応対が印象に残った。

山力の刺し盛り

ただ以前の旅とは違って、ずいぶん食べなく飲まなくなった。

やはり、全員前期~後期高齢者と高齢化が進んだからだろうと思った。

以前ならこれからカラオケに行くところだが、皆さん、大人しくホテルに帰った。

ただ弟は一度ホテルに戻って再び、山形ラーメンを食べに出て、餃子とラーメンにビール一本飲んだと言っていたから、彼はまだまだ若い。

 

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