主張!児童が死に至る虐待を絶対にて許してはならない。

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       なんて言う花だろう。寒さの中で健気に咲いていた。


深刻な児童虐待が後を絶たない。

私の住む岡山県でも悲惨な児童虐待事件が発生した。

事件は昨年9月のことだという。

昨年9月の事件が今頃になって明るみに出るのはいったいどういうことだったのか気になった。

 

朝日新聞によると、昨年9月25日母親の西田彩容疑者の119番通報で、娘の真愛ちゃん(5歳)が搬送された。

目立った外傷などはなかったが、搬送前、真愛ちゃんは布団にぐるぐる巻きにされて意識不明の状態だったという。

そして今年1月に低酸素脳症で死亡した。

 

岡山県警は2月9日、母親と内縁の夫船橋誠二容疑者を逮捕した。

逮捕容疑は昨年9月10日~23日に計5回、真愛ちゃんの顔を殴るなど暴行し、椅子の上に置いた鍋の中に約3~6時間ずつ立たせ続けた。

裸の上半身に液体をかけ、扇風機の風を当て続けることもあった。

 

船橋容疑者は容疑を認め、西田容疑者は「私がやったことではないと否認しているという。

西田容疑者の自宅にはビデオカメラのような撮影機器が備え付けられ、一連の虐待行為の映像が残っていたことも判明した。

県警は、両容疑者が真愛ちゃんらを監視できるよう設置した可能性があるとみている。

県警によると船橋容疑者は虐待の前に「やっと楽しいミッションがやってきた」などと話していたというから、映像に残っていたのだろう。

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             人懐っこいヤマガラ

一連の記事を読んでいくと岡山市児童相談所は2019年3月に虐待通報を受けて、一時保護や家庭訪問を繰り返していたとあったが、結果は最悪の事態に至った訳だ。

近所の人の話として「昼夜泣き叫ぶ声が聞こえていた」という記事もあった。

2年以上前から、児童相談所や警察がかかわりながら防げなかった児童死亡の虐待事件、こんなことがあっていいのかと怒りを覚えざるを得ない。

 

市の子ども総合相談所(児相)は当初このケースの虐待リスクを「軽度」と判断し、深刻な虐待事案を把握した後もこの判定を変えなかったという。

真愛ちゃんが意識不明で救急搬送された後になってリスク判断を「最重度」に変更したとあった。

 

日本では親権を持つ親の意向が大変強く意識され、このような事件が起きるたびに児相の判断の問題点が指摘されてきている。

特に核家族化が進む現代社会の母子世帯の場合は母親は子どもにとって全く唯一無二の頼るべき存在なのだ。

その母親が不倫相手や内縁関係の相手にうつつを抜かし、子供をいじめの対象として男の慰み物として提供するなどということは絶対に許してはならないことだろう。

母親に裏切られた子供の深い悲しみを思わざるを得ない。

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くちなしの実



少なくとも繰り返し虐待が疑われるケースについては、国家の責任、地方自治体の責任で、子供の生活実態把握のための強制捜査や強制的に子供を親から引き離すなどの法整備を早急に実施してほしい。

今回の場合も、児相所長は船橋容疑者は児童福祉法が定める「保護者」に当たらず、「日常的な暴力が分かったとしても、真愛ちゃんへの接触禁止といった措置は難しかった」と述べている。

全く他人ごとではないか。

大人に抗しきれない子供を児相は体を張って守ってほしい。

 

児童虐待防止法は2000年に制定された。

2000年の児童虐待相談件数は17,725件、2020年には205.029件と10倍以上に増えているのだ。

ことの深刻さがわかる。

児童虐待防止法児童福祉法等における行政関与の強化は喫緊の課題だと思うのだが、コロナと同じように私権を制限することの方が憂うるべきことなのだろうか。

これは日本的民主主義の限界だ。

 

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