コロナや原発だけではない。今こそ、この国の危機管理の総点検をすべきだ!

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今日(4月12日)から47都道府県の自治体で新型コロナウイルスの65歳以上の高齢者に対するワクチン接種が始まった。

対象者は全国で約3600万人という。

 

報道によれば今週から全国で100箱分、9万7500回分で約5万人分のワクチン接種が始まるという。

そういえば、2月17日から始まった約470万人の医療従事者へのワクチン接種はどうなったのだろう。

 

今ちょうどタイミングよく、ワクチンのニュースがスマホに配信された。

医療従事者には今月9日までに150万人超のワクチンが打たれ、50万人近くが2度目を終えたとあった。(時事通信社

 

それにしても2度のワクチンを終えた人は今のところ10分の1にしか過ぎない。

医療従事者を優先させて、ウイルスから守るという公約はどこへ行ったのか。

そもそも、こうした経過や見通しの説明などがうやむやにされながら推移していると言っても過言ではないだろう。

 

こうした情報を隠蔽したり、説明を尽くさない姿勢は安倍・菅という2代にわたる政権の体質を表しているのだ。

そして、こうした国民への説明の不十分のままの姿勢が国民の危機感を薄めてしまっているのだと思う。

 

当初、新型コロナウイルスへの対応が遅れたイギリスは、3度のロックダウンの中で、ワクチン接種対策を推進し、今月初めまでに人口の47%にあたる約3162万人が1回目を接種し、70歳以上では9割が受けたと4月8日付朝日新聞の記事で読んだ。

イギリスでは昨年5月にオックスフォード大学とアストラゼネカに6550万ポンド(約100億円)を投資しているというし、米ファイザーなどとも契約し計8種類、4億5700万回分のワクチンを押さえたという。

 

アメリカもトランプ政権時にワクチン開発費用として1兆円を投資した。

日本の場合は米国の10分の1なのだそうだ。

 

世界のワクチン接種状況を調べてみると100人当たりの接種回数はイスラエルが112.5、セーシェル104.6、UAE 89.1 、パラオ74.6、ブータン61.7、チリ60.1、英国56.1、米国51.7……日本1.2(4月8日現在)だ。

 

こうしてみると、ワクチンを開発した当事国であるかないかとか、お金がある国か、ない国かにかかわらず、接種が進んでいる国、進まない国に分かれているのだが、我が国は結局何もしてこなかったということか、単なる怠慢なのか。

日本の国力からして、このやる気のなさは何なのかと思う。

責任者にこの状況の意味をきちんと説明してもらいたいものだと思う。

 

緊急事態宣言下の菅首相をはじめとした政治家たちの会食騒ぎや、直接担当する厚労省の官僚たちの会食問題など、「先ず隗より始めよ」という故事を思い浮かべて失笑してしまう事例だ。

気のゆるみなのか、全く国民を馬鹿にしているのか、こんなことが起こっていることに国民は政権選択という投票行動で怒りを発出しなければならないと思う。

 

それにしても、10年前に起こった福島原発事故も危機管理薄弱な政治家や事業者に起因した事故だったと確信する。

あの大災害が起こるまで、私なども原発安全神話を信じ切っていた。

 

チェルノブイリ原発の爆発など安全管理の意識が薄い、ロシアだから起こったのだと半ば馬鹿にしてみていた。

しかし、どっこい天に唾吐く報いを受けたのだった。

 

4月13日には福島原発事故の汚染処理水を海洋放出するという閣議決定を行うという。

最終的な責任は私にあるといつも政治家は言う。

責任は私にあるという政治家なら具体的な行動を示して方針を決定してほしい。

安全な処理水であるというなら、海洋に放出する以上、この処理水を私の飲料水として飲み続けますという気概くらい示して方針決定してもらいたいものだと、私は簡単に責任という言葉を発する軽さに腹を立てた。

 

このコロナ騒ぎと原発事故を思い出して、もう一度この国は政府、自治体、事業者、国民挙げて、危機管理の徹底した総点検を行う必要があると提案する。

 

学術会議の学者いじめをしている場合ではないのだ。

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