先日、山口に行く用があり帰途、広島の平和記念資料館(原爆資料館)に寄ってきた。
原爆資料館は今年4月25日にリニューアルオープンしたということで、一度行ってみたいと思っていた。小学校の修学旅行で行って以来、60年振りの訪問だった。
私は広島県の県北で高校まで暮らした。
戦後生まれで、原爆被災者の状況は直接は知らないが、当時芸備線沿線にも被災者が避難して、戦後そのまま定住していて、私の家の近くの駄菓子屋の一家はそういう身の上の方達だった。
小学生の時は、原爆症にかかって亡くなる佐々木禎子さんの映画「千羽鶴」を何度も見た。
8月6日の登校日は「ふるさとの街焼かれ…… あー許すまじ原爆を 三度許すまじ原爆を 我等の街に」という歌詞の「原爆許すまじ」の歌を歌った。
他県で暮らすようになり広島県以外の友人にこの歌のことを聞くことがあるが、ほとんどの人が知らないという。
平日にもかかわらず、原爆資料館には大勢の人が入館していた。
外国人、特に欧米系の人たちが大勢鑑賞していたのが印象的だった。
リニューアルされて被害の状況をより鮮明に視覚化して、原爆被害の実態に迫っていたが、子供にはリアルすぎると思った。
ただ、どう伝えていくかは難しい課題だ。
いずれにしても、一発の爆弾で14万人の犠牲者を出した核兵器というもの、もっと広く言えば原発も含めて、人類を絶滅させる究極の産物だと思わざるを得なかった。
皆さん無言で解説文を読み、写真や映像に見入っていた。
ランキングに参加しています。気に入っていただけましたら、
↓をクリックして、応援してください。