終戦月の8月は、戦争に関連した番組や記事が沢山組まれる。
そのどれもが、心に深く刻んでおきたい内容だ。
戦争体験者が年々少なくなっていく。
それを憂えてか、テレビも新聞も危機感を持って取り組んでいるように思える。
戦争体験者の話は、決して戦争をしてはならないという思いを新たにしてくれる。
私は戦後生まれだが、両親とも戦争体験者で直接戦争の体験を聞くことができた。
今思えば、もっと真剣に聞いておけば良かったという気がする。
戦争を体験した人は、口を揃えて「決して戦争をしてはならない」と言われる。
いや、戦争を体験しない人でも、戦争をしても良いなどと言う人はいない。
(最近、戦争によって解決するしかないなどと発言した国家議員もいたけれど。)
しかし、どうすれば戦争を防げるのか、私にはよくわからない。
ごく一部の人を除いて、誰もが避けたいと思っているはずの戦争だが、どうすれば防げるのか。
再び戦争をしないためにどうすればいいのか。
君は平和のために何か努力をしたか、しているかと言われても答えられない。
一つだけ言えるのは、戦前と違って、我々には戦争放棄を決めた憲法があり、婦人参政権もある。これらをしっかり守ることが戦争をしないことにつながることはわかる。
特高に目をつけられたり、憲兵に捉えられたりすることなく、選挙で戦争反対の意思を誰にも知られずに表明することができるのだ。
だが、投票率たるや信じられない低さだし、また、戦争放棄、平和を謳った政党や候補者が当選するとは限らない。
戦争をしない、憲法を守るということは選挙の争点になりにくいのが現実だ。
人はなぜ戦争をするのか、イデオロギーの対立もあるけれど、経済的な理由が一番大きいいのだろう。
戦争をすると景気が良くなる。朝鮮戦争が日本の戦後の復興に大きな役割を果たしたことは誰もが知るところだ。
選挙のときに、景気回復のためには戦争もやむなしとは候補者は言わない。
景気が悪くなって、貧しく心細い生活をするよりは、戦争をしてでも豊かな生活を維持したほうが良いと、本音のところでは思っているのかも知れない。
いや、戦争と景気を結びつけて考えていないのかな。
原発反対と言いながら、エアコンをガンガンつける生活とどこか似ているのかもしれない。
暑いのを我慢しても、原発がないほうがいい。
電気代が少しくらい高くなっても、自然エネルギーに頼る生活をしたい、というように、貧しい生活になっても、平和を守ったほうがいいと思う人が多くなければ平和は維持できないのではないか、
考えるほどに、暗い気持ちになってしまうのです。
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