安倍政治の特質は欺瞞・隠蔽・改竄・廃棄・忖度・大言壮語・美辞麗句・慇懃無礼……等々十指に余る表現が口をついて出てくる。
もう安倍さんのことは書くまいと思えど、パソコンの前に座るとテーマは安倍政治に向いてしまう。
ということで、恐縮ですが、今日も表題のようなことになってしまった。
安倍語録、何といっても第一位はこれに尽きる。
2013年9月7日、IOC総会のオリンピック招致プレゼンテーションで、安倍首相は「福島はアンダーコントロール(完全にコントロールしている)」と演説した。
その時から6年半、今年はオリンピックイヤーの年である。
何が完全にコントロールされているだろう。
原発汚染水はタンクに溜めたままで最終処理ができずに放置され続けており、2022年にはタンクは満杯になる状況なのだ。
また、帰還困難区域はいまだに放射線量が高く住民は帰ることができない状態が続いている。
双葉町はいまだに約84%が危険困難地域になのだ。
また、浪江町は町民約1万7千人のうち現在住んでいるのは1200人程だという。
コントロールしているなどという発言はまったくでたらめではないか。
案の定といっては語弊があるが、コロナウイルスの影響は深刻でオリンピック開催も危ぶまれる事態になっている。
これを身から出た錆といっては言い過ぎだろうか。
籠池夫妻への実刑や執行猶予判決は当然としても、この事件にからむ財務省官僚の文書改竄や隠蔽などについて大阪地検特捜部が不起訴処分にしたのはどう考えても片手落ちと言わざるを得ないではないか。
安倍総理は森友学園への国有地売却について「私や妻が関係していたら、総理大臣を辞める」と答弁していた。
実態とかけ離れた安い売却額で国有地は売却された。
この問題を司法の場において、決着させることが検察の基本的な役割ではなかったかと私は思う。
結局、財務官僚や検察のあの手この手の手口と忖度で、安倍総理は逃げ切ったのではないかと多くの国民の不信は解けていないと私は思う。
桜の会の問題でも招待者名簿は「ルールにのっとりすでに廃棄処分した」と答弁したが、処分日について「障害者職員の勤務シフトの問題だ」と答えて、障害者の能力を問題にしていると指摘された。
安倍という人間の本質を表わした発言だと私も思う。
そして極めつけは桜を見る会の地元有権者へのツアー募集について「幅広く募っているという認識でございまして、募集しているという認識ではなかった」と答弁して失笑を誘った。
どこまでも強弁してその場を逃れる術を押し通すのである。
新型コロナウイルスの場合も、当初はダイアモンド・プリンセス号に閉じ込めて感染拡大の防止を試みたけれど、コロナウイルスはしたたかでそうは問屋が卸さなかった。
そうこうしているうちにWHOは日本、韓国、イタリア、イランの状況を特に懸念があると指摘した。
こうした中、安倍政権はようやく重い腰をあげて、新型インフルエンザ等対策特別措置法の改正に野党側に協力を求めた。
野党は現行措置法により対処することを求めているという。
この違いがどれほどの意味を持ち、その差異があるのか素人にはよく分からないが、事は今まさに対策が急を要する段階になっているということはわかる。
重要なのはいかに早く現場に対応できるか、具体的には医療現場に法的措置で医療用マスクを届けることができるか、感染症を拡大させるようなイベントを中止できるかなどの強制力のある措置がとれるのかということではないかと思うのだが、事ここに至って重箱の隅をつつくような議論をしているのはなぜか。
民主党政権時代に作られた特措法に乗っかることを良しとしない安倍首相の性格によるものなのか、ここまで遅れた対応をいまさら特措法を使うのでは先手先手で対応していくと大見えを切ったことの面目が丸つぶれになるとこの期に及んで強情に言い張る安倍首相の性格から由来するものか、いずれにしても一筋縄でいかない人ではある。
でも、検事長の定年延長問題は立法経過を無視して、簡単に「解釈を変更しました」と国会にも諮らずに変えたのに、特措法ではなぜこれほどこだわるのかと疑問が残る。
安倍さんはやはり勝手すぎる。不誠実すぎる。
国民に寄り添う政治では全くないと私は断言する。
気まぐれの安倍語録はもうやめにしませんか。
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