東北旅行のおみやげから考える ふるさと納税のこと。

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もろこし 3種

 

旅行記にも書いたが、東北旅行第一日目に立ち寄った角館で、「もろこし」というお菓子を購入した。

 

初めの予定では、これからの道中で荷物にならないよう、お土産は最終日に仙台空港あたりで買えばいいと思っていた。

ただ、仙台と言えば、「萩の月」、「くるみゆべし」、「笹かまぼこ」くらいしか思い浮かばず、どれも平凡だなという思いはあった。

わざわざ現地に行ったからには、珍しいものを買いたいという気持ちもあったのだ。

 

さて、観光バスのガイドさんから角館銘菓「もろこし」について聞き、駐車場付近の店舗で試食して、「これを買おう」と決めた。

「もろこし」ははじめて聞く名だった。

聞いただけでは、イメージが湧かなかった。

とうもろこしが原料かな、と思ったり、粟おこしのようなお菓子かな、と想像したりした。

 

実際は小豆を原料にした 落雁のような押し菓子だ。

だが、落雁のように固くはなく、口に入れるとホロリと崩れる。

その食感が誠に好ましく、程よいあまさも好みにあった。

 

聞いてみると、常温で一ヶ月はもつというし、嵩高でもないのでこれから続く旅の初日に買ったとしても支障がないと思われた。

留守を頼んできた近所へのお土産に丁度いいと思い、生もろこし、もろこしあん、茶菓仙の詰め合わせを何箱か購入した。

やや重めだが、バスの旅なのでそのあたりは問題なかった。

 

帰宅後、自宅用にも購入した一箱を開けて食べたが、試食のときより一段と美味しかった。詰め合わせ3種の、どれもが、美味しかった。

一つ一つが小さいのも、老人のお茶請けにはぴったりで、珍しいお菓子だと、お土産に渡した先の評判も良かった。

 

「もろこし」の名の由来を聞いたはずだが思い出せないので、調べてみたところ、中国伝来の菓子というくらいの意味で、中国から渡ってきた砂糖を使っていることからきているらしい。

炒った小豆を粉にして、水と砂糖を加えて押し固め、乾燥させて出来上がり。ただ、生もろこしは乾燥させないで生のままの風味がたのしめるということだ。

 

なるほどと思いながら興味を持って調べていたら、更に興味深いことがわかった。

 

 

聞いたことのない珍しいお菓子で、物産展などでお目にかかったこともないので、現地に行かないと買えないとばかり思っていたら、なんと楽天で購入できるらしい。

晴天の霹靂である。

更に調べてみると、思いがけないことがわかった。

 

角館のある仙北市ふるさと納税の返礼品になっているのだ。

 

わたしはふるさと納税の返礼品に無縁で来たが、デパート関係者が返礼品が地場産業の振興に役立つなどというのを、マユツバではないかと思いながら聞いていた。

しかし、ここからは想像だが、返礼品に取り上げられたことで、全国に知られるようになり、ネット通販でも扱われるようになったのではないか。

とすると、ふるさと納税の返礼品も悪くないなと思うようになった。

 

もちろん私が知らないだけで、もっと前から全国レベルの菓子だったのかもしれないが。

お菓子一つから想像が広がり、旅行の後の余韻を楽しむことができた。

 

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