７１歳の決断!!「男の日傘」!!　もう手放せない

梅雨の合間の晴れた日、太陽が強く照り付けていた。

最近、陽射しに弱くなった。
日に焼けた顔がどす黒くなっている。
肌にあせものような湿疹、流れる汗に皮膚が負けた、汗かぶれだとカミさんが診断してくれる。

そして、日傘をさすことを勧めた。

これまでは「男が日傘なんて」と見向きもしなかった。
帽子で十分だと帽子マニアの私は主張してきた。

帽子は夏用、冬用、合用、とそれぞれ中折れ帽やハンチング帽、キャップなど３０くらい持っている。
けれど、この肌の荒れようが心配になった。
年寄りの肌が荒れると、深いしわやしみやいぼなどが重なり合って、見るもおぞましい状況になることを鏡を見ながら認めざるを得なかった。

そこで、本日から日差しの強い日には日傘を差すことに決めた。
男７１歳の決断だ。

午前１０時３０分、１．５キロメートル先の歯医者まで日傘、といっても今日の私の場合はこうもり傘だが、差して歩いた。
幸い、誰にも会わなかった。

会ったのはバス停で日傘を差してバスを待っていたご婦人だった。
お互い傘を差しているので私には違和感はなかった。

初めて使って、日傘の涼しさを体感した。
帽子は被っているだけで、太陽の陽差しはほぼ直射と同じだ。メッシュ帽も風を通すといっても涼しさの役に立っているとは到底言えない。

日傘の下に入ったら日傘には勝てないことは明らかだと知る。
もう日傘を手放せない。

人の目などくそくらえだと７１歳になって、決めた。

私に似合う、男の日傘を探しに行こうっと！

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