墓じまいに際して一番心配だったのは、関係者の賛同が得られるか、特に檀那寺の意向だったがそれは案ずるより生むが易しで、すんなり進んだ。
前項に記載した通り。
もちろんそれらのことがOKなら、業者に頼んで、墓石を撤去しておしまいというわけにはいかない。
意外に大変だったのが事務的手続きだったとかみさんは言う。
具体的に何をしたのか、どんなことが面倒だったか、聞いてみた。
当たり前のことだが、墓石の下に埋葬してある遺骨は勝手に取り出してしまえば良いというものではない。
まず、改装前の埋葬地の市役所に「改葬許可申請書」というものを提出する。
これは市役所のホームページから簡単に入手できた。
この申請書には死亡者の本籍、住所、氏名などの他、改葬の場所など様々な情報の記入も必要だ。
さらに必要な書類として、改葬先墓地について、使用許可書、契約書の写しなどが必要だ。
つまり、掘り出した遺骨をどこに収めるか予め準備していなければ申請できない。
ということで
10月17日に、永代供養をお願いする墓地と契約し、使用料を払い契約を交わす。
10月23日、お性根抜き法要(閉魂供養)の後寺院の証明をもらい、市役所に申請。
10月26日、市役所より、改葬許可証が届き、石材店に遺骨取り出しと墓石撤去を以来。
11月25日 工事着手、その日のうちに完了。
その後、改葬許可証を示して、永代供養墓に納骨。
という経過を辿った。
役所の許可がなければ工事が出来ないし、役所の許可を得るためには前もって改葬先を確保しなければならない。
寺院の証明も必要。
石材店も予め手配しておく必要がある。
これらが一つでも欠けると、墓じまいできない。
改葬先に入金しなければ、契約書がもらえない。
お金は払ったものの、許可がおりなかったらどうするのだろう、などと、心配性のかみさんは頭を悩ませたらしい。
旧墓地も、永代供養墓も、寺院も、役所も、車を走らせればすぐにいけるところにあったので、手続きは自分で行った。
これらを一括して代行してもらえば簡単だったと思う。
物理的に代行をお願いしないと無理ということもあるだろう。
というようなことで、
役所、寺院、改葬先の墓地、石材店の4者との連絡が一番神経を使ったところだということだった。
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