さあ、総選挙だ あなたならどうする

f:id:inoko2019:20211014191953j:plain

木槿と芙蓉を掛け合わせたような花姿。偶然できたのだろうか。



昨日、衆議院が解散した。

安倍元首相が2017年10月の衆院選で勝利して以来4年ぶり、任期満了と言ってもいい、久しぶりの衆院選になった。


あの悪名高い森友学園問題が発覚したのが17年2月だった。

5月には獣医学部新設をお友達の加計学園に認めた問題、同月に発覚した桜を見る会については、招待者名簿の廃棄や安倍後援会の主催による夕食会費が安すぎるなど数々の疑惑が指摘された。
また、20年6月自民党から提供された1億5千万円という異例の選挙資金により、参議院選挙で大規模な買収事件を起こした河井衆議院議員、妻の案里議員の逮捕、さらに次期検事総長に定年延長までして目論んだ黒川東京高検検事長の人事は黒川さん自身かけマージャン発覚でとん挫した。

こうした数々の不正義、不誠実、不公正な権力を私物化した事件が相次いだ。そして何が真の原因かは知らないが、突然、持病の腹痛を訴えて辞任した安倍元首相、その後を継いだ同じ穴の狢の菅首相はコロナ対応でコケてしまったが、「私は寝る間も惜しんで取り組んでいた」と自慢しつつ、支持率は急降下を続け、時すでに遅し、菅政権はあっという間に潰えてしまった。

 

そして岸田政権が誕生した。

f:id:inoko2019:20211014193140j:plain

デパートの北海道展で食べた味噌ラーメン。厚切りのチャーシューがおいしかった

総裁選は当初、河野政権の誕生が予想されたけれど、安倍・麻生・甘利のスリーA同盟の権謀術数に張子の虎トリオの小泉・石破・河野の小石河連合は鉄砲届きもしなかったということだ。

総裁選の際に掲げた岸田候補の政策や主張は「令和版所得倍増」然り、「健康危機管理庁」然り、「子供庁」然り「金融所得課税の見直し」然り、「森友問題の再調査」然り、「河井杏里氏へ提供した1.5億円問題の再調査」然り、ことごとくと言っていいほどに後退あるいは撤回された。
これでは何のための総裁選だったのか、結局「羊頭を掲げて狗肉を売る」の喩え通りではないかと国民の目には映ってしまう。
この政権もまたしても、スリーAによる傀儡政権なのだとわかってしまった。


10月9日、10日実施のFNN/産経合同世論調査によると、衆院選の比例投票先は自民が39.1%、立憲が9.5%。
「野党の議席が増えた方がいい」は35.9%、「与党が増えた方がいい」22.1%を上回った。

10月2・9日号週刊現代自民党20議席減254議席公明党1議席増の30議席、で与党としては284議席を予測している。
10月8日号の週刊朝日では自公の落選危機の選挙区は77選挙区と予測し、自公過半数割れもありうるシミレーションをしているが、反自民の立場に立つことの多い朝日系の予測では半信半疑にしか受け取れない人も多いだろう。


また、ヤフーニュースが実施している「衆院選、あなたが最も重視するテーマは?」というアンケート調査の12日時点では(調査期間は10月31日まで)

   1位「森友問題の再調査」3万2000人余27.2%
   2位「外交・安全保障」2万4000人余20.5%
   3位「経済・成長戦略」1万5000人余12.4%
   4位「コロナ経済・補償対策」1万人余8.7%
   5位「憲法改正」8000人余り6.8%

という結果が出ており、政治に関心を寄せる人たちにとって、臭いものにふたをしてしまおうとする、日本の指導者及び、その配下の人たちの姿勢に厳しい視線を向けていることがわかるし、誠にリーズナブルな視点であり、まだまだ捨てたものでもないと希望を持つ。

f:id:inoko2019:20211014193248j:plain

緑地帯のコキア。ひたちなか海浜公園には及びもつかないが。



安倍元首相は民主党政権時代を「あの悪夢のような民主党政権」と言った。
確かに民主党政権は未熟だったと思う。
官僚を遠ざけ、未熟な政治・政策知識で事業仕分けを行い国民の気を引こうとした。

沖縄普天間基地移設問題では短絡的・希望的な方針変更を決定し、結局地元対立と混乱を拡大させた。
そして、東日本大震災が発生し福島原発が最悪の事態に陥った。
こうした対応について未熟ではあったかもしれないけれど、基本的には噓をつかずに、事実についての情報提供が行われ、懸命に対処していたと私は思っている。


ただ、その稚拙さに国民は不安を拡大させたことが、自民党への政権交代につながったのだと思う。

けれど、安倍政権が続けた不正義・不誠実・不公正な国家権力を私物化するような大それた意図に対しては決然とノーを突きつけないとヒトラーの再来やミャンマーアフガニスタン、中国やロシアのような国家になってしまうと心底危惧する。

 

いずれにしても小選挙区制度は国民一人一人の一票で、政権はひっくり返るのだ。

あなたならこの一票をどうする。
真剣に考えよう一票の重みを。

 

ランキングに参加しています。気に入っていただけましたら、

↓をクリックして応援してください。


全般ランキング