先日「横断歩道 止まろう岡山」の記事が目に留まった。
調べてみると「信号機のない横断歩道での一時停止」についてはJAF(日本自動車連盟)が2016年から全国で実態調査をしている。
2020年のベストスリーは1位長野県72.4%、2位兵庫県57.1%、3位静岡県54.1%.
ワーストスリーは1位宮城県5.7%、2位東京都6.6%、3位岡山県7.1%だった。
2021年はベストスリー1位長野県85.2%、2位静岡県63.8%、3位山梨県51.9%.
ワーストスリーは1位岡山県10.3%、2位東京都12.1%、3位青森県14.0%。
何と我が岡山県はとうとうワースト1位に進出してしまった。
岡山県では信号機のない横断歩道で、約9割の車が止まらないという(全国では約7割)。
こうした危機感から岡山トヨペットでは引き続き交通事故ZEROのプロジェクト第9弾として「止まろう岡山」の動画を制作し、「信号機のない横断歩道での車の一時停止」啓発をスタートしている。
このブログを書くにあたって、このような取り組みを知り、動画もみることができた。と同時に実態調査を眺めて、改めて知ったのが、長野県の不動の1位と岡山県がワーストの頂点に立ったこと、そして前年ワーストワンだった宮城県がベスト4位に躍進したことだった。
まずは、長野県の2年連続第一位だ。
2016年の調査開始以来、6年連続全国1位を維持している。
今回も前年と比べて13%近く伸ばしておりその意識の高さは驚異的だ。
調査開始以来,連続一位を落としてなるものかという県民の意識にも訴えた交通安全運動の徹底も当然、大きな相乗効果を生んでいると思う。
長野県の県民性をネットで調べてみた。
その特徴を上げると
①生真面目
②優しい
③協調性が高い
④曲がったことが大嫌いで自分にも他人にも厳しい
⑤規則正しい生活で男女とも長寿日本一
と言う反面
①閉鎖的
②酒席が盛り上がらない
③議論が盛り上がらない
というのもあった。
私も何度か行った長野県の県民性は真面目で控えめで優しいという印象だった。
特に愛飲家の私にとって、蕎麦屋でも居酒屋でもビールを注文すると必ず大瓶で出てきたのが嬉しく、長野県が大好きになった。
今回の「信号機のない横断歩道での車の一時停止」で長野県がベストワンを続ける理由としては、やはり第一に真面目であること、次に曲がったことが大嫌いで自分にも他人にも厳しいということ、つまり交通法規(ルール)を厳格に守ることにつながっている。
三つ目には協調性が高い点があげられる。
県民が一丸になって取り組むということがいかに大事かということだと思う。
さて翻って、恥ずかしながら2021年ワーストワンに立った岡山県のネットでの評判であるが、岡山県人の県民性の特徴として
①明るく積極的
②自由人
③勤勉
④理論好き
⑤世渡り上手
の反面
①燃えない
②協調性が高くない
③利己的、自己中
などがあった。
確かに以前「燃えろ岡山県民運動」という県が提唱した一大キャンペーンがあったけれどほとんど燃えなかった。
お上の叫ぶ県民一丸などというのはどこ吹く風だった。
また、利己的、自己中というのもあるが、日本一ウインカーを出さない県第一位は岡山県という統計がある。
ということは「信号機のない横断歩道での車の一時停止」などは苦手中の苦手なことかもしれない。
以前のブログの中でも書いたことだが、交通法規を遵守することは基本の基なのだが、長い間、岡山県では「信号機のない横断歩道での車の一時停止」は交通ルールのイロハに入っていなかったと思う。
カミさんも交通安全母の会の交通当番をするときは、車の切れ目を見て横断歩道を渡らせるように指導されていたという。
車を止めてはいけないと言われていたそうだ。
私なども横断歩道に立った時には車が通り過ぎるのを待ってから横断する習性が身についているし、安全という観点からはこの方が絶対安全だと思う。
しかし、待っていたらいつまでたっても渡れないではないかという反論もあるかもしれない。
そのように交通過多の道路なら信号機をつける方が安全だ。
長野県のように運転者と歩行者との間にしっかりとしたコミュニケーションが取れていたらいいのだけれど、岡山の場合はそれはとても高いハードルのような気がする。
それにしても「信号機のない横断歩道での車の一時停止」問題は都道府県の公安委員会等で交通法規通りに扱ってこなかったことが問題の根幹にあり、今さら大声を上げて守れ守れと言ってもなかなか難しいのではないかと、横断歩道の端に立って走り去っていく車の流れを見ながら老人は思う。
とは言え宮城県は2020年ワーストワンから2021年ベストフォーに大逆転の成果を残している。
やればできるのだ。
岡山もやはり見習わなければならない。
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