家庭菜園を始めて40年以上になる。
生来、探求心や研究心が不足しており誰彼にお話しするような材料はないが、野菜作りは好きで、春夏秋冬、野菜を作り、
夏のモロキュウ、茄子の味噌汁、トウモロコシ、ゴーヤ等々、秋から冬にかけては鍋の白菜、おでんの大根、芋煮の里芋、冬から春収穫は赤玉ねぎやジャガイモを3坪ほどの狭い家庭菜園で栽培し収穫し晩酌を楽しんでいる。
こうした収穫の喜びの一押しがモロヘイヤです。
モロヘイヤを知ったのはいつごろからか、30年以上前に、毎週のように見ていたNHKの番組「野菜の時間」だったと思う。
モロヘイヤを第一に選ぶ理由は、何と言っても栽培が簡単なこと、そして管理がやさしいことだ。
ナスやキュウリのように脇芽欠きや3本仕立てなどの決まり事を気にすることはほとんど必要ない。
ただ、私のモロヘイヤの栽培法はまったくの自己流で他では見たことがないので、専門家からしたら素人のやることよと馬鹿にされるかも知れない。
それでは収量が少なすぎるという指摘があるかも知れないと自覚している。
しかし、家庭菜園は収量など気にすることなく、美味しいことが一番なのだ。
ということで私の美味しいモロヘイヤの栽培法です。
私のモロヘイヤ栽培法は密植栽培です。
まず、5月中旬から6月初め頃、育苗トレーに野菜の土を10㎝ほどの厚みに入れて、一面に種子を平均的にばら撒きます。
そして、薄く覆土をする。
芽が出るまで不織布シートで育苗トレーを覆い鳥害対策をする。
2~3週間で芽が出そろい、しっかりとした苗になってきます。
トレーの土を10~20区画に区切って、一区画に5~10本程度集めて、畑やプランターに移植する。
モロヘイヤの教科書では、育苗ポットに4~6粒まき、本葉が出たら間引きを行い、最終的に元気な一本を残しますとある。
私の場合は密植した5~10本をそのまま育てる。
この苗が10㎝ほどになり、葉が少し大きくなったものを茎から摘みます。
摘心という作業だと思います。
摘心すると脇芽の発生を促し、枝数が増え、食べる葉が増えていくという算段です。
それも若葉ばかりを食べるということになり、これがまずいわけがないのだ。
この摘心した茎付き葉っぱを熱湯にさっと通して、お浸しで食べます。
これ一押し。
とろける様な上品さが口の中に広がります。
葉っぱからは、納豆のようなねばねばが出てくる。
これがモロヘイヤのおいしさを倍加させる。
以前、スーパーで買ったモロヘイヤを食べたことがあるけれど、大きくなり過ぎたモロヘイヤ、摘心の葉とは似ても似つかぬ大きな葉。
そして、収穫からお店に並べられるまで時間がたち、嫌なニオイがしてきます。
モロヘイヤは時間が勝負、時間が命の野菜なのです。
だから、家庭菜園の一押し野菜なのです。
そういえば、最近はスーパーで売っているのをほとんど見かけなくなりました。
ぜひ、家庭菜園でモロヘイヤの密植法を試してみてください。
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