カミさんの白内障手術レポート

キョウガノコだろうか



 

先日、カミさんが白内障手術を受けた。

 

カミさんは50代の初め、右目の周囲の筋肉痙攣が発症し(片側顔面痙攣)、以来3か月に1度ボツリヌス毒素注射(ボトックス)で治療をしている。

本来脳神経内科の分野だが、最初に症状が現れるのが目の周囲ということで眼科を受診するケースが多いようだ。

こうした治療が続いていたので、眼科での定期検査の中で白内障手術を勧められた。

私もカミさんと同様にドライアイを訴えてカミさんの主治医に受診した。

時々、白内障のことを聞くと、主治医は

「70代になると100%白内障にかかってますよ。

だから、手術をしたいと言えば、いつでもできるわけですが、必ずしなければならない時期と言うと、視力が0.7以下になったらしなければなりません。

運転免許の視力検査で0.7以上という規定があるからです」と言われた。

黄色いゆりが咲いていた



ただ、カミさんの場合は単に白内障だけではなく、黄斑前膜の手術をする必要があるという診断だった。

あまり聞きなれない黄斑前膜とは、加齢などによって目の中の硝子体が網膜からはがれ、網膜の表面に残った硝子体に細胞が増殖して薄い膜が形成されることで起こる目の病気という。

視力が低下する、物が歪んで見える、かすんで見えるなどの症状がある。

ということで、カミさんは片眼は白内障とともに黄斑前膜の併合手術をすることになった。

 

白内障手術は片眼ずつ、2回に分けて手術される。

初めの手術は白内障だけの手術で、私も同行して、午前中で終了して車で送迎した。

待っている間、壁に貼られた説明文など読んでいたら、

かつて職場の同僚が白内障手術を受け、大変高額な多焦点レンズを入れたこと。

大変具合がよく、当時は生命保険特約でできたのだと大変満足したという話を思い出した。

その点の記述が詳しく書かれていた。

子供のころビロード草と呼んでいた



カミさんは白内障の術前には少しぐらい高くても、便利な多焦点レンズを使いたいと意欲的だったが、手術をしていただいた医師は、あまり積極的ではなかったようだ。

多分、カミさんには黄斑前膜という病気もあることから医師は単焦点眼内レンズを勧めてくれたのではないかと、張り紙の説明文を読みながら思った。

 

張り紙の説明文によると白内障手術では、眼内レンズを挿入しますが、以下の3種類の中から選んでいただきますとあった。

 

①単焦点眼内レンズ‥‥保険負担分のみの支払い(水晶体再建術+検査代)。但し、各患者さんの限度額以上はかかりません。

②選定医療による眼内レンズ‥‥保険負担分の支払い+特別料金(多焦点眼内レンズの種類により片眼13万円~25万円)。特別料金は全額患者負担(保険は適用されない)

③自由診療による多焦点眼内レンズ‥‥オーダーメイドの多焦点眼内レンズは片眼50万円(術後3ヶ月までの診療費用を含む)乱視もほぼ完全に矯正できる多焦点眼内レンズ

 

そして、特別注文(オーダーメイド)の多焦点眼内レンズについての注意書きもあった。

注意として

・白内障以外に目の病気のある方には多焦点眼内レンズは向きません。

・多焦点眼内レンズによって眼鏡を使用しなくてもよく見える方は、約8~9割です。全員が眼鏡が不要になるわけではありません。

・多焦点眼内レンズは単焦点レンズと比べて、光が散乱したり、ライトが傘を被っように見える欠点があります。またシャープさ(クッキリ感)も劣ります。従って、夜間運転をよくする方や、細かい作業をする方には向いていません。

 

など、丁寧に説明されており、この医院の姿勢に大変好感を持った。白内障手術を中心とした患者であふれているのもむべなるかなと思った。

 

結局右目には遠くに焦点を合わせたレンズ、左目には中間に焦点を合わせたレンズを入れ、近くはメガネでカバーするという方法になったそうだ。

これは初めて聞くやり方だがナルホドと思った。

そして結果はとても具合がよく、カミさんは大満足している。

ペチュニア?



1週間後再びカミさんはもう片眼の手術をした。今回は白内障と黄斑前膜の二つの手術ということで、眼科医院の近くのホテルを予約し、私が送って行き、手術が終了するのは夕方頃になるというので、終了後のホテルチェックインまでの同行と夕食の世話は娘に任せた。

最近の白内障手術は日帰りが主流となっているようだが、黄斑前膜との同時手術では入院の選択が安心できると後から思った。

この病院には入院設備はない。

術後、カミさんは病院から貸与された巨大な抱き枕にうつぶせの姿勢で三日三晩寝ていた。

手術の終わりに眼内に注入したガスが抜けにくくするためらしいが、なかなか大変なようだった。

少し大げさなところがあるカミさんだが、何だか気の毒になった。

 

最初の手術から1か月になろうとしているが、術後の経過診察は二週間に1度に減り、4種類あった目薬も1種類に減ったものの、防護眼鏡の装着は続いている。

まあガンや心臓・脳血管疾患、歩行困難症状などに比べると、不安要素は少なく、時間の経過が一番の薬だからと不安はない。

 

ランキングに参加しています。気に入っていただけましたら

↓をクリックして応援してください。

 

全般ランキング
全般ランキング