臨時認知機能検査に行った。
行ったといっても自主的に行ったわけではない。
過日、一旦停止違反で違反切符を切られたのだ。
図書館の駐車場を出るとき、パトカーも停車していたのを目にとめた。
「忙中閑あり」、まあ、おまわりさんも時には休憩したいわなあと、職務専念の義務を指摘することよりも、そのような姿勢を微笑ましく同感した元地方公務員の私だった。
ということで、図書館を出た私は右折して30メートルほど走ったところの、信号のないT路交差点の停止線を右からくる2輪車を見ながら、ゆっくり左折して100メートルほど先の信号交差点で交差点内に入り右折のタイミングを待ち、信号が赤から青に変わる瞬間に右折したところで、ウーンと鳴るパトカーの低いサイレン音を聞いた。
マイクで先の駐車スペースを指示された。
車を駐車して車から出て、
「赤信号が青になるときの右折はあれはあれ以外方法がないですよ」
と訴えると、警察官は
「違反はあれじゃあありません。
あれは仕方がありません。その前の、一旦停止違反ですよ。」
と言った。
あそこもしっかり確認していたというと、車は動いていましたよ。
と笑いながら説明して
「寒いですから、車の中で待っていてください。」
と大変丁寧で優しい対応だった。
帰宅してから、家人に話すと、
「パトカーは最初から摘発を目的として、駐車場に止めていたのよ。
紅葉マークを付けた高齢者が出て行ったので、つけたのだと思う」
と言った。
また、友人たちに話すと
「交通警察官には違反者を挙げるノルマがあるのだ」
と教えてくれる者もいた。
私も一旦停止線できちん一旦停止をしたという自信はなかった。
ゆっくりと注意をしながら左折したように思う。
でも、見ていたのであればマイクで
「一旦停止をしなさい」
と注意を呼び掛けた方が余ほどに効果的な安全運転指導、警告になると思ったのだった。
ということで、2月の某日、午後から臨時認知機能検査で県運転免許センターに行った。
受講者は7人。
男性2人、女性5人の一旦停止違反などで違反切符を切られた高齢者たちがいた。
女性が多いことに驚いたが、女性はすぐに打ち解けて友達感覚で話をしていた。
認知機能検査は昨年の秋にも受けたばかりだった。
ただ、75歳以上の高齢者は一定の違反行為があったときは、運転に必要な記憶力や判断力を確認する検査を何回でも受けなくてはならないようだ。
検査内容は、昨年受けた認知機能検査と全く同じで、見た絵を記憶して、どんな絵だったかを答えるものだった。
待ち時間を含めても1時間ほどで終了した。
私がいうのもなんだけれど、皆さん全員無事合格した。
でも、家族から運転を止められているのか、女性の皆さんのほとんどは家族の運転や公共交通機関を利用して来ていたようだった。
私もそろそろ免許返納を真剣に考えなくてはならないと思った。
その意味では今回の一旦停止違反もいい意味でのお灸だったと反省したのだった。
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