五爺のグルメ旅、秩父路&浅草周辺を歩く(二日目)

秩父神社



4日(火)朝7時前にウオーキングに出る。

昨夜は飲み過ぎたけれど、お酒が残るほどではなかった。

 

ホテル周辺を一周して3000歩ほど歩いて帰ると食堂から出てくるHちゃんにあった。

今朝は8時15分から朝食と聞いていたが、マイペースだ。

 

いったん部屋に戻り、弟と一緒にレストランに行く。

バイキングのおかずをとっているとMちゃんがやってきて、一緒のテーブルに着いた。

Bちゃんもやってきて4人で昨日の感想など話す。

 

9時30分頃チェックアウト。

「ちちぶ街なか歩き」というのが宣伝文句で秩父の町を散策する。

明治か大正か、昭和戦前のものか、古い懐かしい建物が多く残っているのに驚いた。

Bちゃんの作った旅行案内には、まつり会館、秩父神社、「武甲酒造」柳田総本店など今日の見学地が紹介されていた。

ただ、まつり会館は火曜休館で残念。

秩父神社には参拝したが、お昼を予定していた蕎麦「らぐりゅ」さんはお店の前まで行ったが、店主白内障手術のため3月のはじめまで休業の張り紙があった。

甘味処鎌倉



林家たい平さんの実家の駄菓子屋さんは見つからず、とりあえず街なか歩きを終えて甘味処鎌倉でひと休み。

といっても店内での飲食はなく、外に長椅子が三脚ほど置いてある。

暖かい陽射しが射しこみ70代の高齢者たちはお茶をいただく。

私は冷たいお抹茶を飲む。

飲んでいるとお店の方からわらび餅の差し入れ、いきなサービスに一同感激したのだった。

 

お蕎麦屋さんが休業だったので、二番目の候補として、秩父ラーメンランキング第一位の「ちんたつラーメン」を目指した。

ちんたつという店名が気になる。

開店は11時。11時過ぎに到着したが、すでに行列ができていた。

中をのぞくと、あまり広くない店内はもちろん一杯。

じいさんたちが一杯飲みながらの雰囲気ではなさそうというようなことをそれぞれ察してか、ここでお昼と言う決断にならず、ぞろぞろと通り過ぎてしまった。

 

でも、後からお店のメニューの写真を見ながら「珍達そばは素麵のような極細の麺に辣油の効いた醤油スープ。」というコメントを読むと食べておけばよかったと少し後悔した。

ただ、ちんたつと聞いてちょっと気が引けたことも一因ではあった。

駒形どぜう 店先



それからはあてはなく蕎麦という看板を求めて歩いた。

目的は美味しそうな蕎麦屋さんではあったが、西武鉄道秩父駅近くまで歩いてきて、じいさん5人組は少しくたびれて蕎麦の看板を見つけた。

店の構えやのれんなどから本格的なお蕎麦屋さんには程遠く、やや期待外れの感はあったが、五爺はすでにのどの渇きやランチタイムへの渇望に耐えかねていた。

もう選択の余地なしと決断して入店したのだった。

 

入って中央にちょうど五人が囲んで座れるテーブルに指名された。

お客さんがカウンターに一人と奥のテーブルに二人いた。

女将さんが一人で仕切っていた。

大根の煮付けのお通しが出た。

大根の煮付けが美味しく、追加を注文したが、お通しは終了したと冷たく言われた。

 

私は蕎麦はせいろを注文した。

味の方はまあ普通。

ビールを飲んで、その後武甲正宗を5人で5~6本飲んだ。

いつもは酒豪のMちゃんは昨年大病して、そのためこの旅行も昨秋の予定を順延して今日に至った訳ではあるが、よくぞ回復して5人が顔をそろえたので、これまでのような大酒、深酒はできない。

 

この旅行の実現のためにとMちゃんは驚異的な努力で旅行できるまでに回復したといっても過言ではない。

ということで、お酒の飲み方も以前ほどではなくなったが、それでも、みんなに心配をかけまいという気持ちが現れていたし、Mちゃんが美味しそうに飲んで、食べるとみんな安心できた。

それから、西武秩父駅に向かった。駅のお土産コーナーで、私と弟は岡山から交通費ををかけて参加したのだからと東京と埼玉組から、埼玉県の名物、しゃくしな漬け、味噌豚、秩父おなめ、そして日本酒武甲正宗を頂いた。

秩父は酒飲みの里でもある。

のん兵衛に適した酒の肴の多いことを改めて知った。

それにしても、わが友たちは本当に酒飲みだ。いいお土産を選んでくれる。

 

それから、再び特急ラビューで一路東京へと改札口で幹事のBちゃんを待っていたら、

「思った通りよ。昨日、改札口で二日間通しの切符の取り忘れたものがないか」と駅員に尋ねたところ、切符を保管していてくれたよと取り戻してきたのだった。

紛失してからはICOCAカードを使っていたのだが、今日の帰りの切符代は助かった。

そして「もうあにい(私のこと)の切符は僕が管理するよ」と幹事が言った。

 

西武秩父駅発14時24発特急ラビュー乗車。

流石に五爺も飲み疲れて、アルコールは控えた。

そうなれば爺さんたちは病気の話。

一応Mちゃんの病状は安定している様子で一安心。

ほかの人はと聞くと杖をついてはいるが、今年はしっかりとした歩きを見せているHちゃんが口を開いた。

 

数か月前に脳梗塞で入院したという。

家族が様子がおかしいことに気が付いて、救急車で入院。

脳梗塞は特に早期発見で一命をとりとめると言う。

まだまだ、神様がお守りしてくれているのだと一同よかったよかったとなったけれど数か月前に発症して、この旅行ではいつもののんびりした言動で雰囲気を和ませてくれるHちゃんに本当にいいんかいなと心配になった。

 

そして、病気とは無関係のように思っていたBちゃんも

「おれも数年前に心筋梗塞でカテーテル手術をした」と告白した。

そういえば今回の旅行では、酒の荷物が重いと音を上げて弟と交代したり、食欲も飲み方もこれまでと違って衰えを感じた。

若い若いと思っていたけれどやっぱり、当然だが年には勝てないのだと実感した。

そうしてみれば我々兄弟は比較的元気なように思った。

 

今夜の泊りは「東横イン浅草藏前」16時30分チェックイン。

駒形どぜう



夕食はすぐ近くにある「駒形どぜう」。ホテルからすぐ近くだ。

予約不可だが、すぐに入店できた。

広い座敷はすでに6割ぐらい埋まっていて、我々が食べ始めるころには満席近くになっていた。

運ばれてきた「どぜう」は丸々と太っていて少し青みがかかっていて、食欲がそそられるというよりも、箸を運ぶには一歩踏み出す気力がいった。

ただ、口の中にほうり込むと、臭みなど何の違和感もなく、あっさりとした自然のうまみが広がった。

でも美味しいには美味しいが、常連になるような気持にはなれなかった。

高砂ホルモンのような強力に惹かれる魅力、迫力が感じられなかった。

MちゃんもHちゃんも病後にもかかわらず、いつもと変わらずによく飲みよく食べていた。

それから、五爺は定番のカラオケに向かった。久しぶりのカラオケで盛り上がった。

多分2時間は歌った。

そして〆は浅草名物もんじゃ焼きを食べに行ったようだが、私はちっとも覚えていなかった。

 

最近、酒量の限度を超えると記憶喪失状態になる。

翌朝左手のひらが痛み、見ると小さな傷があった。

Bちゃんに聞くと歩道上で突然転んだ、平らなところだったので大したことにはならなかったと言った。

今回3度目の失敗。はしゃぎすぎて反省反省。

ホテルの部屋に戻るとすぐにバタンキューだった。

 

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