運転免許証の認知機能検査体験記

植え込みに咲くガウラ(ハクチョウ草)

昨日、県の運転免許試験場で標記の講習を受けた。

受ける前に、事前にパソコンやスマホで認知機能検査と高齢者講習を検索するといっぱい出てくる。

ちょっと予習しておこうとのぞいてみた。

 

免許更新時に75歳以上が対象となる高齢者講習には認知機能検査が義務付けられている。75歳未満まではまだ、認知機能検査は義務付けられていなかった。

日ごろあまり自覚はないが年を取ったと実感した。

これからは、まず、認知症機能検査を無事通過しなければ高齢者講習に進むことはできないのだ。

ということで認知機能検査は極めて、重要なテストなのだ。

岡山県運転免許センター




インターネットで調べると、認知機能検査の「手がかりの再生」と言われる模擬テストが氾濫していた。

手始めに模擬テストの一つをやってみた。

動物、昆虫、鳥類、野菜、果物、花、家具、電化製品、衣類、文房具、武器、楽器、身体部位、乗り物、道具、調理器具などから選んだ16種類のイラストを4点取り上げ一枚に示す。

これは警察庁が事前に公表している組み合わせだということを知った。

京鹿の子だろうか



講習会場では、選択された4点のイラストの組み合わせを順次4枚、次々に示して、覚えてくださいと暗記させられる。

続いて、介入問題と称されている、試験官の指示した数字に斜線を引く問題が課されるが、これは採点に全く関係がないのだそうだ。

どのテキストを見てもそのように説明されている。

要はイラストの暗記を邪魔するように仕組まれた問題なので介入問題というようだ。

認知症の疑いが濃い人を割り出すために、なぜこのような手の込んだことをするのかと首をひねってしまう。

 

ただ、そのように公表されていても、生来誠実に生きてきた身にはまったく無視することもできずに、真面目に回答しようと試みてしまう。

大量に印刷された数字の列から2と4に斜線を引いてください。

と真面目な顔で試験官に言われると素直に従ってしまうのだ。

その上に、模擬テストでは全く見なかった、介入の追加、さらに加えて3と5と6にも斜線を引いてと追加された。

この方式はインターネットには出ていなかった。

高齢者講習はこの部屋で



そうすると、さきほどこれだけは覚えておこうと決めていたイラストが頭の中から消えかかっているのだった。

公表されている64種類14枚の取り合わせを完璧に覚えてしまえばよいとは思うが、あの介入問題が曲者なのだ。

これを全く無視しないと暗記が飛んでしまうことになるのは間違いない。

私も、将棋や麻雀などよくして、暗記には相当自信があったのだけれど、模擬テストを何度やっても50点ほどの点しか取れなかった。

相当ショックを受けて、この歳になって、暗記を繰り返し練習したけれど、やはり本番で介入問題にしてやられた。

 

最後に「時間の見当識」という課題が出される。

今日は何年何月何日何曜日、およそ何時何分かを書き込む問題で、これは誰でもできる。

いわゆる基礎点で20点の配点。

出されたイラストを覚えて書き出す「手がかりの再生」問題が80点の配点で、計100点になる。

 

認知症のおそれありとして、高齢者講習に進めない点数は36点未満とあったので、暗記問題を4問取れば通過できるわけでそれほど心配するほどのことはないともいえる。

今日は6人の男女の受講生が参加したが、無事、全員、認知機能検査を通過した。

 

ということで私もようやくにして「認知症のおそれがある基準には該当しませんでした」という認知機能検査結果通知書をいただいたのだった。

 

ランキングに参加しています。気に入っていただけましたら

↓をクリックして応援してください。

全般ランキング
全般ランキング