長年3坪ほどの家庭菜園で春夏秋冬野菜作りを楽しんでいる。
先日、赤玉ねぎ100個ほど収穫し、絹さやえんどうを撤去したところだ。
今はジャガイモの花が可愛く咲いている。
6月にはジャガイモの収穫だ。
今年も夏野菜の時期となった。
小さな家庭菜園なので連作などを避けた植え付け計画を立てる。
先日、いつものホームセンターに出向き、苗や肥料、野菜の土など購入した。野菜の土や肥料などを置いてある場所に行くと若い大柄な女性がショッピングカートを手にして、花の土の前で思案顔だった。
見ると女性はマタニティドレスのようなゆったりした服を着て、おなかも少し大きく、花の土を買う妊婦から想像の翼が広がった。
私は「この土でいいですか」と声をかけると「ありがとうございます」と顔がパッと明るくなった。
20㎏入りの袋で、持ち上げてカートの上に置きながら、
「これは妊婦が持ち上げたらいかんでしょう」とは言わなかったが、思った。
彼女は何度か「ありがとうございます」とお礼を言った。
カミさんは「よく気が付いたね。全然わからんかった」とほめてくれた。
私は台車に肥料や野菜の土などを集めてレジに運んだ。
妊婦の彼女も列の先頭の方に並んでいた。
彼女は車で来ているんだと思い、車に乗せることまでは気が付かなかったと少し反省した。まあ、車のトランクルームはカートの台とほぼ平行だから移動はさせやすいのではないか、とか、しかし、力を入れると力んでしまうから妊婦にはよくないのだろうかとか老人の頭を巡った。
レジで支払いを済ませると、彼女はレジの係員に商品を車まで運んでほしいと要請したようだった。
レジ係は男性職員をアナウンスで呼び出した。
男性職員はこともなげに花の土の袋を片手で下げて彼女の後に従った。
カートだけがレジ前に残されて邪魔だった。
妊婦の女性の花の土の購入を巡って、私の配慮がもう一つ足りなかったのではないか、どこに運ぶのかと声を掛けたらとかいろいろ思った。
ただ、私が手伝ったことが、多分、レジにお願いしようという思考につながったのではないかとか、
でも帰宅したら一人でおろすのではないか、とか、
もし夫が不在だったらとか、
いやいやシングルマザーの場合もありうる。
ならば、花の土購入は出産を終えるまでは我慢すべきではないか等々、
私の想像の翼がどんどん広がったのです。
こんな後期高齢者の想像の翼はおかしいでしょうか。
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