我が家のお茶の間タイム

白いハナミズキ 大木になるのが楽しみ


常勤の勤務をほぼ終えた5年位前から、毎日午後3時30分過ぎからお茶の間タイムを始めた。

各地のお饅頭など甘いものと、当地の小さなおせんべい2枚、そして大好きなコーヒーを飲みながら、DVD録画機で録画したNHKの朝の連ドラを鑑賞する。

 

現在放映中の連ドラは、午前7時15分からBSで「あまちゃん」が始まる。

8時15分からは4月から始まった「らんまん」、それから午後2時15分からは「ひらり」だ。



古い順から言うと、1992(平成4年)年10月5日から1993年4月3日まで放映された「ひらり」。

当時の最大の出来事はバブル崩壊だった。

この時代以降日本経済は長期低落傾向に入ったのだ。

物語は東京両国を舞台に、相撲大好きなヒロイン・ひらり(石田ひかり)が相撲診療所の医者(渡辺いっけい)をめぐる姉みのり(鍵本景子)との恋の騒動を中心にコミカルな物語が展開する。

周りを固めるのは父親が伊武雅刀、母親が伊東ゆかり、父方の祖父島田省吾、母方の祖父花沢徳衛をはじめ、相撲部屋の親方伊東四朗、その妻池内淳子など多士済々だ。

もう亡くなった方も多い。

そういえば三遊亭円楽師匠(三遊亭楽太郎)も出ていて、

「彼も死んでしまった」

と画面に向かっていつも言葉を発してしまう。

赤いハナミズキも



脚本は当時の売れっ子脚本家の内館牧子。

達者な筆が進む。

やはり、朝のドラマは深刻でないのがいい。

寝転んで、肩ひじついて見る。

 

でも放映当時は私も45歳、朝7時前にバスに乗り1時間以上かかって出勤し、午後7時過ぎに帰宅して、連ドラを見るゆとりはなかった。



続いて、「あまちゃん」を見る。

あまちゃんは2013年の作品。

ヒロインは能年玲奈、今は「のん」と言うのだとこのブログを書くにあたって知った。「あまちゃん」はまず、大友良英の『連続テレビ小説「あまちゃん」のオリジナルサウンドトラック』という、ドラマ「あまちゃん」のために書いた曲で始まる。

このテーマ曲のテンポの良い曲調がなんとも心地よく、つい、曲調に合わせておしりをたたきながらリズムをとる。

それを見てカミさんが笑う。

のどかな老後の時間だ。

 

そして、能年玲奈のきらきらと輝くような可愛い「あまちゃん」と、落ち込んだ時の表情の「あまちゃん」の落差に魅せられた。

橋本愛の水も滴るような美少女ぶりと、宮本信子や小泉今日子、渡辺えり、美保純、杉本哲太、吹越満など達者な配役でわきを固める。

宮藤官九郎の脚本が躍動して展開するストーリーに見入っている。

燃えるような赤いキリシマツツジ



2013年と言えば東日本大震災が発生したのが、2011年、公務員を満期除隊して、2度目の職場だった。

被災地支援事業を立ち上げ、ボランティアの派遣や募金活動に取り組んだ。

思えば戦後の日本最大の危機の中にあって、被災地を明るく描いた「あまちゃん」は秀逸な作品だった。



そして今年は、「日本の植物学の父」といわれる、牧野富太郎の成長物語「らんまん」だ。

初回から2週間の主人公を演じる子役の二人の演技に驚かされた。

この子役たちがどのように成長して行き、牧野富太郎博士となるのか想像力を刺激され、子役が去った後の主人公を演じる神木隆之介に期待している。

 

それにしても、高知の酒造家の一人息子が、富豪の酒造家を守らねばならない使命に燃える厳格な祖母(松坂慶子)をどのように説得、あるいは籠絡して、植物学者の道に突き進んだのか、その過程に期待が膨らむ。

牧野博士ゆかりのビッチュウフウロに似た花



そして、あいみょんの歌う「愛の花」がいい。

曲調が優しく、のびやかな歌声が身体を包んでくれる。

何よりも歌詞がはっきり聞こえるのがいい。

 

高齢者となり、聴力の衰えは隠せないが、最近の連ドラの曲は歌詞が耳になじまない。

何と歌っているのか、歌詞が聞き取れないのだ。

若い人にはわかりやすいのだろうか、そこのところの意見を聞いてみたい気がする。

 

でも、こうした平和なお茶の間タイムができる日本は何といい国なのかと思ってしまう。大切にしたい我が家のお茶の間タイムです。

 

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