金曜日 6時30分過ぎ、山田温泉で朝風呂。
出がけに、受付の女性(昔風に言えばら番台の女性)に、「毎日朝晩入ってよかった。満足したよ。ありがとうね。」と声をかけた。
風呂から帰ってくると、カミさんはこれから洗濯するという。
何もわざわざ最後の日に、それに間に合うのかなと思ったがここのセルフランドリーは乾燥機がガス式で早く乾燥するのだそうだ。
帰りの荷物に汚れものが入ってないと、それだけで快適とか。
朝食は、メインダイニングのフォーシーズン。
今朝は子供連れが比較的少なく、メインダイニングらしく品が良くて高級感があって落ち着いて食事ができた。
4泊5日沖縄の旅最終日で観光は首里城周辺に絞っているためチェックアウトの11時までホテルでのお土産の買い物や荷物の整理など割合ゆったりした時間を過ごした。
もちろん洗濯も余裕で終わった。
それから沖縄道を首里城公園に向かった。
今日は2019年2月に姉弟会で訪れ、その年の10月31日に火災により焼失した首里城への再訪だった。
この11月3日に起工式があったばかり。
首里城地下駐車場に車を停めて、火災からは逃れた守礼門をくぐり首里城復興モデルコースを歩いた。
首里城正殿をはじめとする建築物のほとんどを焼失し、工事現場を遮蔽する囲いとお城の石垣だけが目につく。
今回の沖縄旅行は世界遺産の5城のうち今帰仁城、中城城、首里城を見た。
中城城の城壁に感嘆したけれど、首里城に来て改めて城壁を見ると、さすがは首里城だと思ったものだ。
規模と言い、造形美と言い、やはり首里城にはかなわないのだと知った。
建物が焼失し、城壁を眺め、城壁に上って、改めての再発見だった。
お昼は首里城駐車場と同じ建物にあるレストランで、私は首里城定食1250円、カミさんは長命そばセット1050円を食べる。
食後は首里城から車ですぐの沖縄県立博物館・美術館を見学する。
常設展は70歳以上は無料がうれしい。
豊富な収蔵物の展示を鑑賞していたら、半分も見ないうちにタイムオーバーというよりも、くたびれてしまった。
でも、もう一度来る機会があれば、今度はしっかりと見たいと思った。
ここはモノレールでくることができるはずだ。
それからナビに従ってレンタカーを返しに行く。対向車線から向きを変えるのに少々手間取ったが何とかたどり着いた。
出発の際、対向車線からUターンは絶対にしないようにと注意を受けていた。
カミさんによればガソリンは満タン返し、ガソリンスタンドはこの店を少し行き過ぎたところにあると説明を受けたらしいが、生来いい加減な性格でレンタカー会社の前に停めて、カミさんに聞きに行かせたら、二軒ほど先だという。
よく見れば、看板が見えていた。
ガソリンスタンドのスタッフが、広い道に出なくても店の敷地を横切って裏からガリバーさんに行けますよと教えてくれた。
老人に親切な沖縄の人のやさしさをここでも感じた。
無事、満タンにしてレンタカー会社にたどり着くと店長や担当者が店から出て迎えてくれた。
やはり、心配してくれていたのだろうなと感謝した。
車の点検も済んで、店長に「これでレンタカーの旅行は終わりにしますよ。」と告げると、店長は笑いながら「また使ってください」と言った。
店の車で空港まで送ってもらった。
運転する若者が「今日は真夏のように暑いですよ」と言った。
このレンタカー会社でも沖縄の人の良さを再発見したのだった。
お店の人の話では70歳以上のレンタカーの原則貸し出ししないというのは沖縄のレンタカー会社の中でもここだけということだったので付け加えておきます。
午後4時30分過ぎ那覇空港到着。
まずは、荷物を預け、それから冷たいものをとかき氷を探したが、見当たらずソフトクリームを食べる。
流石に沖縄でもかき氷は終わり近くになっているのだろう。
それからお土産を探してあちこち歩いた。
フライトは午後6時45分。
待合室の椅子に掛けていたら眠ってしまった。
やはり年を取った。
飛行機は帰りも満席。
午後8時30分過ぎ岡山空港到着。
夜の高速道路を避けて地道を通って帰宅した。
息子は夕ご飯を食べたところだと言いながら、まあ沖縄旅行の土産話を聞きましょうと言って、晩酌に付き合ってくれた。
本当に、もうレンタカーを使っての旅行はおしまいにしないといけない。