竹生島クルーズは暴風で欠航、代わりに向かった先は、、、(いとこ会男子部 琵琶湖湖東の旅二日目)

北國街道


月曜日 6時30分食堂に集合.

一番乗りで行ったが、もうすでに食堂には列ができていた。

今日は長浜に行き、午前9時発の琵琶湖竹生島クルーズに乗ることにしていた。

 

午前8時過ぎに今日の宿泊先の北琵琶湖ホテルグラツィエに到着。

北琵琶湖ホテルグラツィエ玄関

とりあえず荷物を預けて、竹生島クルーズに乗船することをフロントの女性に告げると、今日の運行状況をお聞きしてみますと親切に言ってくれた。

9時前に、フロントから今日は欠航という連絡が入りましたと伝えてきた。

 

それから、本日の作戦会議となった。

温泉に入りに行く、カラオケに行く案など。

結局、レンタカーで自由自在に走り回るという案が出て一件落着。

運転は若い、といっても71歳だけどBちゃんと弟の二人がすることになり車を取りに行くことになった。

行くタクシー代はレンタカー会社が払ってくれるという。こうしたやり取りもホテル側が熱心に連絡を取ってくれた。

北琵琶湖ホテルグラツィエロビー

ここのホテルマンはとても親切丁寧で優しい。

テルマン教育が徹底されている。

ルームキー一つのやり取りでも両手に持って差し出してくれる。

ソファにかけていると、ホテルマンはフロアーに膝を折って会話をする。

それがいつも自然体だから嫌味がない。

ホテル自体も大変しっかりしたつくりで、優雅さと質実剛健さを備えていた。

最近ではあまり見なくなった、誠実で居心地の良いホテルだった。

 

さて、この旅行の最大の目的だった竹生島クルーズが欠航となり、急遽変更した一番手は長浜駅前にある長浜鉄道博物館

長浜鉄道博物館 なぜかD51

長浜は東海道線が神戸まで通じるまでの1882年(明治15年)~1889年(明治22年)7月の間は長浜~大津間を、琵琶湖を渡る鉄道連絡船が往来したとあった。

当時長浜は東京~京都の東西と敦賀~長浜以南の南北を結ぶ結節点として重要な位置を占めていたようだ。

 

確かに、長浜には都市規模以上の歴史・文化が残っていた。

その一つが大通寺だ。

大通寺 山門


大通寺は江戸時代初期に建立され、真宗大谷派の別院として知られているとあったが、大通寺山門の見事さに圧倒された。

ただ建立は江戸時代末期1841年で、その歴史は意外と新しかった。

創建は慶長7年(1602年)で本堂や大広間は伏見城の遺構とあったから古い。

 

今日のお昼は、当初の予定ではクルーズ船に乗って竹生島から湖西の今津にわたり鰻の名店で食べることにしていた。

レンタカーも借りたのでひとっ走りと思っていたが、風雨の中で湖西まで行くよりも、長浜にもあるだろうとうなぎの人気店を訪ねたが、予約で満席だった。

うろうろしていると行列の出来ている町中華があった。

誰かが「町中華もいいね。」とのたまった。

町中華だからお値段はリーズナブル。

ここで節約して夜に豪華にと誰もが思った。

ホワイト餃子



メニューは一番の売りのホワイト餃子2人前20個を頼み、イタリアン焼きそば、中華風焼きそばとビールを頼んだ。

ただ、ホワイト餃子は普通の餃子とはまったく違った餃子。

皮がぼてっと厚くて、その上、揚げているので熱々、心の準備がないままに口の中にほおり込んだので、口内の皮膚に火傷を負った。

5日経ってようやく収まった。

ひと言、「熱いですから注意してください」くらいは教えてほしいと思った。

いつもは饒舌な面々が黙々と食べていた。

弟がチョー安いラーメン380円を追加注文した。

小食の弟が食事の終わりになってラーメンを注文したことに驚いた。

皆が「おいしいかい」と尋ねたが、下を向いて顔をしかめていた。

お値段は食事とビール6~7本くらい飲んだか、7000円ちょっと、これは安かった。

支払いを済ませて、外に出た。

 

Hちゃんに何がうまかったと尋ねると、Hちゃんは「ビールがうまかった」と答えた。皆がどっと笑った。

 

それから木之本に向かった。

長浜市木之本町、ここも初めて訪れた。

琵琶湖湖東の町々はやはり歴史が奥深く残っていることに気づかされる。

雨で木之本町に予定変更したのは国宝という言葉にひかれたからだ。

木之本町に到着して、特に北国街道沿いに残る古い街並みや街道の通りの広さに驚いた。

 

散策しているとHちゃんがパン屋から出てきた。

声をかけるとHちゃんはこれを買いにここに来たと「サラダパン」と包装されたパンをみんなに配った。

サラダパン

有名な話題のパンだというけれど私は知らなかった。

パンの中にはマヨネーズと千切りにされた沢庵が入っているという。

パン好きのカミさんにお土産にしようと思った。

 

向源寺山門


次は、国宝「十一面観世音菩薩」を安置する向源寺に向かった。

拝観料500円。

お参りは我々以外にはなかった。

近所のおじいさん風の方がとつとつとした語りで説明してくれた。

向源寺 本堂

そのお話では、このような近くで国宝がみられるところはほかにないということと、この観世音菩薩は天平8年(約1250年前)聖武天皇の勅命により作られたというから大変古い。

そして、戦国時代織田と浅井の戦いの中で、寺が兵火に見舞われ焼失したとき、観世音菩薩像を地元民が運び出して、土中に埋めて焼失を免れ、以後、地元で秘仏として守ってきたという。

十一面観世音菩薩像は撮影不可なので写真を購入、その写真を載せました。
写真のブログ掲載は許可を頂いています。


決して信心深くはない我々5人組もこうした話を聞きながら、改めて十一面観世音菩薩像を眺めて、その優しく、凛々しい顔つきに見入った。

よいものを見せていただきました。

 

その後は、一路長浜市内に戻った。

若い二人が車を返しに行き、その間、年長の三人は今夜の居酒屋を探すことにした。

そぼ降る雨の中で期待に見合う居酒屋はなかなか見つからなかった。

そこに二人が帰ってきた。

レンタカーのお兄さんが送ってくれて、その道中においしいお店を聞いたところ、一押し店があるというので、もう予約してきたという。

季咲の料理 野菜のかき揚

お酒処「季咲」、まだ新しい感じの店構えだった。

お店の中もすっきりと清潔感があった。

お刺身盛り合わせは新鮮、ネタはどれもピカリと光っていた。

野菜のかき揚げ、若鳥のから揚げ、馬刺し等々、大変おいしい。

ビールとお酒もよく飲んだ。(食い意地のほうが先に立って、お料理のベストショットが撮れなくて残念)

観世音菩薩に似た美人のママさんの心のこもった対応がうれしい。

 

お代は25000円弱だったようだ。

ようだと書いたのは、ママさんが「これは受け取れません」と強い調子で言ったので何事かと思ったからだ。

事情を知ると大笑いだ。

 

幹事のBちゃんは25000円を出して「お釣りはいらないよ」と言ったつもりだったのだが、実は3万円を出していたのだ。

ママさんは高齢者から5000円のチップは取れない。

間違っているのだと直感したのだろう。

何と親切で思いやりを持っているのだろうと思った。

Bちゃんはいやいやと言いながらも、ママさんの言葉に従った。

それがリーズナブルだ。

 

本当にいいお店でいい思い出ができて満足感でいっぱいだった。

 

今夜も、こうした話を肴にして二次会をしたのは言うまでもない。

盛り上がって11時過ぎ解散。

 

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