今日は午後から自動車免許の高齢者講習の日。
70歳になって最初の免許更新の日の6か月前から受講することになっており、先日通知が来た。
近所のHさんが最近受けたというので、様子を聞きに行った。
Hさんの話では、自動車教習所では2~3か月待ちだという。
県の免許センターに申し込んだ方が早いという情報をもらった。
早速、県の運転免許センターに電話すると2週間待ちだという。
一番早い日を決めた。講習は午後1時からを予約した。
指定された控室に行ったら年寄りが20人くらい待っていた。
ただ、私の高齢者講習のグループは6人だった。
ほかの人は75歳以上の認知機能検査を含む講習のようだった。
6人は高齢者講習教室と張り紙された別室に案内された。
2輪車のコースが2人、4輪車が4人だった。
最近の法令改正の要点を30分ほど聞いて、視野検査を受け、それからコースに出ての実車指導があった。
教官は交通畑を歩いて退職した人のようだったが、現職の緊張感から解き放されて、優しい口調や軽い冗談を交えた話は、この講習を親しみやすいものにしたいという気持ちが表れていた。
それから実車指導があった。
実車指導は15分ほど。
実車が終わると運転態度や技術の総評をしてくれた。
私の場合、全体に安全意識があってなかなかよろしいということだった。
ただ、一点指摘させていただくとと折り目正しい口調で、「あなたの場合、左折の際、外側に膨れるきらいがあるので、二輪車の巻き込み防止のためには、もっと左側に寄ったほうがよろしいと思います」という指摘をいただいた。
海千山千の高齢者に接する配慮、言葉遣い等々に感心した。
しかし、これからは75歳を超えると認知機能検査も受けなくてはならないし気が重い。
ただ、高齢者の事故は多発している。
90歳高齢者の池袋の暴走事故のようなことになってからでは遅すぎる。
最近はスーパーなどにタクシーで来て買い物をする高齢者を見かける。
タクシーの運転手も高齢者だが、お客さんの買い物に付いて回っている姿もある。
超高齢化社会の交通手段も刻々と変わっていくのだろう。
岡山県では免許証返上の65歳以上の高齢者に「おかやま愛カード」を交付し、協賛店での商品の割引や路線バスの半額割引、タクシーの1割割引などの各種サービスが受けられることになっている。
一方で、安全運転を支援する安全な車の開発も続々と出てきているし、自動運転車もそう遠くない日に実現しそうである。
もう少し様子を見るかと妥協する心が働く。
残された命はあと何年かわからないけれど、自動車の利便性と危険性の間で悩ましい選択だ。
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