横断歩道一時停止率が増えている。しかし危険と背中合わせの実態がある。  

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Michal JarmolukによるPixabayからの画像

信号機のない横断歩道での車の一時停止率が向上しているという。

確かに、最近よく止まってくれる。

 

道路交通法38条1項は「車両等は‥‥横断歩道等によりその道路の前方に横断し、又は横断しようとする歩行者等があるときは、当該横断歩道の直前で一時停止し、かつ、その通行を妨げないようにしなければならない。」と定めている。

違反した場合の違反点数は2点、反則金は普通車9000円と書いてあった。

 

停止率ベストスリーの全国ランキングは第一位長野県72.4%、二位兵庫県57.1%、三位静岡県54.1%となっていた(2020年調査)。

ダントツの長野県については子供のころから学校教育の中で交通安全教育が積極的に取り組まれいると聞いたことがある。

また、子供たちが横断歩道を渡るとき、一時停止した車に向かって、お辞儀して渡る姿をテレビで見たことがある。そうやって車に停まってもらった経験が大人になってからの一時停止につながるのだという。

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ウオーキングの途中で見かけたコリウス


 

逆にワーストスリーの一位は宮城県5.7%、二位東京都6.6%、三位岡山県7.1%(2020年調査)。

恥ずかしい話、岡山県在住の私なども横断歩道で車が一時停止することなどほとんど記憶にないし、私自身も停止したことが思い出せない。

一時停止が日常的なルールになっていない場合、車に一時停止をしてもらて横断することのほうが危険を感じていて、横断歩道の端で車が通りすぎるのを待つのが常になっていた。

 

少し弁解しておくと、交通安全母の会で交通当番をするときは、車の切れ目を見て横断歩道を渡らせるように指導されていたらしい。

車を停めてはいけないと言われていたそうだ。

そのように指導された子供たちが大人になって車を運転するようになったとき、横断歩道で待っている人がいても止まらなくていいと思うのは自然なことかもしれない。

 

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これもコリウスだろうか

ただ、最近、特に、この数か月で横断歩道の手前で車が一時停止することが多くなったと夫婦で話していた。

毎朝、5000歩を目標に夫婦でウオーキングしているが、昨日も今日も一時停止していただいた。

昨日は、何台かの車が通りすぎたあとやってきた普通乗用車が車のスピードを落としながら停止線からひどく離れたところで止まってくれた。

「安心して渡りなさい」と言っているようで我々夫婦は手を挙げて安心して渡れた。

 

今日は3台の車が連なってやってきた。

先頭の車が止まってくれて、横断歩道に足を踏み入れた途端、後続の車の2台目が怒ったようなうなりをあげて先頭車両の横を抜いて走り、3台目もそれに続いて走り去って行った。

交通安全なんて、歩行者と運転者、運転者相互の信頼関係と交通法規で成り立っているのだ。

これを無視したらどんなことになるか、想像力は働かないのだろうかと怒りがわいた。

 

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コキア(ほうき草)

ワーストスリーの我が県が長野県のようになるには時間がかかる。

そうなるまでに、一時停止してくれたと喜んで渡っていたら、別の車にはねられたというような

もらい事故やサンキュー事故なども心配だ。

でも止まってくれたら渡らなければ、運転手の親切心(本来の交通ルールを順守しているのだが)に悪いような気がしてしまう交通ルール後進県の住民です。

 

ということで本心は横断歩道は車優先、車がいなくなってから渡りましょうというのが安全ではないかと思った次第。

 

それにしても、交通ルールを無視して突破していった車には、ドライブレコーダーを身に着けて、映像で告発したいと心底思った。

歩行者用のドライブレコーダーが開発されないだろうか。

 

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