脅威の歯周病 私の場合

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チューリップ


2018年8月1日以来、かかり付けの歯科医院を受診して通院は2年をとっくに過ぎた。

右下の歯茎が大きく腫れて膿と出血を伴った。

 

この間、腫れたり、やや落ち着いたりを繰り返しながら週1回通院から痛みや腫れがひくとともに月1~2回になった。

主治医には歯周病の説明を受け、根気よく治療をしていただいて本当に感謝です。

 

治療はレーザー照射と薬の注入。

そして数か月おきの歯石の除去だ。

そうこうするうちに左下歯茎も同様な症状を伴い、同じような治療をして今に至っている。

 

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                 姫ウツギかな

 

昭和30年代の私たちの子供のころの歯科治療は虫歯になって、歯痛をこらえきれなくなって初めて受診した。

今のような歯石の除去や、歯科検診を定期的に行うという予防歯科の考え方はなかったと思う。

 

従って、8020運動と言われる80歳で自分の歯を20本以上残すという人はそう多くはないと思う。

因みにうちのカミさんは20本以上残っていると自慢をする。

確かに自慢をしてもよい、我々の世代の貴重なレジェンドだ。

 

なんだかんだと言っても経済発展による高度成長期を経て、衛生教育や予防歯科の普及の中で、自分の歯が何本残っているかで大体の世代予測がつくというものだ。

我々の親の世代、明治、大正、昭和初期の人たちの多くは総入れ歯で入れ歯が合わないと言って苦労したり、総金歯の入れ歯を自慢したりしていた。

 

我々の時代は、ブリッジやインプラントなどが出てきて、総入れ歯はほとんど見ることも聞くこともなくなった。

そして、我々の子・孫の世代のほとんどは8020を達成するだろう。

 

こうした中で一番の歯の脅威は何といっても歯周病になることだろう。

私はその歯周病にり患して、2年以上の通院治療を余儀なくされている。

自分では今の状態を悪化させずに人生を終えることを最大の目標とすべきなのだろうと思うようになった。

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パンジー


 

現在、私は一日4回歯を磨く。

朝起きたらすぐに歯磨きする。朝起きた時の口の中の状態は様々な感染菌が繁殖して危険状態なのでまず、歯磨きをして清潔を保つことが大事と何かの機会に読んで以来、もう10年余り続けている。

ただ、この間、重度の歯周病に悩まされているので真偽のほどはわからない。

そして、食後3回の歯磨きだ。

 

ただ、食後すぐというのは口の中奥底に沈んだ食物カスが除去できにくく、食後30分程度あけてから磨くほうがいいと聞いた気がするが、あけてしまうと歯磨きを忘れてしまうことがあるので、私は食後すぐに歯を磨く。

 

こうした中で、文芸春秋4月号の「万病のもと『歯周病』に気をつけろ」という特集記事を読んだ。(大阪大学歯学部教授 天野敦雄)

天野教授の記事からすれば私の歯周病感染症歯周病のようだ。

歯周病菌は6種類に分類でき、もっとも悪性度が高い型をパンチパーマ型という。

 

また、日本人で歯を失うような重度の歯周病患者は人口の1割程度。

その重症歯周病患者の9割からパンチパーマ型の菌が検出されているという。

そして、この菌の保菌者の有無は、あのコロナで有名になったPCR検査で調べることができるのだということだ。

 

現在は自由診療なので1万4千円ほどの費用が掛かるという。

この検査を20~30歳代で一度受けて、どういう型の歯周病菌かを知ることで将来、重度歯周病になるリスクが高いかが判定できる。リスクが低いと判定されたら、あまり心配はいらないようだ。天野教授は歯周病の先に重大な全身疾患が数多く控えていることを考えれば歯周病の検査や予防ケアを健康保険で賄ってもいいのではないかと提案しているが、一考に値する提案だ。

 

また、50歳代を過ぎるとこの検査は意味がなくなるという。

中高年になって歯茎が健康なら悪玉菌はいないという。

逆に口の中を見て重度の歯周病が見つかれば検査するまでもなく悪玉菌が確実にいるという。

 

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ムラサキハナナ

従って、2年以上にわたり完治しない私の歯周病は検査しなくても悪玉菌の重度の歯周病なのだと確信した。

歯周病は特に糖尿病との関係が科学的に裏付けられているというが、幸い今のところは私には糖尿病の気配はない。

 

さらに、歯周病は関節リュウマチや大腸がん、認知症動脈硬化骨粗しょう症など広範囲に及び、歯周病を治療することにより、関連する病気も改善するということだ。

ただ残念なことは、この記事には、私が知りたかった歯周病に関するベストな治療法に全く触れられていなかったことだ。

 

結局、私の信頼する主治医の指示に従って、死ぬまで治療を続けていかざるを得ないと覚悟することになったのだった。

 

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