先週のブログの続きです。
まず、先日の記述に誤りがあったので訂正します。
令和3年度の祝日移動に関する閣議決定について、前回、令和2年11月27日に閣議決定がなされたと記述しましたが、正確には11月27日に祝日の移動に関する改正法案が参議院で可決成立したということでした。
この法案の閣議決定は令和2年5月29日にされて、令和2年の通常国会に議案提出されていました。
ところで、先日、カレンダーを購入した丸善に電話した。
責任者と話がしたいと伝えると接客中であるということで、10分ほどして電話がかかってきた。
年末に購入したカレンダーの祝日の移動変更ができていない旨を伝え、「こうした不正確なカレンダーを販売することについての見解を教えてほしい。因みにカレンダーの祝日移動についての注意書きや訂正のシールなどの案内は全くなかった」と説明すると、売り場担当者に確認し、後程連絡しますとのことだった。
2時間くらいたって返事があった。
まず、カレンダーの祝日移動の認識については、責任者もお客様の認識と同程度だったと率直に認めた。
従って、注意書き等の対策も取っていなかったが、指摘を受けて、すぐに売り場に張り紙をしたという。
また、同店の他の店舗に問い合わせをしたところ、気が付いて注意書きの張り紙をしていた店があったという。
それならばその情報を共有し対策について話し合わねばならなかったのではないか。
組織として問題があったのではないかと指摘すると、責任者は素直に不手際を認めた。
それからカレンダーの出版元にメールをしてみたが、今日までに回答はなかった。
立憲民主党からは「貴重なご意見をありがとうございます。党内で共有していきたい」というような通り一遍の回答だった。
地元の共産党議員にも、別件で話す機会があり話題にしたが、問題意識はほとんどなかった。
国会では衆議院では全会一致で、参議院では自民、公明などの賛成多数で可決成立したという記事を確認したが、審議内容や議決状況についての詳細は知ることができなかった。
いずれにしても国会ではモリカケ問題や桜を見る会、東京高検検事長の定年延長問題、河井夫妻の逮捕、コロナ感染と経済対策などなど課題山積する中、オリンピック関連の祝日延長など心ここにあらずだったのだろう。
当然、手帳も祝日移動していない
それは我々だって似たようなものだった。
私の周りの親戚、友人、活動仲間にも聞いてみたが、問題意識を持っているものは皆無といってよかった。
祝日が移動変更になったことを知っていたものは一人としていなかった。
しかし、これはどういう社会変化なのだろうと考え込まざるを得ない事態ではないだろうか。
人間生活のあらゆる事象は暦に支配されているといっても過言ではない。
今回の祝日移動に対する日本人の寛容さは、一方で危機意識の希薄化や脆弱化の裏返しの症状を示しているように思えてならない。
まあ、一国のトップが国民に会食を控えるようにと訴えながら、訴えた当日に、自らが禁令を破るような国だから、ノー天気国家として漂流せざるを得ないのかもしれない。
こんな認識では、とてもコロナを克服することは困難だろう。
変異していくコロナウイルスのほうが一枚も二枚も上手だ。
こうした中で、テレビや新聞社などの大手メディアの休日移動に関する報道が大変少ないような気がしたのは私だけだろうか。
オリンピック開催にからんでの報道に特段の配慮をし、忖度が働いていたのではないかと邪推してしまったこの一件だった。
本来ならば、もっと周知徹底を図り、変更決定時期の遅れについて指摘する姿勢があってしかるべきはずの重大ニュースではないかと思った次第です。
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