知っていましたか!カレンダーの変更について

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丸善で買ったルノワールのカレンダー


先日、偶然ネットサイトのニュースで、2021年の祝日の日が移動していると知った。

 

東京オリンピックパラリンピックが1年延期された関係で2021年に限り「海の日」は7月22日に、「スポーツの日」は7月23日に、「山の日」は8月8日(8月8日は日曜日なので、8月9日が振替休日)になったという。

 

こうした変更でオリンピック開会式は4連休に、閉会式は3連休になり、オリンピックパラリンピックを大いに盛り上げようという意図は十分に理解できることだ。

しかし、私だけが知らなかったことなのだろうか。

退職し年金生活になって新聞もテレビもネットニュースも暇に任せてよく見ているほうだと思うのだが、全く気が付かなかった。

カミさんや息子に問うてみたが知らないという。

 

こんな大ニュース(コロナほどではないが、祝日が移動するということは今注目の観光業や旅行業等にとっては一大事件ではないか)を我々家族だけが知らないことなんてあるのか。

もしそうだとしたら、こんな事、誰彼に聞くのもはばかられるような気がした。

 

ただ冷静になって考えてみたら、カレンダーはどうなっているのだろうと思って確認してみた。

わが家に持っているカレンダーは8種類あった。

大きいものは年末に丸善で買ったものがある。

まず手始めにこれを調べた。

まったく祝日の移動は入っていなかった。

 

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ルノワールのカレンダー7月

 

また、文芸春秋の定期購読者に送ってくるカレンダーも変更されていなかった

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文芸春秋のカレンダー 変更に対応していない


 

他の頂き物のカレンダー5種類も、みな変更できていないことを知った。

ただ一つ、障害者施設で購入した障害者の方々の手作りのカレンダーは変更されていたのだ。恐らく、変更になることを予定しながらぎりぎりまで待って作られたのだろう。何と想像力豊かで、良心的な姿だろうかと点検しながら感心した。

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障害者施設が作ったカレンダー 休日変更に対応している


 

一方、カレンダー業界は変更されると判っていながら、印刷が間に合わないことから何の説明もせずに頬かむりしてしまったような気がする。

 

オリンピックの1年延長は2020年3月24日決定した。

そして2021年のオリンピック開催日程は3月30日に2021年7月23日(金)~8月8日(日)に行われることが決定したとあった。

 

ということは、少なくともこの日程をカレンダーに書き込むことは可能だったはずであるが、どのカレンダーにもオリンピックのことはまるでないのだ。

カレンダーを作る皆さんはオリンピックはできないとあきらめていたのかもしれない。

 

ところで祝日の移動はいつ決まったのだろうか。

ネットを調べてみるといろいろなことがわかる。

 

首相官邸のホームページを見ると

 

「2021年の祝日移動について」内閣官房東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会推進本部事務局 令和2年12月21日付

 

2021年の「海の日」は7月22日、「スポーツの日」は7月23日、「山の日」8月8日に移動します、という一文があった。

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官邸のホームページより

何と昨年の暮れではないか。

 

また、株式会社セルズのホームページの中に2021年(令和3年)カレンダー休日(祝日)の表示についてという質疑が掲載されており、その中で令和3年については東京オリンピック開催延期に伴い祝日の変更が予想されますが、現時点(2020年11月20日)では閣議決定がなされていませんとあり、その後2020年11月30日追記として祝日移動の閣議決定がなされました、とあった。

 

調べてみると11月27日に

2021年(令和3年)の祝日について閣議決定がなされたことが分かった。

これでは、2021年のカレンダーに間に合わせることは困難と見切り発車してしまう業者が出ざるを得ないかもしれない。 

 

しかし3月24日にオリンピックの延期を決定しておいて、なぜ、祝日の変更の閣議決定が遅れたのか疑問を持たざるを得ない。

 

憲法解釈を変更する閣議決定や、黒川東京高検検事長の定年を延長する閣議決定などはあんなに迅速に閣議決定をしてきたのにもかかわらず、祝日変更の閣議決定をさぼったのはなぜなのか、この間の経緯は全国民にテレビやラジオ、ネットを通じてしっかりと説明すべきだと思う。

 

ただ、知らないのはわが家ばかりというのであれば、私の不明を恥じなければならないが、多分そうではないだろう。

コロナ騒ぎのどさくさに紛れて、こそっと内閣府のホームページに載せて知らん顔をしていたんじゃあないだろうなあと思ってしまう。

 

官僚の忖度と指示待ちで遅くなったというのか、それとも特別な業者にだけ抜け駆けを許していたのか、これまでの政権のお友達に対する優遇対応の数々の事例を振り返るとついそんなことまでも想像してしまうのだ。

 

少なくともカレンダーを買ったときに、丸善は祝日移動の張り紙や購入者への注意喚起はすべきではないかと思う。

カレンダー業界はこぞって政府に抗議すべきなのに沈黙しているのはなぜなのか。

内容が間違ったカレンダーを売っていいはずがない。

 

業界も政府も謝罪の一言もなく知らぬ顔の半兵衛を決め込んでいる。

この不誠実さは今の、そして先の政権と同質のものを感じてしまう。

どういうことだったのか説明をしてほしい。

 

単なる私の不知や思い違いだったとは到底考えられないのだ。

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